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コミュ障とは?

コミュ障はコミュニケーション障害をさす造語で、他人とのコミュニケーションが苦手な人を指します。自閉症などの明確な異常が確認できないケースが多く、生活に困難さを感じることもあるのが特徴です。コミュ障を認定する基準も存在しないのがさらに問題を複雑にしてしまいます。人によって感覚が異なるため、他人から問題ないように見えても本人は悩んでいるといったケースも珍しくないのです。

明らかに会話が通じないなど、明確にコミュ障だとわかるケースもあります。ただし、この場合は問題を本人が自覚しているケースが少ないということであり、改善が難しくなります。本人や周囲が自覚していないだけで、発達障害などの障害があるケースも珍しくないのです。

一方で、コミュ障を自覚している人間は、ちょっとしたきっかけで治ってしまうこともあります。中には周囲の人間があっていないために自信を失っている人もいるため、どのような感覚ですごしているかでも違いが出てくるのです。

特徴って?

コミュ障の特徴として、会話のキャッチボールが苦手なことがあげられます。また、会話で自分の思い通りに話が進まないと思考がストップする場合も存在し、パニックになりやすい傾向があります。コミュ障は完璧主義者には多く、人が気にしないことをずっと引きずっていることが多いのです。些細な失敗を忘れられない人や、完璧を求めすぎる人ほどコミュ障の気が強いことになります。

また、会話を引き出す能力が低いのも特徴です。原因の1つに、自分が知っていることしか話せないことがあげられます。答えが明確に決まっている事でなければ回答ができないのです。想像や会話の流れで話題を広げるということができないため、会話がぶつ切りになってしまうのです。断定口調が多い場合はこのタイプのコミュ障の可能性があります。

自分の話したいことに夢中になって、周囲が見えなくなるタイプの人もいます。この場合はコミュニケーション能力に問題があるのではなく、感情の制御面に問題があるといえます。訓練で改善することも多いため、まず自分の傾向を知っておくことが大切になります。

失敗に固執しない!

会話のキャッチボールが苦手な場合に覚えておきたいのは、失敗に固執しない方が良いということです。会話選びを間違ってしまうことはコミュ力が高い人でもあります。コミュ力の高い低いの違いは、失敗した後のフォローの姿勢です。コミュ力が高い人は失敗したことを笑いに変えることや、全く違う会話を選んで相手が乗りやすい話題を振るなど切り替えが早いのです。まずは失敗は誰でもあることを認識する必要があります。その上で、地雷を踏んだと思ったら素直に謝って話題自体を切り替えた方がはるかにスムーズに話題がつなげることが多いのです。

また、コミュ力は人によって異なり、相手の方がコミュ力が低いケースも存在します。会話をあわせられないのは相手が会話が下手だからというケースも珍しくないのです。いつも回りに人がいるからコミュ力が高いとは限らず、会話をあわせやすい相手を選んで所属するグループを変えているというケースもあります。知っている情報などによってコミュニケーションがとりやすい人ととりにくい人はわかれるため、無駄に自分のハードルを上げているだけというケースも珍しくないのです。

ある程度はお互い様の部分もあるため、会わない人は合わないと割り切って自信を持つことが改善につながることがあります。

人によって会話に求めるものは違うこと覚えておこう!

人によって会話に求めるものは違うというのも覚えておきたいポイントです。コミュニケーションに求めるものは人によって異なります。コミュ障の人は特に結論にこだわる傾向がありますが、人によっては会話に結論を求めず、会話すること自体を楽しみにしている人もいます。ただ喋って時間をつぶしたいだけの人もいるため、会話に意味があるとは限らないのです。他人は自分と全く異なる価値観を持っているため、相手に合わせようとしても無理が生じます。他人を完全に理解する事はできないのです。

また、会話の内容を考えすぎてしまう人もいますが、考えすぎても無駄な場合もあります。相手には感情があり、その場その場で気持ちが変わるものだからです。場合によっては以前言ったことをすっかり忘れていることもあります。これはコミュ障の人間自身にも当てはまります。人間の記憶や感情は意外とあいまいで、ファジーにできているのです。

コミュ障の人はなんとなくで会話を流せない傾向があります。しかし、多くの人はそこまで真剣に考えながら会話をしていません。しばらくしたら相手も忘れるくらいの気持ちで会話をする事大切で、会話をスムーズに進めるコツになるのです。

正確に伝えようとしすぎてない?!

コミュ障の人の中には物事を正確に伝えることにこだわる人もいます。しかし、考えるのに時間がかかるケースや、使える表現の種類が少ないことでコミュニケーションがスムーズに行かないケースが多く、かえってマイナス印象になってしまうことがあるのです。注意したいのは、正確に伝えても良いことがあるとは限らないことです。かえって相手にあく印象になってしまったり、傷つけてしまうこともあります。物事をぼかすことや、あえて間違った表現をした方が良いこともあるのです。

あえて間違った表現をするというのは、お笑いにおけるボケとツッコミのボケにあたります。わざと間違うことで相手の合いの手を誘うのもコミュニケーションの1つなのです。

また、内容をぼかして相手に想像させることがプラスになることもあります。断定口調を避けて、相手からの反論を待つことや、想像力を働かせるきっかけを与えれば相手も頭を使います。想像の結果、物事が良い方向に転がる事も多いのです。相手も考えながら言葉を話していることは忘れずにいたいポイントです。

自己完結を目指さないことがコミュ障改善に役立つのです。