Sponsered Link

歯ぎしりしていませんか?

同じ寝室で寝ている家族に歯ぎしりを指摘され、初めて自分が歯ぎしりをしていることを知る人は多いものです。寝ている間は、自分のことはわかりづらいことから、いびきをかいていたり、歯ぎしりをしていたりしても、なかなか自覚できなかったりします。

家族に迷惑をかけていると感じると、罪悪感からなんとか歯ぎしりを治したいと思っても、思うように治らなかったりするものです。歯ぎしりをしてしまう原因はいくつかあり、複合的なことが原因となっている場合、治すのは一筋縄ではいかなかったりもします。

ですが、歯ぎしりは放置してしまうと顎や歯に悪い影響を与えてしまうものです。次第に顎に痛みが走るようになり、顎関節症などの症状まで引き起こしてしまいます。歯ぎしりを治すためには、まず考えられる原因を追究し、1つ1つ解決していくことが大事です。精神的なことや、口の中の生理的なことで発生すると言われる歯ぎしり。そんな歯ぎしりの原因として考えられることを、じっくり追究してみましょう。

歯ぎしりはストレスが原因?

大人は、音がするしない、軽い重いの差はあれど、ほとんどの人が就寝中に歯を擦り合わせているといわれます。歯ぎしりは、実は多くの人が経験しているものなのです。

そんな歯ぎしりの原因は、1つではありません。考えられる原因は多岐にわたりますが、中でも多いと言われるのが、「ストレス」です。人はストレスを感じると、無意識のうちに発散させるための行動をとることがあるといわれます。イライラした時などにする、貧乏ゆすりなどがいい例です。

寝ている間にストレス発散するなんて、違和感を感じるかもしれませんが、ストレスはなかなか自覚できないことも多いものです。無意識のうちに日中感じたストレスを、就寝中に発散しているのです。その発散が口の中で、歯ぎしりとして現われます。

歯ぎしりをしている時間は、だいたいは眠りが浅い時です。人間は就寝中、深い眠りと浅い眠りを繰り返しています。浅い眠りになった時に昼間のストレスを感じ、歯ぎしりをすることで無意識にストレスを発散しているのです。

また、睡眠時無呼吸症候群を発症していても、眠りが浅いことから歯ぎしりをしやすい状況にあります。睡眠時無呼吸症候群は、立派な病気です。疑わしい時は、きちんと病院で診断を受けて治療を始めましょう。

かみ合わせは常に変化している

人間の歯のかみ合わせは、わずかであっても常に変化しているのです。食べ物を食べることで、毎日必ず歯は?み合わせをしていることになります。毎日かみ合わせることで、自覚するほどではない微妙なものであっても、少しずつ変化しているのです。

また、虫歯があったり、歯周病があったりしても、少しずつ歯や歯茎に変化が現れることから、かみ合わせも微妙に変化してきます。そんな微妙なズレを調整するために、無意識のうちにおこなっているのが、歯ぎしりなのです。

さらに、虫歯や歯周病があると、その歯をかばうことで他の歯に負担がかかるようになります。他の歯に極端に負担がかかることで、かみ合わせのバランスは次第に悪くなり、そして顎の筋肉も常に緊張している状態が続くことになるのです。

そして、顎の筋肉の緊張状態の持続がさらに歯ぎしりを悪化させ、ひどくなってしまうのです。虫歯によって緊張状態にある顎の筋肉は、歯ぎしりをすることでもさらに負担がかかります。そんな状態が続くと、顎は日々疲弊していくという悪循環が生まれてしまうのです。

他の病気を招くことも

歯ぎしりは、放置すると顎関節症という顎の病気を招いてしまったり、歯並びが悪くなったりと、別の病気を引き起こしてしまいます。さらには、歯が削れてしまったり欠けてしまったりもします。また、歯ぎしりが原因で質の良い睡眠がとれず、日常生活に支障をきたすことにもなりかねません。家族に指摘されたり、運よく自分で自覚した時は改善策を講じる必要があります。

まず、1番の原因としてあげられる、ストレス。自分でストレスを自覚していればいいですが、そうでない場合は、改善するために何をしていいかわからなかったりします。そんな時はまず、眠りが浅くなる状態を避けるためにも、日頃の生活習慣の見直しをしましょう。

食べ過ぎ、飲酒、喫煙、どれも不摂生で、睡眠の質を妨げる原因となります。思い当たることはないか、自分自身の生活習慣を振り返ってみましょう。また、睡眠時無呼吸症候群は、自分で判断することは難しいものです。家族に寝ている間の呼吸の有無などを確認してもらい、疑わしい時はすぐに病院で診察を受けましょう。

ひどくなる前に対策を!

虫歯や歯周病などが放置された状態でも、歯ぎしりはひどくなります。まず歯ぎしりを指摘されたり、自覚したら、現在の自分の歯の状況を確認しましょう。虫歯や歯周病の有無を確認し、虫歯があれば治療を始めます。歯の噛み合わせが悪いようであれば、歯を削って高さを合わせたり、被せ物をしたりと、調整する治療も可能です。

虫歯があると他の歯に負担がかかることから、顎の筋肉が緊張した状態になります。顎の筋肉をほぐすようなマッサージをすることもいいでしょう。

就寝時にマウスピースをはめることも方法の1つです。マウスピースだけでは、歯ぎしりを完全に解決できるとは言い切れません。ですが、歯と歯の摩擦や音は、軽減することができるものです。

また、歯を食いしばるような癖など、食事の時以外で歯が擦れ合うような機会を作らないようにしましょう。歯の状態をよく観察し、歯の先端が平らになっているようでしたら、歯ぎしりがひどい状態です。歯が擦れ合うことで、摩耗してしまった状態ですので、早急な対策が必要となります。虫歯を確認したり、歯が摩耗した状態であれば、何はともあれまずは歯科医院を受診してみましょう。