注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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お腹が常に張っていたら要注意

普段何気ない瞬間に急にお腹が張ってしまうことってありませんか?

お腹がパンパンになってしまってなんだか違和感を感じる・・・

そんな経験がある方もいらっしゃることでしょう。

このように胃腸が膨らんでしまい、圧迫感を感じてしまうことを膨張感と言います。

お腹が張るのは単に便秘のときや、お腹を壊してしまったときに限りません。

膨張感はいわゆる満腹感とは同義でなく、食べ物を食べたか否かに関わらず、常時お腹が張ってしまう状態を指します。

お腹が張ってしまうという体験は誰しもがするものですが、この感覚を常時感じており、そのことについて悩みを抱えている人も少なくないようです。

膨張感について悩みを抱えているという人は、なんと成人の1割以上。

その中でも、男性より女性のほうがこの症状を訴えることが多いようです。

腹部が不快なほど張っている感覚がある膨張感。

特徴的な症状であるお腹の張りだけでなく、吐き気や胃の不調も感じてしまう場合もあります。

膨満感の原因って?

膨満感が生じる原因としては、いくつか考えられることがあります。

たとえば胃の消化不良。

食事の際にご飯を食べ過ぎた場合には、胃における消化が間に合わずに、未消化のままの食べ物が腸へと運ばれます。

このことがお腹の張りを誘発する要因です。

この未消化物はメタンや二酸化炭素等のガスを発生させ、そのガスがおなかの張りを引き起こしてしまうのです。

他にも食事中に空気を大量に飲み込んでしまうということが原因として考えられます。

食べ物を食べるときに、一緒に空気を多く飲み込んでしまう症状は空気嚥下症と呼ばれており、胃に空気が溜まってしまう原因となります。

また、緊張する場面において空気を飲み込んでしまう場合もあるようです。

この原因は意識を変えることにより、改善することが可能です。

ただし、精神的な部分もこの症状を引き起こす要素であるため、治療が難しいという側面も存在します。

他にも腸下垂が原因としてあげられます。

大腸のねじれや変形によって下垂してしまう腸下垂は、便秘の原因となりやすく、ガスが発生しやすい腸内環境を作り出してしまいます。

膨満感は食事で解消できる!

膨張感を解消するための方法として、食事療法があります。

お腹の張りに悩む現代人の多さから、現在数多くの膨張感を解消するための食品が販売されています。

腸にやさしい乳酸菌が含まれたものや、便秘解消に役立つ食物繊維が多く含まれたものなど、お腹の調子を整えてくれる食品が数多くあるので、自分のお腹に合う食品を探してみると良いかもしれません。

でんぷん質を多く含んでいる食品や、消化が悪く胃に負担がかかりやすい繊維質の食品などを控えることも大切です。

これらの食品は腸の中でガスを発生させやすく、膨張感の原因となります。

お腹の張りに悩んでいる方は、まずはガスを発生させやすい食品の食べ過ぎに注意を向けておきましょう。

膨張感を解消するためには、食事の取り方にも注意が必要です。

まずは一回の食事で食べ過ぎないこと。消化不良を引き起こさないように、食べる量をコントロールしましょう。

そして規則正しい時間に食事を取ること。

不規則な食事は胃への負担がかかりやすく、消化不良の原因となってしまうからです。

運動・マッサージでも解消できる!

膨満感を解消するための対策としては、他にも運動やマッサージを行うことがあげられます。

運動不足や加齢によって腹筋が衰えてしまうと、腸の動きが悪くなります。

そうすると便秘が起こりやすく、お腹にガスもたまりやすくなってしまうという悪循環が。

そこで効果的なのが腹筋運動やお腹のマッサージなのです。

運動を行うことは代謝を上げることにもつながり、腸の動きを活性化させてくれるので、膨張感の解消に最適であると言えるでしょう。

ウォーキングや水泳などの有酸素運動は、ダイエットだけでなく、膨張感を解消するにも効果的です。

そして、適度な運動はストレスを解消することにもつながります。

ストレスは自律神経の乱れを引き起こし、腸の運動を低下させる原因となるものです。

運動によってストレスを発散させることは、膨張感を解消させるためにとても重要なことなのです。

腸の活性化を促すためにも、マッサージも行うと良いでしょう。

「の」の字を描ように、やさしくゆっくりと時計回りにお腹をマッサージします。

お風呂でやると更に効果的。

腸を刺激して、便やガスを出しやすい状態にすることが大切です。

病気の可能性もある

膨張感を感じる際は病気を患っている可能性があるため、注意が必要です。

ストレスが引き金となって起こる自律神経失調症は、腹部の膨張感が症状としてみられる場合があります。

また、お腹が強く張る膨張感がある場合は、大腸がん・胃がんが関わっていることも考えられるので、速やかに医療機関を受診することが必要です。

腸閉塞が行っているときにも、お腹の張りを感じます。

腸閉塞は「イレウス」とも呼ばれている病気で、ガスや便、腸液などが腸内に留まることで腸が捻じれる状態を指します。

女性では卵巣腫瘍が関わっている場合もあります。卵巣腫瘍とは、卵巣にできる腫瘍のことです。

ちょっとした瞬間に腹部の張りを感じることは少なくないでしょう。

しかし、長期間続く張りや、強い痛みや違和感があるとき、あるいは吐き気や嘔吐などの症状を伴っているときには、迅速な対応が必要です。

病気の早期発見のためにも、そのような場合には迷わず専門の病院へ行くことをおすすめします。