注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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しゃっくり早く止めたい!

しゃっくりというものは、突然、発生するものです。会議の途中やデートの時、寝る前など、場所を選んでくれません。時にそのしゃっくりのせいで、恥ずかしい思いをしたり、寝不足になってしまうこともあり、多くの人が迷惑をかけられています。

しゃっくりの止め方には、迷信めいたものが多くあります。しかし、実際にそれをやってみても、しゃっくりが止まらなかった、という人も多いのではないでしょうか。止める方法がないとなると、放置するしか方法はありません。ただ、早く止まって欲しい、と意識すればするほど、しゃっくりは止まらないものでもあります。そして気づかぬ間に止まっていることに気付き、イラっとしてしまうものです。

しゃっくりは基本的に子供に出やすいものと言われています。しかし大人になっても出る人は多いです。ほとんどの場合、その原因はたいしたことではありませんが、実はそれが病気のサインであることもあるので、注意しておかなければなりません。

しゃっくりが出る原因って?

しゃっくりの原因は、横隔膜の痙攣です。横隔膜とは胸の中心に二つ存在する臓器で、呼吸する時に上下する臓器です。これが痙攣してしまうと、閉じた声帯に空気が通り、ひくっ、というしゃっくり独特の声が発生してしまいます。

横隔膜が痙攣してしまう原因は、横隔膜が刺激されることが原因です。熱い物を飲んだり、大笑いしたり、お酒を飲んだり、というようなことで刺激が与えられ、それがしゃっくりの原因になってしまうのです。

また、病気が原因でしゃっくりが発生することもあります。脳腫瘍や脳卒中の場合、中枢神経が刺激されるため、しゃっくりが出てしまうのです。このようなタイプのしゃっくりは、なかなか止まらないという特徴があります。

他にも、病気により末梢神経が刺激されることで発生するしゃっくりもあります。肺炎や喘息、胸膜炎などの病気です。しゃっくりが長く続いたり、吐き気を伴うということであれば、このような病気の可能性があるので、一度病院で診てもらいましょう。

止める方法:耳押し法

しゃっくりを止める方法として、耳押し法と呼ばれるものがあります。まず、人差し指を両耳に入れてください。そして一分間、少し痛いくらいの強さで、指をぐっ、ぐっ、と何度も押します。これで耳押し法は完了です。

なぜこの方法が有効なのかというと、しゃっくりが長引くのは、脳にある延髄という部分が興奮していることが原因だからです。耳押し法を行えば、延髄から呼吸器に繋がる神経を刺激することができます。そのため、しゃっくりが止まるのです。

耳押し法は多くの人に効果のあるしゃっくりを止める方法で、約七割の人に効果が現れます。医学的にも推奨されているやり方なので、しゃっくりが出ている人はすぐに試してみましょう。

耳押し法を行うとき、一つ注意点があります。それは、指の爪をしっかりと切っておくということです。爪が伸びている状態だと、耳の内部を傷つけ、外耳炎などの病気を引き起こしてしまう可能性があります。また、力が極端に集中してしまうことで、効果が出ない可能性があるので、しっかりと爪は切っておきましょう。

止める方法:息止め法

しゃっくりを止める方法には、息止め法という方法もあります。まず顎を引くようにして下を向いてください。首を少し前方に傾けることになりますが、背中が丸まらないように注意しましょう。

次にその状態で呼吸を止めてください。約20秒程度です。人によって適切な秒数があるのですが、少し苦しいという感覚が出るまで息を止めると、適切な秒数になります。

次が最後です。息を止め終わったら呼吸をしても良いので、できるだけ早くツバをゴクンと飲み込みましょう。これを二回行うのですが、その間は息を止めておいてください。以上がしゃっくりを止めるための息止め法です。

もしもツバがなかなかでないという人は、酸っぱい食べ物を想像するだけで、ツバは出てきます。梅干しやレモンなどです。これだけで意外とツバが出てくるので、試してみましょう。

この方法は耳押し法でしゃっくりが止まらなかった人におすすめです。耳押し法はダメだったのに、このやり方だったらしゃっくりが止まったという人も多いので、いざという時のためにも覚えておきましょう。

止める方法:舌ひっぱり法

耳押し法は神経に刺激を与える方法ですが、別の形で神経に刺激を与えることもできます。それが、舌引っ張り法です。

やり方としては、まずタオル、もしくはガーゼを用意してください。これを後ほど口の中にいれるので、用意するものは、口の中に入れても問題のない、清潔なものにしましょう。

その後、タオルやガーゼを間に挟むような感じで、舌をつかみ、前に強めに引っ張ってください。時間としては一分程度です。こうすることで神経に刺激が与えられ、しゃっくりが止まります。

これは人前では恥ずかしくてできないですし、仕事場では清潔なタオルやガーゼがありません。そのため、家でしか行うことができませんが、高い効果を得られるので、しゃっくりが止まらないという人がいたら試してみてください。

このような方法を様々行ってもしゃっくりが止まらず、長い時間続くようであれば、先に紹介した、病気が原因のしゃっくりである可能性もあります。一度病院に行ってみましょう。