注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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うつ病とは?

うつ病とは不安な気分や憂鬱な気分が長期間続き、さまざまな物事に対して興味や喜びが感じられなくなる精神疾患の一種です。

過食、拒食などの食欲の不振や倦怠感、目眩などの身体症状を伴い、病状が深刻化してきた場合、最悪のケースでは自殺というかたちで死に至ることもあります。

また他の身体的な病状を併発することもあり、とても危険な病気でもあります。

うつ病は現代病とも言われ、一般成人の10〜20%は経験するものです。

うつ病を「気の病」「気の持ちよう」だなどと言うひともありますが、これは多くの場合、間違いです。症状として精神面に発現するというだけで、原因としては脳内の神経伝達物質である、セロトニンやノルアドレナリンの減少といったごく物理的な現象によって引き起こされていると現代では考えられています。それでは何故、脳内神経伝達物質が減少してしまうのかという本来の原因についてですが、これはストレスなどによるものであることが多いようです。

うつ病の症状

うつ病の症状として主なものとしては、大きく分けて3つあります。

①抑うつ状態

気分が落ち込んだり、悲しい気持ちになってしまうことです。憂うつだ、何の希望もない、などと考えてしまうことがこの状態です。特に朝方にこの症状は出やすくなっています。

②思考力の低下です。

些細な決断に迷い、行動が遅れる。集中力が低下し、仕事の能率がおちてしまう、などの症状が出ます。また注意力が散漫になり、会話の内容を理解したり記憶していたりすることが出来なくなってしまいます。

③活動意欲の低下です。

何を見ていても面白いと感じることができなかったり、他人と接触することを嫌うようになります。今まで好きだったことに対する興味も失せてしまうので、世の中の全てをつまらないと感じるようになります。そのくせ不安や焦燥感にはかられるため、じっとしていることが出来なくなり無意味、無目的な行動を繰り返してしまいます。

その他にも幾つも症状はありますが、主にこれらが目立つ症状になるでしょう。

うつ病のセルフチェック方法

これまでの内容で、もしかして自分もうつではないかしら、と思われた方もおられると思います。簡単なチェックでうつの傾向は解りますので、確かめてみましょう。

1.このところ寝付きがわるい。

2.あまり食欲がない、または食欲を我慢できない。

3.書類や小説など、長い文章を集中して読むことができない。

4.これまで好きだったものに対しての熱意をふいに失ってしまった。

5.ひどい不安感と無力感にかられて叫び出したくなる。

7.この一ヶ月で体重が5%以上増減した。

8.体のだるさをずっと感じている。

9.気持ちが落ち着かず、ひとと話すことがおっくうだ。

10.死んでしまいたいと感じることがある。

以上の項目のうち、半数以上にチェックがつく場合はこころの不調のサインが出ています。特に10.にチェックが入ってしまった場合、放っておくことはおすすめ出来ません。

その他、女性であれば月経の不順、男性であれば勃起障害などや、長期間の便秘や胃痛、関節痛などと言った身体の問題もうつが原因である場合もあります(もちろん肉体の問題である場合も多いので、そうした症状があった場合、うつのせいにせずに医療機関にかかってください)

うつ病かも?と思ったら

まずは、気のせいだ、がんばればどうにかなる、などと否定をせずに気軽に病院に行ってみてください。

うつには様々な程度やさまざまな種類があります。原因もさまざまで、対処法もさまざまなものがあります。素人判断で自分はうつかもしれない、うつだろうと思って、市販されている薬品などを飲むという行動はおすすめ出来ません。頭痛がするのに下痢止めを飲む、みたいなことになってしまいかねません。

お医者さまは専門ですし、あなたの症状に最適な対処方法を教えてくれます。それは投薬の場合もあるでしょうし、カウンセリングの場合もあるでしょう。いずれにせよ、自分ひとりでどうにかしようとはしないことが大切です。

他のさまざまな病気と同じようにうつには程度があり、その病状は進行します。病状が軽いうちであれば治癒にかかる時間も短くて済みます。重くなってしまってからでは時間もかかりますし幾つもの後遺症が残る場合もあります。おかしいな、と思ったら病院へ。これは体の病気でも、心の病気でも同じです。

うつ病の対処方法

うつ病かな、と思ったときにはお医者さまに相談することが一番ですし、お医者さまはあなたにあった対処方法を提案してくれるでしょう。

ただそのほかにも、比較的簡単で汎用的な対処方法はあります。それをご紹介しましょう。

まず、寝ます。一日に8時間以上の睡眠をこころがけてください。可能であれば夜の12時から朝の6時までは睡眠のコアタイムとしてください。

次に、美味しい食事を摂ります。これは好きなものを食べ放題に食べるということではありません。栄養素のバランスの良い食事を、一日2回、または3回決まった時間にとるようにしてみてください。

ついでに、温かいお風呂に入ります。浴槽にお湯を溜めて30分以上入るようにしてみてください。

それから、もしも部屋が散らかっているようでしたら、部屋を片付けてみてください。自分のちからでやらなくても構いません。誰かに片付けて貰えばいいのです。

これらの対処方法が取れない場合は、それがうつの原因でもあるケースも多いでしょうから、それを取り除く方向に動いてみてください。