不安は誰もが持つ感情。情緒不安定を解消する5つの方法を解説!
目次 |
Sponsered Link
情緒不安定な感情は何故起こるのか
そもそも情緒不安定な感情は何故起こるのでしょうか。
その原因はそこまで複雑なものではありません。 根本の原因はたった一つしかないのです。
それは自己信頼感の欠如です。
情緒不安定になる表面的な原因は無数にあります。 しかしながら、本質的な原因はたった一つしかないのです。
ではなぜ、人は自己信頼感を欠如してしまうのでしょうか。 それには様々な因果関係が存在します。
例えば親子関係。幼少期の頃、親からの愛情をあまり受けた実感が無い子供は、大人になってから、自分を愛せない傾向があります。 もしくは、幼少期に愛情を感じていたとしても、途中で親からの愛情を感じられなくなったことにより、愛されてない欠乏感を抱いてしまったかもしれません。 そういった根源的な理由で自己信頼感を欠如している人は少なくありません。 他にも理由はあります。それは社会人になってからの失敗体験によるものかもしれません。 学生時代は成績優秀で、スポーツ万能、何の挫折感もなく育ってきたにも関わらず、社会人になって新入社員の時期に、大きな失敗をしてしまったのかもしれません。
このように、原因は人により異なるのですが、何かしらの失敗体験が引き金となり、根源的な自分に対する信頼感を損なっていることが原因なのです。
では一度自分への信頼感を損なってしまえば、それはもうとり戻すことができないものなのでしょうか。
そんなことはありません。
自己信頼感を取り戻し情緒不安定な状態から抜け出すことは、決して不可能なことではないのです。 しかしある程度自発的に情緒不安定な症状を改善したいと自ら行動しなければなりません。お医者さんから出される薬を飲んでいるだけでは、根源的な原因の解消にはならないのです。 そのことを理解して、自分の心の状態は自分で整えるという心構えが必要なのです。
情緒不安定な感情はどうすれば予防できるのか
先ほど、情緒不安定の根源的な原因についてお伝えしましたが、では一体どのようなことをすれば、情緒不安定な状態は予防できるのでしょうか。
情緒不安定な感情を予防したいのであれば、まずは日常のストレス要因を書き出しましょう。
どんな小さなことでも構いません。 日常生活を送る上で、どのようなことがストレスになっているのか、箇条書きで書き出していくのです。
例えばそれは母親の小言かもしれません。もしくは、会社の上司のパワハラにも思える高圧的な態度かもしれません。部屋の中にある、捨てたいのに捨てられない、不要な小物かもしれません。
とにかく、どんな小さなことでも構いませんので、小さなストレスを書き出していきましょう。
ただ頭で思い浮かべるだけではいけません。これは紙に書き出すことが大切です。
何故なら、紙に書き出すことではじめて、客観的に自分の状況を見つめられるからです。
そしてストレスの原因を全て紙に書き出せたら、今度はそれを冷静に他人事のように見つめましょう。
そして自分自身のことが十分に客観視できれば今度は、それをどうすれば解消できるのか、考えていくのです。 すると本当にどうしようもないことなんて、ほとんどないことが解ります。
例えば母親の小言がどうしようもないストレスになっていたとしましょう。 それであれば、一人暮らしをすればそれは解消できるかもしれません。もしくは、家にいる時間を減らして、休日は積極的に出掛けてみてはどうでしょうか。母親の小言を無くすことはできなくても、聞く機会は少なくできるでしょう。
このように、頭を使ってどうすればストレスを減らせるか、工夫していくのです。
そうすることで、情緒は安定しやすくなり、情緒不安定の予防となるのです。
孤独を拒絶してはいけない
ではここからは、情緒不安定を解消する方法について紹介していきましょう。
情緒不安定な感情が起きやすい状況があります。
それは孤独感を感じている時です。
例えば仕事の無い休日。SNSを見ると、友達や知り合いはみんなパーティーやバーベキューに参加していて楽しそうにしている写真が目に飛び込んできました。参加者を見ればほとんどが知っている顔です。どうやら自分だけが誘われていないようです。
