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足の指、ぶつけると痛い!

「壁やタンスなどの角に足の指をぶつけてしまった…」「裸足でいる時にうっかり重いものを足の指に落としてしまった…」など、足の指に関するアクシデントは誰しも覚えがあるのではないでしょうか。ぶつけたときの瞬間の痛みはひどいものですが、徐々に良くなって怪我をしていたことも忘れてしまった、という人がほとんどかもしれません。しかしもしその怪我をしたところの腫れや痛みが引かない場合は、骨折をしている場合もあり、注意が必要です。

足の指は身体の中でも骨折しやすい部位で、そのまま放置していると指の形が変わってしまうこともあります。足の指が変形してしまうと見た目はもちろん、歩き方や姿勢にも大きく影響を与えてしまいます。ちょっとした怪我のようにも思えますが、足は体の土台になっているだけに身体全体のバランスにも悪影響をもたらしてしまうこともあるのです。怪我をした後腫れや痛みが引かない場合は早めに整形外科などの医療機関を受診することをおすすめします。

ぶつけた後、様子を必ず見よう!

ところでどうして足の指をぶつけることが多いのでしょうか。移動する時に最後に残る部分は足の部分で、特に小指は視野に入りにくい場所なのでうっかりぶつけてしまうことが多いのです。他にはスポーツ中の怪我が原因で骨折してしまうこともあり、ぜひ気をつけておきたい部位でもあります。

足の指の怪我については打撲で済む場合もあります。骨折と打撲の主な違いとしては、患部の先があり得ない方向に向いている、激痛があり歩けないほどの痛みである、患部はほとんど動かせない、腫れや内出血がある、日数がたっても痛みが引かない、日が立つに連れ痛みや腫れがひどくなるといった症状が見られます。その一方で打撲は痛みや内出血、腫れなどの症状が見られるものの、痛みは徐々に引いていっている、患部を曲げることができるといった症状が見られます。打撲か骨折によってその後の治療や完治にかかるまでの時間は変わってきますが、いずれにせよ症状が改善されない場合はすぐに医療機関を受診しましょう。

完治にはどれくらいかかる?

足の指を骨折してから完全に治るまでの期間は大体1ヶ月から3ヶ月ほどです。もちろん個人差があるため、これより長くなる場合もあります。また骨折した骨が完全にくっついたとしても、数カ月に渡って痛みや違和感が残る場合があります。これは怪我をした際に神経を傷つけたためによるもので、痛みがある場合は長時間歩かないようにしたり、靴もサンダルにするなど余裕のあるものにするなど足に負担がかからないようにして、経過を見ましょう。ギブスをしている足専用のサンダルもあるそうですよ。もちろんあまりにも痛みが続く場合は、一度医師に相談してみることをおすすめします。

こうした治療期間に特に注意しておきたいのは成長期のお子さんが骨折した場合です。子どもは回復が早く、折れた骨が曲がった状態ですぐにくっついてしまったり曲がってしまったりして、手術しなければならないような大変な自体になることもあります。すぐに治ったからと安心せず、注意して経過を観察しましょう。

日常生活にも支障が出る…

足の指を骨折してしまうと、日常生活にもさまざまな不便が生じます。ギブスやテーピングをして患部を動かさないことが一番なのですが、そうしたなかでも特に注意しておきたいポイントをご紹介します。

お風呂

一つ目はお風呂です。骨折は腫れを伴うので、血流の良くなるお風呂は医師の指示がでるまでひかえましょう。お風呂がOKになったとしても、ギブスやテーピングを濡らさないよう足にビニールカバーをかけるなどして、お湯が患部にかからないようにしましょう。足の指を骨折しているとバランスを取りにくくなるので、お風呂の中で転んでしまわないようシャワーなどは椅子に座って浴びると安心ですね。

車の運転

また車の運転にも注意が必要です。ギブスやテーピングなど治療のためのものがボタンに触れてしまい、誤作動する可能性もあります。アクセルとブレーキ操作が困難になるので、骨折中はできるだけ車の運転は控えるべきでしょう。仕事で車の運転が必要になる場合でも、医師に一度判断を仰いでからにしましょう。

リハビリがある!

ギブスやテーピングが外れたら次はリハビリです。ギブスやテーピングで固定したままの足は、長い間固定されることで骨周りの筋肉が衰えてしまいます。そのためギブスやテーピングを外すと指が曲がらなくなってしまうことが多いのです。だからといって焦りは禁物です。治りきっていない状態で動かすと骨の変形を起こしたり、完治までの期間を延ばしてしまうこともあるので必ず医師の許可が出てからにしましょう。

リハビリとして最初にすることはまず暖めることです。足湯などで血行を促進することで筋肉の緊張が溶け、少しずつ指が動くようになります。しかしもし痛みを感じる場合は炎症を起こしている場合もあるので、すぐに冷やすようにしましょう。他にも手足をグーパーと開いたり閉じたりする運動をすることで指の動きが良くなってきます。マッサージなどをして血行を良くするのもいいですね。いずれも無理のない程度で、少しずつ行っていくのがおすすめです。