注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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妊娠初期症状はいつからでる?

まず妊娠のメカニズムからご紹介しましょう。だいたい最終生理の初日から数えて2週間前後に排卵します。この時期に性行為で精子が卵子の中に入ることではじめて受精卵となります。その受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、卵管を通って移動し子宮に向かいます。1週間後に子宮壁に到着し、子宮内膜にくっつきます。これを着床といい、ここでやっと妊娠が成立したことになります。

つまり、最終生理の初日から3週間後くらいから、妊娠初期症状が出る方がいます。人によっては着床時に、着床出血や着床痛を感じることも。この時期からhCGホルモン(着床すると分泌し始めるホルモンで、血液中や尿中にはっきりとした数値がでるので、妊娠検査で調べることができます)の分泌が始まり、ホルモンバランスの乱れや変化によって妊娠初期症状を感じ始めるようです。しかしそれは個人差がとても大きく、妊娠3週間目といっても、最初の2週間は妊娠していないので、自覚症状がでるのは、次の生理が遅れ始めた頃の方が多いようです。

どんな症状がでる?

まず、大きな体の変化として自覚症状として感じるのは、おりもののの変化。そして、胸・乳首の違和感、腰痛、腹痛、頻尿などがあります。

その中でも胸・乳首の違和感を感じる人が多いようです。やけに胸が張っているように感じる。胸が大きくなったのかなと思う。乳首が肌着に触ると痛い。乳首に艶が出てきたなど、胸や乳首の違和感からわかる人が多いようです。

また、生理痛に近いような下腹部の痛みや、下痢や便秘を繰り返したりして、なんか体調悪いなあと感じることも。痔にもなりやすい時期です。

また、尿が近くなったりもします。骨盤内のうっ血や大きくなろうとする子宮と恥骨に膀胱が圧迫されて、頻繁に尿意を感じることが多くなります。夜中にトイレに何度も起きてしまったりと、我慢すると膀胱炎になったりするので、面倒くさがらずトイレに行くようにしましょう。

まだお腹も大きくないのに腰が痛くなったりするのは、リラキシンというホルモンが影響しているそうで、人体や関節を緩めてしまう働きがあるそうです。骨盤に歪みが起きることで腰痛に繋がってしまうようです。

他にもいろいろと症状はある!

また、人によっては、頭痛や眠気があるようです。妊娠初期はホルモンの影響で高温期がずっと続きます。37度前後が続くため、なんとなく風邪のような症状が付帯して出てくると、風邪かなと疑うこともあります。しかし、これは妊娠15?20週に入るとなくなることが多い症状です。

また自覚症状は体だけではなく、精神的にも影響がでることがあります。まだ妊娠と自覚していなくても、なんとなくだるくて、食欲がない。気持ちが優れない、うつっぽい、精神不安定になりやすい、気分が塞いでしまう。涙もろくなったり、イライラしたり、自分で自分の感情がコントロールしにくくなります。これも中期に入れば治まることが多いので、やり過ごすことが懸命です。食欲がなくなるのは、味が変わったり、好き嫌いが変わったりすることもあるようです。

また、ニキビができたり、肌が荒れてきたり、体毛が濃くなったりする人もいます。ホルモンが落ち着くと、こちらも落ち着いてくるようです。

1番の注意ポイントは「おりもの」

妊娠初期症状の注意すべき一番はやはり「おりもの」の変化でしょう。

おりものの変化で気をつけるべきなのは、微量の出血がある場合。これは、生理と間違えやすいものですが、着床出血である場合があります。また不正出血自体が、他の病気のこともあるので、その時は痛みや悪臭がないか注意してください。

おりものの変化に気をつける時には、色、匂いといった、普段と違う感じをとらえてください。着床した後のホルモンバランスの変化により、おりものがいつもより黄みがかっている、いつもより白っぽいと感じる方が多いようです。

また、茶色っぽい場合もあり、酸化した血液がおりものに混ざっているということなので、あまり心配する必要はないようですが、長く続く、お腹に痛みやハリがある、などの時は医師に相談した方がいいでしょう。また、鮮血がおりものに混じるのが、長く続くのも注意が必要です。ピンクや赤い色には注意していください。

妊娠初期は大抵のおりものはさらさらで量が多くなります。匂いも強くなったり弱くなったりするものです。しかしその匂いが何かおかしい、臭いなどの時は、医師に相談しましょう。

妊娠してると分かったら気をつけること

妊娠が発覚してから一番気をつけるべきポイントはやはり食べ物です。自分の体内に入ったものが、直接赤ちゃんに影響を及ぼすものですから、毎日の食事には特に気をつけてください。