そこで孤独感を感じたので、今度はその孤独を解消する為に、積極的に自分でパーティーの日程を確認して参加しました。 しかしながら、そのパーティーに参加して、みんなとバカ騒ぎしたにも関わらず、心から楽しむことができませんでした。 しかもそれだけでなく、大勢の人と一緒の空間にいたにも関わらず、その中で孤独を感じてしまったとしましょう。
そういったストレスや不安の積み重ねで人は少しずつ情緒不安定になっていくのです。
このような孤独感が原因で情緒不安定になった場合、解消法はたった一つしかありません。
それは孤独を拒絶しないことです。
誰かとつながっている感覚がなければ、孤独だけでなく、寂しさも感じるかもしれません。 だけどそれを拒絶しないでじっくりと味わうのです。
私は今、孤独を感じているとただ受け入れ、感じきるのです。 孤独は拒絶すれば拒絶する程、大きくなる感情です。だから孤独を解消する為にはそれを受け入れるしかないのです。
人は元々孤独です。どれだけ周りに人がいたとしても、最初は一人で生まれてきて、そして最後は一人で死んでいくのです。
それはあなただけではなく、全ての人間がそうなのです。
そう考えたら孤独とは決して逃げられるものではないことがわかりますよね。
だから孤独感はただ受け入れることが大切なのです。
情緒不安定の解消には自分を信頼することが必要
情緒不安定は、自己信頼感の欠如により起こります。
だから情緒不安定になった時は、周囲の人に助けを求めるのも一つの方法ですが、自分自身を見つめ直すことも忘れてはいけません。
何故なら自分自身を信じることや、自分自身を愛することは自分にしかできないからです。
だから情緒不安定になった時ほど、冷静になり自分自身のことを見つめなければなりません。
しかしながら、情緒不安定になった時に自分を信じることなんてできない、そう感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
だけど問題はありません。情緒不安定になった時は、その情緒不安定になった自分自身を自覚しながら、自分を癒す言葉を自分にかけてあげましょう。
まずは表面的でも構いませんので、自分で自分のことを抱きしめながら、「いつも頑張ってくれてありがとう」「無理ばかりさせてごめんね」、と自分で自分に言葉をかけるのです。 これは心理療法の手法でもあるのですが、自分自身に自分で言葉を投げかけることは、立派なセラピーとなるのです。
だから効果の実感ができるかできないかは気にせずに、情緒不安定になった時は、自分で自分を癒すことを考えましょう。 もし独り言を言っていたら、気持ち悪いと周囲に想われるかもしれない、と不安な場合は自室にいる時間やお風呂に入っている時間など、一人になれる時間で実践しましょう。
まずはやってみることが大切です。そしてそれにより情緒不安定が少しでも緩和されたことを感じられたら、継続することが大切です。
自分に対して感謝の言葉を投げかけることを、毎日続けましょう。 一日働いて疲れて家に帰ってきたら、「今日も一日、私の為に活動してくれてありがとう」と他人に言葉をかけるように、自分自身をねぎらうのです。
そうした自分への愛を自分自身で表現することを習慣化していけば、情緒不安定な感覚は徐々に和らいでいく可能性があるのです。
情緒不安定な感情は一人で抱え込んではいけない
情緒不安定になった時、一人で抱え込んではいけません。
もちろん、先ほどお伝えしたようなセルフセラピーを実践することでその対策ができる可能性はあります。
しかしながら情緒不安定な感覚が極限まできている場合は、一人で抱え込むべきではないのです。
もしその辛さを聞いてくれる友人や家族が近くにいる場合は、迷惑なんじゃないか、と気遣う必要はありません。 きちんと自分の感情を聞いて欲しい、受け止めて欲しい旨を伝えて、ただ話を聞いてもらうのです。
カウンセラーなどの専門家ではなくても、話を聞いてもらえればそれだけで感情は落ち着くものです。 だから自分だけではどうしても感情を処理できなくなった場合は、一人で抱え込まず、周囲に救いの手を求めましょう。
