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断捨離とは?

断捨離とは、自分にとって本当に必要な物だけを手元に残し、それ以外の物を捨てることで、本当に大切な物を見つめ返すという行動と心得のことを言います。単なる整理整頓や掃除とは違い、自分自身の心をも整頓するという意味合いがあるのです。

断捨離という言葉には、三つの意味があります。一つ目は不必要な物を入れることを「断つ」。二つ目は不必要な物を「捨てる」。三つ目は不必要な物に対する未練から「離れる」。これら三つの漢字を取り、断捨離という言葉になっているのです。

そのため、行為としては物を捨てるだけなのですが、そこに至るまでのステップで、様々なことを考える必要があります。本当にこれが必要なのかどうか、使うかもしれないと思い何年も所有しているものは本当は必要ないものではないか、思い出の品と言いながらけっして大切にしていないのであれば捨てるべきではないか、というようなことです。

このような考えを巡らせ、本当の断捨離を行うことで、断捨離の本当の効果を得られるようになります。ただ整理しただけでは断捨離とは言えないので注意しておきましょう。

精神状態が良くなる!?

断捨離によって得られる効果といえば、精神の充実がまず挙げられます。断捨離は基本的に、いらない物を捨て、本当に必要な物を手元に残すという行為のことですが、これは言葉を変えれば、身の回りに自分の好きな物だけが存在する空間を作るということにもなります。

恋人の写真を部屋に飾っている人も多いでしょう。スマホの中の写真でも良いですが、その写真を見るだけで、人は幸福感を得られるものです。ずっと欲しかった電化製品やバッグなどを、何度も眺めてしまう気持ちと同じで、人は自分が好きな物を見ているだけ幸せを感じることができ、精神が充実します。

また、断捨離をすることで、不必要な物を認識するので、結果、不必要な物を買わないようになります。そうなれば、経済的な余裕が今までよりもできて、日常生活が充実するでしょう。当然、心も豊かになっていきます。断捨離はその行為だけではなく、それを行うことで得られる考え方に、本当の効果が隠されているということなのです。

人間関係が良くなる効果も

断捨離には、人間関係が良くなるという効果もあります。断捨離の根本的な考えにより、自分の人間関係の中で、本当に大切な人と、そうではない人が認識できるようになるからです。それをしっかりと認識できることにより、人付き合いの仕方は変わります。人間関係が良くなれば、心も軽くなりますし、楽しい毎日を送ることができるようになり、悩みも減るでしょう。結果、人生がより良い方向に向くのです。

断捨離は物を捨てるので、人間関係の中で大切ではない人に対して同じ考え方を当てはめると、まったく連絡を取らなくなるということになりますが、けっしてそういう意味ではありません。あくまで、大切ではない人と距離をとった付き合い方をするようにする、という意味です。

嫌な人間や自分の嫌いな人間であっても、付き合っていかなければならないのはこの世の常です。とはいえ、親密な付き合いでなければ、それほど気にならないでしょう。そのため、断捨離の考え方を活かし、距離感を掴むということが大切なのです。

仕事の効率もあがる!

断捨離の効果としては、仕事の効率が上がるという効果も挙げられます。実は、断捨離の考え方はそのまま、仕事の能率の上げ方に当てはめられるからです。

様々な仕事が溜まっていると、いったいどれから手をつけたら良いのかわからないものです。そんな時に断捨離の考え方があれば、どれが重要な仕事なのか、どれから手をつけることで一番効率良く仕事が終わるか、ということを判断できるようになります。結果、仕事のスピードが早くなるのです。

また、断捨離をすることで、単純に自分のデスクが片付きます。整理整頓がしっかりできていれば、物を探す時間がなくなり、物が混在しているストレスもなくなるでしょう。結果的に精神の負担が少なくなり、仕事が捗るようになるのです。実際に出世する人は、デスクや家が片付いているというデータもあるほどです。

他にも、部屋が片付き、物が正しい場所に置いてあることで、自由な時間が増えることになります。そのことにより、心のゆとりとリラックスできる時間が増えるため、家でしっかりと休養でき、仕事に集中できるようになるのです。

断捨離はステップがある!

断捨離を行う際には、四つのステップがあります。これを順番に行うことで、簡単に断捨離ができるようになるので、実践してみましょう。

物を出す

まず一つ目のステップは「物を出す」です。細々と片付けるのではなく、家の押入れなどにしまってある荷物などを選択せずに、それぞれの部屋の一箇所に、全部出してしまいましょう。こうすることで、家にある全ての物をチェックするための下準備が整います。

選択

二つ目は「選択」です。「普段から使っている物」「今後使わない物、または使っていない物」「思い出がある物」の三種類に仕分けしてください。

捨てる

三つ目は「捨てる」です。「今後使わない物、または使っていない物」は思い切って全て捨ててください。「思い出がある物」に関しては、それぞれの判断になるのですが、思い出があるにも関わらず、カビが生えていたり、汚れていたりという、大切にしていないという事実があるのであれば、感謝を込めて、思い切って捨てましょう。

片付ける

四つ目は「片付ける」です。「思い出のある物」は押入れの奥に、「普段から使っている物」は手前に置くようにして、整理しながら片付けてください。

この四つのステップをしっかりと行うことで、断捨離を行うことができます。くれぐれも、なんとなく捨てたくないからといって、むやみやたらに物を取っておくということはしないようにしましょう。