注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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出産後の生理とは

出産は、言うまでもなく身体に大きな負担をかけます。そのため、出産後は、しばらく身体を休める期間が必要です。

特に子宮は、出産で大きく広がった状態から元に戻らなくてはなりません。子宮が元の状態に戻って、体力が回復したら、身体の方が「もう次の妊娠がしても大丈夫」と判断します。その結果、排卵が始まり、生理が再開するのです。

出産後の生理が再開しないのは、子宮を含んだ身体が次の出産に対する準備ができるほど回復していないということです。

出産の負担には個人差があり、超安産の人もいれば、生死の境をさまようような難産の人もいます。

負担に個人差がある異常、当然回復にも個人差があります。同時期に出産した人の生理がもう再開したからと言って、焦ったり気にしたりする必要はありません。

産後に生理が来ないのは、多くの場合病気ではなく、自然なことです。生理がこないことを気にしすぎてストレスを感じてしまうと、育児等産後の生活に悪影響を及ぼします。

出産後の生理がくる時期

出産後、約4ヶ月以内に生理がくる人が大半だと言われています。

しかし、4ヶ月以内に生理が来ないからので即異常というわけではありません。

妊娠や出産とは関係なく、生理が止まる原因があります。それがストレスです。実際にストレスで生理が遅れた経験のある人も多いと思います。

出産後は、慣れない育児に追われて満足な食事や睡眠が取れないといったケースが多く見られます。そういったストレスが身体に影響を及ぼし、生理が遅れることがあります。

また、出産後の生理が再開する前に妊娠するといったケースもあります。出産後、子宮が回復して排卵が始まったにも関わらず、生理に伴う出血を確認する前に妊娠した場合です。その場合、当然ながら生理が起こらなくなります。

よって、出産後に、次の妊娠を避けたい人は、生理が再開していなくても避妊する必要があります。

一般には、出産後1年経過しても生理が来ない場合は、母乳を与えるのを止めてから3ヶ月経っても生理が来ない場合が、医師に相談する目安と言われています。

出産後の生理はこんなことに影響を受ける

出産後最初の生理は、大抵の人が出産して4ヶ月以内に経験します。

しかし、母乳で子供を育てている場合、それに影響されて生理が起こりづらくなります。

母乳で育児をしている時には、女性ホルモンの1つである「プロラクチン」が分泌されます。このホルモンには母乳が出るのを促す働きもありますが、同時に「今乳児を育てているので、妊娠してはいけない」という信号を身体に与える働きもします。その結果、排卵が抑えられ、生理が発生しにくくなるのです。

母乳で子供を育てた場合とミルクで育てた場合、生理の再開まで約1ヶ月程度の開きがあるとも言われています。この差は病気とは関係ないので、心配することはありません。

授乳をやめるとプロラクチンが減っていき、身体が排卵の準備を始めます。

また、出産後に生理は来たけれど、その後の生理が続かない女性もいます。身体の回復が遅れていることや、育児等によるストレスが原因の場合が多いです。

過去には正常に生理が来ていたにもかかわらず、突然3ヶ月以上生理が来なくなった場合は、無月経と診断されることがあります。そういった場合には医師、特に婦人科へ行きましょう。

その他産後の生理今までとの違い

出産によって、女性の身体のホルモンバランスは、通常のときと全く違うものになっています。また、子供が産まれたことで環境も激変し、様々なストレスを抱え込むことになります。そのため、生理が再開しても周期が不安定だったり、それまでと経血量が違うことがあります。今までと違う生理の周期や内容に不安を覚え、それがストレスになってますます体調を崩す…と言った悪循環に陥る人も少なくありません。

悪循環に陥らないようにするために、まずは食べ物に気をつけましょう。栄養のバランスが取れた食事をとることは、出産で疲労した身体の回復とホルモンバランスの調整に大いに役立ちます。

睡眠も大切な要素です。子供の夜泣きや授乳で眠れない夜を過ごす人も多いと思いますが、子供に昼寝をさせる時に少しでも良いので一緒に休みましょう。

また、子育て中は睡眠不足や栄養不足でボーッとしてしまうことが多いせいか、何かと疲れるにも関わらず運動不足になりやすい傾向があります。運動不足になると血行が悪くなって身体の調子を崩し、ひいては生理不順に繋がります。ストレッチなどでもいいので、こまめに身体を動かしましょう。

まとめ

出産後の生理トラブルを気にする人は、それまで生理に関して悩みが少なかった女性が多いという傾向があります。慣れない生理トラブルに過度な負担を抱えてしまうせいですが、出産後の生理再開までの時期には、個人差によるものが大きく、授乳によっても再開が遅れてしまうものなのです。

多くは出産後一定の期間が経てば、問題なく生理が再開しますし、授乳を止めればしばらくして再開する場合もあります。

早く2人目が欲しい女性にとっては、次の生理がいつ来るかは特に心配の種でしょう。しかし、大抵の場合は問題なく次の生理が来るので安心しましょう。

焦ってストレスを感じてしまうと、自分の身体に負担がかかるどころか、大切な赤ちゃんの育児にまで影響が出ます。そうなってしまうと、2人目どころではありませんよね。

幸い、赤ちゃんを産んだら定期的に病院に行く機会があるはずです。不安になったことは遠慮なくお医者さんに相談して、母子ともに健康であるように心がけましょう。