妊娠前に普通に食べていたものでも、妊娠中に食べたら、胎児に異常が出たり、流産や早産につながるトラブルにならないとも限りません。口から入れるものは特に注意してください。その中でも、食中毒や菌の可能性の高いもの=刺身、貝類、生食(卵、レバー、生ハム、生肉、牧場の牛乳など)は、極力避けましょう。

マグロやカジキなどの水銀が含まれている魚、鰻やレバーなどビタミンAが豊富に含まれているものは、胎児の先天異常に繋がる可能性がありますので、今しばらくやめておきましょう。

また、インスタント食品やコンビニ弁当などに多く含まれている合成添加物や保存料が含まれているようなものもなるべく取らずに、オーガニックなものを選ぶようにしましょう。

食材は未精製のものがいいでしょう。

未精製のものはミネラルが豊富で、ミネラルはとても大切な成分です。

お米は、胚芽部分に栄養があるため、胚芽米がいいでしょう。

ミネラルやビタミンが多く含まれています。雑穀米や玄米なども栄養が豊富です。

パンも全粒粉のパンやライ麦パンなどがおすすめです。

また、未精製の食材のほうが、アレルギーにもなりにくいとも言われています。

たんぱく質は大事ですが、人間のたんぱく質と組成が異なるたんぱく質、異種たんぱく質と呼ばれるたんぱく質はあまり良くありません。

たんぱく質を摂取したいなら、卵や牛乳よりも、魚やチキン、赤身の肉や豆腐などの大豆製品がおすすめです。

異種たんぱく質の摂りすぎは胎児のアレルギーにもつながるので、気をつけましょう。

また、最近では、妊娠中に糖尿病になるケースも多くあります。

一度の食事で大量に食べると、血糖値があがり糖尿病になりやすくなってしまいます。

3回の食事を5回に分けるなど、食事を分割するといいでしょう。

嗜好品にも気をつける!

当然の話ですが、喫煙者の方ならば、すぐにタバコはやめるべきです。

タバコに含まれているニコチンは、早産や流産を起きやすくしてしまいます。

せっかく授かった子なのに、流産してしまったら悲しいですよね?

少しでもリスクを減らすために、禁煙して、喫煙者にもできる限り近づかず、副流煙にも気をつけましょう。

また、お酒も飲まないようにしましょう。

アルコールを摂取すると、血液中のアルコール濃度が上がります。

お腹の中の赤ちゃんには、母体から血液が送られているため、母体がお酒を飲むと同じアルコール濃度の血液が赤ちゃんに送られてしまいます。

すると、脳の発達が遅れ、体や知能に障害を持ちやすくなってしまったり、胎児性アルコール中毒になってしまうことがあります。

妊娠中は禁酒しましょう。

また、カフェインも胎児には良くありません。

早産や流産のリスクを高めてしまうので、コーヒー等も控えましょう。

妊娠中は免疫力が落ちるので、風邪をひきやすくなったり、食中毒にもなりやすいです。 健康管理をしっかりして、食中毒の予防として、生物も控えましょう。

もちろん、激しい運動もNGです。

流産について

せっかく授かった子が妊娠中に流れてしまう流産。

実は、全妊娠中で10から15%ほどの確率でみられるもので、決して自分に関係がないとは言い切れないものです。

流産のほとんどは、妊娠してから3ヶ月くらいまでの間に起きる初期流産です。

初期流産が起きなければ確実にそれ以降は起きない、というわけではありませんが、初期流産が起きなければ多少は安心できるはずです。

この頃の流産は、染色体異常など、胎児の体に原因があることが多く、必ずしもお母さんのせいとは限りません。

大切な赤ちゃんが流産してしまうと、自分に責任を感じて深く落ち込んでしまう人も多いですが、母体の行動や管理が原因で初期流産が起きてしまうことはごく稀です。

なので、悲しまないで、とは言えませんが、あまり気に病みすぎないようにしてくださいね。

流産には、切迫流産という、流産になりかかっている状態があります。

その場合、絶対とは言えませんが、しっかりと安静にして、治療を受ければ赤ちゃんが助かることもあります。

普段から体調には気をつけ、定期的に検査にも行くようにしましょう。

もしも切迫流産になってしまったら、絶対に安静にして、少しでも赤ちゃんが助かる可能性にかけましょう。

赤ちゃんを授かったら、もうあなたの体はあなただけのものではありせん。赤ちゃんのためにも、気をつけましょう。