注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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妊娠超初期症状とは?

まず妊娠超初期とは一体いつのことを指すのでしょうか?一般的に現在市販されている妊娠検査薬は、生理予定日の当日から検査出来るものと、生理予定日の1週間後から検査出来るものの2つのタイプがあります。この時点で妊娠が判明すれば、妊娠初期ということになりますので、妊娠超初期とは生理予定日から遡って1週間ぐらいまでをいうことが多いようです。

厳密にいいますと、着床してから感じる症状のことを妊娠超初期症状といいます。個人差はありますが多くの女性の方は、最終生理開始日から約14日後に排卵があり(排卵日)、この時点で受精に成功すると、その受精卵は約1週間かけて子宮に着床します。ですので、最終生理開始から約14日+7日=21日、月経周期が28日の方ですとやはり生理予定日7日前(1週間前)ぐらいには妊娠超初期症状を感じる方が多いようですね。

では何故、着床してから妊娠超初期症状を感じるかというと、それは着床してから放出されるホルモンに関係があります。着床してから体は妊娠を維持するためにhCG(ヒト絨毛性ゴナドロロピン)を分泌し、プロゲステロンの分泌を続けます。このプロゲステロンの影響で、高い体温が維持されたり、おりものが増えたり、身体は様々な症状を起こします。この症状が妊娠超初期症状ですね。

妊娠超初期症状の流れって?

妊娠超初期症状は、生理予定日の1週間前に起こるとされているものの、いつから始まるのでしょう?まず排卵から着床までの流れを学びましょう。

妊娠0週0日

最終生理の初日です。

妊娠2週0日

約2週間後に排卵日となります。この時期に、性交をおこない、精子が卵子に入ると受精卵になります。

妊娠3週0日

約1週間後に、受精卵が子宮に辿りつき、子宮内膜につき着床します。生理は、これが受精せずにいらなくなったら子宮内膜が剥がれ落ちたものです。ここから、生理予定日までを経過し、妊娠1ヶ月となります。

妊娠初期症状と妊娠超初期症状の違いって?

では、妊娠超初期症状と月経前症候群の違いはどこにあるのでしょうか?人は着床に成功する(=妊娠する)と、先述した通りにhCG(ヒト絨毛性ゴナドロロピン)を分泌し、プロゲステロンの分泌を続けます。このプロゲステロンですが、実は排卵日に排卵するだけで分泌されているホルモンでもあるので、プロゲステロンの影響で及ぼされる症状は、妊娠していない通常の生理予定前の症状と大変酷似しています。

この生理前の症状は人それぞれですので、一概にこの症状が出たら絶対に妊娠しているという確証はありませんが、いつもよりひどく症状を感じる場合など、プロゲステロンが通常より多く分泌されているということなので、妊娠の目安にしても良いかもしれませんね。

妊娠が成立していない場合、このプロゲステロンは排卵日から約2週間後に分泌が終わり、体温が下がります。ただし妊娠している場合は2週間を経過した後も分泌が続きますので、体温が高い高温期が続きます。毎日の基礎体温の記録が、一番目に見える変化だと思いますので、妊娠超初期症状とともに体温の変化もチェックするといち早く妊娠に気づけるかもしれません。

どうやってチェックするの?

それでは肝心の妊娠超初期症状のチェック方法ですが、やはり一番は体温を目安にするのが良いでしょう。人は排卵日を迎えるとプロゲステロンが分泌され、体温が上がる(=高温期に入る)とご説明しましたが、妊娠するとこの高温状態が一旦下がることがあります。高温期に入って約7日〜10日後に起こる一時的な体温の低下のことをインプランテーションディップと呼び、海外では妊娠の兆候のひとつとして見られているようです。また、妊娠した時は高温期の体温が、着床した頃にもう一段階上がる「体温の二段上がり」という症状も多くみられます。

いつもより体温が高い日が続くなどの場合は期待しても良いかもしれませんね。このように体温の微妙な変化を見逃さないためにも、妊娠を希望している方は日ごろから基礎体温をきちんと記録するという習慣をつけておいた方が良いでしょう。

また、体温とともに体の変化が現れる方も大勢います。胸の張りがいつもより強いということや、頭痛がする、おりものが増えるなどです。これもプロゲステロンの影響で、月経前症候群でもみられる症状ですが、通常の生理前と比べて症状が強いなど、妊娠超初期症状の場合は変化があると思います。こちらも日ごろからご自身の症状をきちんと把握しておくことが大切ですね。

妊娠検査薬はいつから使える?

妊娠超初期症状を感じると期待が高まりますが、では妊娠検査薬はいつから使えるのでしょうか?一般的に市販されている妊娠検査薬には2つのタイプがあり、生理予定日当日から使えるものと、生理予定日1週間前から使えるものがあります。この違いは感度の違いであって、hCG(ヒト絨毛性ゴナドロロピン)ホルモンを検知しているという点では同じです。hCG(ヒト絨毛性ゴナドロロピン)ホルモンを検知した場合は妊娠陽性となりますが、不妊治療などでhCGホルモンを補充したりしたりしなければ偽陽性となることはほとんどありません。現在の妊娠検査薬の信頼性は非常に高いものとなっています。

また、hCG(ヒト絨毛性ゴナドロロピン)ホルモンは着床してから分泌されるホルモンですので、厳密にいえば着床した頃(排卵日から約7日〜10日後)から少しずつホルモンの値が増えています。生理予定日当日から使える妊娠検査薬はホルモンを検知する下限が25mIU/Lとなっているものが多いですが、感度の良い妊娠検査薬だとそれ以下の値でも反応することがあるようです。確実な検査結果を得るためには、説明書の記載通りの検査日に検査するのが望ましいですが、フライング検査と言って、着床したと思われる時期から検査薬を試される方も多くいるようです。

妊娠したかも?と思ったら

妊娠超初期症状を感じたり、高温期が2週間以上続いている場合は、妊娠しているかも?と思われる方が多いと思います。その場合はまず落ち着いて、妊娠検査薬を試してみましょう。生理予定日1週間後まで待てないという方は、生理予定日当日から使えるタイプの検査薬を試してみてもよいかもしれません。

市販されている検査薬で陽性となった場合は一度病院でも診てもらいましょう。妊娠初期ですと、病院でも尿検査による検査しか出来ない場合があるので、妊娠を経験している方だとわざと受診する日を遅らせて、画像検査で妊娠が確定する頃に受診しようと考える方もいるかもしれません。しかし、排卵日のずれなどによって妊娠が進んでいる場合もあります。その場合、正常妊娠ならば問題ないのですが、受精卵が子宮以外のところに着床してしまう子宮外妊娠だと、最悪の場合卵管が破裂してしまうなど、母体にとって非常に危険な状態に陥ることがあります。

妊娠検査薬で陽性反応が出た場合はすみやかに産婦人科などの医療機関を受診するようにしましょう。