注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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二日酔いってそもそも何…?

二日酔い、という言葉はよく耳にしますが、それでは二日酔いとは何か、ご存じでしょうか? 二日酔いとは、酒などのアルコール飲料を自分自身の代謝能力の限界を超えて摂取してしまうことにより引き起こされる、身体の不快な状態を言います。

人体に摂取されたエタノールはアセトアルデヒドへと分解され、それがやがて酢酸へ、水と二酸化炭素へと変換されて体外へ排出されます。しかし、このアセドアルデヒドは毒性が高く、その変換と排出が遅れることによって、嘔吐感や頭痛などをもたらします。 またアルコールには利尿作用があり、そのため体内の水分が過剰に排出されている場合もあります。この場合には脱水症状も引き起こしていることがあり、そのための不快感を覚えていることもあります。

そのほかにも胃が空の状態で大量の酒を飲んだ場合に起きやすい現象として、アルコールによる刺激として胃液の分泌が過多になり、軽い胃炎に近い症状を引き起こしていることもあります。

二日酔いの改善方法!

アセトアルデヒドの排出が遅れている場合

体のなかに毒物が停滞していることが原因の不快感ですから、これを押し流してしまえばいい訳です。意外なことにこれには睡眠が有効です。睡眠中は血中アルコール濃度は急激に減少するので、体に任せてしまうという訳です。その他、入浴などをして発汗することによって有害物質を体外へ押し流してしまうという方法もありますが、逆に脱水を引き起こし危険な症状になってしまうこともあるので厳重な注意が必要です。

脱水症状による不快感を覚えている場合

簡単な話ですが、水分を摂取しましょう。その際真水ではなく、お茶や、スポーツドリンクを摂取する方がよいでしょう。また、水1リットル:砂糖40グラム:塩3グラム程度の比率で自分で経口補水液を作成してもよいかもしれません。

胃炎の症状、胃痛を感じる場合

市販の胃腸薬を飲用するというのが一番簡単な対処法です。ただし症状が重たい場合は、医療機関を受診する方がよいでしょう。これは二日酔いのせいだからと思っている場合でも何か重篤な病が潜んでいる場合もあります。

二日酔いに効くツボがある!

前述の対処法の他、ツボ押しという方法もあります。

とにかく気持ちが悪い、というときには「魚際(ぎょさい)」というツボを押してみてください。このツボはアセトアルデヒドの分解、排泄を促します。

魚際はてのひらの親指の付け根あたりにあり、てのひらと手の甲境目にあります。

嘔吐感には「率谷(そっこく)」というツボを押すことが効果的です。このツボは即効性がありますから、二日酔い以外でも嘔吐感を感じたときには押してみるといいかもしれません。

率谷はみみたぶを前に倒して耳に貼り付けるようにしたときに、そのみみたぶの端から4センチほど上にあるツボです。ここを強めに押してください。

また、頭痛には「百会(ひゃくえ)」というツボ押しがききます。

ここは簡単。頭のてっぺんにあります。耳から真っ直ぐに上に上がった頭頂ですから、ここを指の腹でゆっくりと揉むようにして押してください。

全てのツボ押しに言えることですが、もしもツボを押すことで不快感を覚えたら即座に中止すること、逆に、快適であっても長時間は続けないことが大切です。

二日酔いに効く薬は?

まずエスエス製薬「ハイチオールC」「ハイチオールCプルミエール」です。

これはシミやそばかすの改善のために販売されている薬ですが、なんとびっくり、二日酔いにも効果があります。この薬は肝機能を高め、肌の色をくすませるメラニン色素の生成を抑制する薬です。肝機能が高まれば当然、二日酔いの原因となっているアセトアルデヒドの酢酸への変換と体外への排出もはやくなる、という訳です。

次にウチダ和漢薬 の「五黄カプセル」です。これは漢方薬で、化学合成薬ではなく生薬です。比較的高価ですが、試してみる価値はあるでしょう。

また定番とされている「ウコンの力」ですが、これは医療品ではなく清涼飲料水であるため、効果や効能は一切表記できませんし、期待もできません。同時に、医療品ではないため、薬局ではなくコンビニやスーパーなどでも簡単に手に入れることが出来ます。プラセボであっても30%は効果が上がる、という統計もありますから、薬局が遠かったり営業時間外であったりする場合には試してみるのも悪くはないかもしれません。

二日酔いを予防するには?

二日酔いの予防には、脂肪の摂取が有効です。脂肪は肥満の原因ですが、何故脂肪が肥満の原因となるかと言えば、脂肪は胃の中ではほとんど消化されず、他の食品と比較しても消化吸収に長い時間を必要とします。

これを逆手に取り、脂肪分を先に胃にいれて胃の中に脂で壁を作っておくことで、その後から入って来るアルコールが胃で急速に吸収されてしまうことを防ぐことができます。

それと同じように、オリーブオイル、バターなど、脂分、油分を飲酒の前に摂取しておくことは、脂肪を摂取することと同じような効果がありますから、是非試してみてください。

また、緑茶もおすすめです。緑茶にはカテキンが含まれており、アルコールなどの栄養吸収を阻害する効果があります。この効果に注目した清涼飲料水はいくつかのメーカーから発売されています。

ただし高濃度茶などによるカテキンの大量の摂取は逆に中毒を起こしてしまうケースもありますから、飲みすぎには注意が必要です。