しかしながら、その救いの手を求める相手を誤ってはいけません。
人間には二つのタイプがいることを認識しておきましょう。
それは、優しくて人の心に理解を示せる思いやりのあるタイプの人。 もう一方のタイプは合理的で論理的、かつ効率的なことに重きを置いていて、人間の感情など目に見えないものに対して全く関心がないタイプの人間です。
もしあなたの友人や家族が後者のタイプであれば、絶対に相談を持ち掛けてはいけません。 癒されるどころかバカにされて更に不快な感情にさらされる可能性があるからです。 これはいい、悪いの話ではありません。カウンセリングセンスの有無の違いなのです。
そして友人や家族にそういった話を聞いてくれそうな人がいない場合は、民間のカウンセリングルームなどの活用を検討しましょう。 民間のカウンセリングだと費用は発生しますが、プロに話を聞いてもらうことで、少なくともただの友人に話を聞いてもらうよりも、不安感が解消される可能性は高いのです。
思考を常識の枠組みからはみ出させよう
情緒不安定を解消するのであれば、常識を疑う心も必要です。
なぜなら、情緒不安定になる原因には、常識の枠から出てしまった自分を責める感情により起こっている場合があるからです。
では情緒不安定の原因となる常識とは、一体どのようなものなのでしょうか。
それは例えば学歴社会という常識です。 いい大学を卒業しなければ、いい会社に就職できない。いい会社に就職していなければ、いい結婚ができない。一軒家を購入しなければ、一人前ではない。
こういった多くの人が共有している価値感覚に沿った生き方ができていなければ自分はダメだと、自分を責めているケースがあるのです。
その自分を責める感情は自覚的な場合もあれば、無自覚的な場合もあります。
いずれにせよ、常識という思考の枠組みに捉われてしまっているが故にストレスを感じ、情緒不安定となっているのです。
だから情緒不安定な感情が沸き起こってきた際は、何故それが起きているのか、自分の心と向き合ってみましょう。
世間一般の常識は、あくまで多くの人が共有している一つの価値観に過ぎません。 それはほとんどがテレビ放送や新聞により作られたものです。
日本国外に出れば、逆に非常識と呼ばれるかもしれません。 つまり常識は常識であって、常識ではないのです。
例えば、現在の常識は10年後の日本から見たら、全くの非常識となっている可能性があるのです。 だから常識の枠に捉われる必要はありません。 あなたが常識とは全く異なる価値観を持っていて、それを大切にしていきたいと本当は感じているのなら、勇気を持ってその自分を信じましょう。
そうすることで、常識に捉われた思考から離れることができ、情緒不安定な感覚を減らせる可能性があるのです。
情緒不安定な感情を解消する5つの方法
情緒不安定がどうしても解消しない場合、これらの解消方法に取り組んでみてください。
どの解消方法がぴったりと合うのかは、その時々に変わります。 例えば、自分に自信を無くしている場合は、自分自身を見つめ、内観し、自分を自分で肯定することが必要です。 他人と比較して、社会の常識と比較して、それにより自信を失っている場合は、常識から外れた生き方を否定しないことが必要でしょう。 または、人とは違う、個性的な自分を自覚して、それを受け入れることが必要かもしれません。
もしくは情緒不安定は、単純に心や肉体に疲労が溜まったことで起きている可能性があります。 もしそう思い当たる場合は、とにかく身体を休めましょう。
休日は出掛けずに、美味しいものを食べて、好きな人だけと会って、ゆっくり過ごすのです。 そうやって休養を取ることで解消できるかもしれません。
こういったことに取り組んでもどうしようもない場合は専門家に相談しましょう。
カウンセラーは個人で活動している人もいれば、サロンを構えている会社もあります。 専門家に相談することで、情緒不安定は解消されるかもしれません。
いずれにせよ大切なことは、情緒不安定な感覚は解消できると知ることです。
そのことを理解していれば、いつ不安な感情が表れたとしても、どこかで安心を感じられるようになるのです。