注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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喉の異物感がある…

喉の異物感がある場合、考えられる原因は様々です。その中でも大別すると、原因は次の2つです。

1.日常生活 2.病気

日常生活の場合は、ストレスや自律神経の乱れなどが原因として考えられます。すなわち、日常生活を送る上でなんらかの負荷が心身にかかり、それが引き金となって喉の異物感という症状になって顕在化してきます。

病気としては様々な病気が考えられますが、一例を挙げさせていただきます。

1.風邪などの感染症 2.呑気症 3.逆流性食道炎・急性胃炎など胃の病気 4.バセドウ病・橋本病・甲状腺がんなどの甲状腺の病気 5.変形性頚椎症・頚椎椎間板ヘルニアなどの頚椎の病気 6.咽頭がん、喉頭がんなど喉の腫瘍

喉の病気だけでなく、胃や甲状腺、頚椎など喉周囲の病気によっても異物感が症状として現れることがあります。そのため、一言に異物感といっても原因となる疾患を掴みづらくしています。原因となる病気によって対象となる診療科も異なるため、注意が必要です。

日常生活が考えられる原因とは?

日常生活が考えられる原因としては2つです。

1.ストレスによる血流障害 2.ヒステリー球

人間の身体はストレスを感じると血管を収縮させます。喉の周囲には血管が豊富にあり、物を飲み込むために重要な様々な機能を支えています。過度のストレスにより喉周囲の血流が障害を起こし、正常に機能しなくなることにより異物感や詰まり感を生じることがあります。

ヒステリー球とは咽喉頭異常感症とも言われる病気です。喉に特別異常を認めないのに異物感や詰まる感じを引き起こす疾患です。主な原因としては自律神経の乱れが原因です。自律神経とは、自分の意思とは無関係に働く神経のことで、2つの種類があります。

1.活動時の交感神経 2.安静時の副交感神経

自律神経が乱れると、活動時に働く交感神経が優位な状態になるため、常に興奮しているような状態になります。この異常興奮により喉の筋肉が収縮し、喉が狭くなることにより異物感や詰まる感じを引き起こします。

考えられる病気は?

喉の異物感で考えられる病気として、3つご紹介します。

逆流性食道炎

通常、食道と胃の間は食道括約筋によって閉じられていますが、これがなんらかの原因で働きが鈍くなると、胃液が食道に逆流するようになります。胃液は強い酸性であるため、繰り返し逆流が起こると食道の壁が障害されて潰瘍が生じ、これが喉の異物感の原因となります。

甲状腺疾患

甲状腺とは喉の下部前方に位置する、内分泌の器官です。主な働きは身体の恒常性のためにホルモンを産生することです。 甲状腺疾患を生じると甲状腺が腫れることがあり、これにより喉を圧迫します。この圧迫が喉の異物感や詰まり感の原因となります。

喉の腫瘍

食道は咽頭や喉頭といった部位に分かれており、ここに悪性腫瘍、すなわちがんを生じることがあります。腫瘍によって喉の内側が狭くなるので、物を飲み込んだ時にそれが異物感や詰まり感として症状が現れます。この悪性腫瘍は比較的進行が早いため、発見が遅れると命に関わることもあります。

気になる場合は病院へ!

喉の異物感が気になる場合は病院に行って診療を受けましょう。その場合対象になる診療科は内科や耳鼻咽喉科となります。

感染症や消化器、甲状腺が原因の場合は内科が対象となります。この場合に行われる検査は次のようなものです。

1.胸部レントゲン検査 2.血液検査 3.食道・胃部内視鏡検査 4.甲状腺エコー検査 5.CT検査

まずはターゲットを絞るために胸部レントゲン検査や血液検査を行い、原因がはっきりしない場合や精査が必要な場合はさらに検査を進めていくといって流れです。

喉の病気の場合は耳鼻咽喉科が対象となります。この場合に行われる検査は

1.頸部レントゲン検査 2.血液検査 3.咽頭・喉頭内視鏡検査 4.食道バリウム造影検査 5.CT検査

こちらは喉をターゲットに検査を進めていきます。内視鏡でみえる範囲は直接内視鏡で観察し、それより深部はレントゲンやバリウムといった画像診断という方法で関節的に検査するといった方法です。さらに詳細に見たい場合はCT検査が必須となります。

日頃からできる予防法って?

日頃からできる喉の異物感の予防法をいくつかご紹介します。

ストレスを溜めない

ストレスは喉の異物感の原因となります。十分な睡眠をとったり、休息をしたり、趣味で気分転換をするなど、ストレスを溜めないことが重要です。ストレスを感じた場合にも自分なりの発散方法を見つけられると良いでしょう。

免疫力をつける

様々な感染症を予防するためにも、日頃から免疫力をつけるようにしましょう。十分な睡眠時間を確保したり、適度な運動を心がけたりすると良いです。また、バランスの良い食事を摂ることも重要です。毎日の心がけが免疫力をつける第一歩です。

胃液の逆流を防ぐ

早食いや過食は胃液の逆流の原因となると言われています。また、ガードルなどで長時間腹部を圧迫することでも胃液が逆流しやすくなります。脂肪分の多い食事や偏った食生活、アルコールや炭酸飲料の過剰摂取も原因となるため控えるようにしましょう。

日頃のささいな心がけが喉の異物感の予防につながります。