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お腹が痛い。それって見逃して大丈夫?

多くの日本人が悩まされている腹痛。通勤中や会議中など、急な腹痛に苦しめられている人も多いのではないでしょうか。腹痛は安静にしていればすぐに治るものもあれば、日常的によくある軽い病気から重症につながるものや、突然の強い腹痛ですぐに病院へ行く必要があるものまで様々です。

本記事ではお腹が痛いときに、どんな病気が原因でお腹の痛みにつながっているのか、お腹の痛みやその合併症状から可能性のある病気とその対処法をご紹介します。急にくるお腹の痛み、慢性的にあるお腹の痛み、女性に多いお腹の痛みの3つに分けて、順番に紹介していきますので、お腹が痛くなったときのために、一度ざっと目を通しておくことをおすすめします。

急なお腹の痛みの原因となる7つの病気

【お腹の上が痛い、吐き気と発熱も】急性虫垂炎

必ず出る症状は腹痛です。腹痛は上腹部、またはおへそ周辺に突然始まり、時間とともに右下の腹部(回盲(かいもう)部)に移ってきます。時に嘔吐、吐き気がおこります。ガスが出たり、便がでなくなったりします。虫垂に穴があき、汎発性の腹膜炎をおこすと、お腹全体の強い痛みが生じます。37~38度の発熱と白血球が増加することもあります。

引用元:http://www.onaka-kenko.com

あれお腹が痛いなぁと思ったら、吐き気と熱も出てきた。このような症状が出た場合は、急性虫垂炎 の可能性があります。

急性虫垂炎は一般的には 「盲腸」 と呼ばれており、6歳以下の子供がかかると、盲腸に気づくのが遅れ重症になると言われています。

「盲腸」は盲腸についている 虫垂 という部分が化膿し、炎症を起こした状態をいい、炎症が進行すると、虫垂に穴が開き、腹膜炎などの重い合併症を引き起こす可能性もあります

急性虫垂炎には3段階ある

1段階目は、カタル性虫垂炎です。初期段階で、炎症が一番軽い状態となります。この段階なら、抗生物質を投与することで治療が可能となります。

2段階目は、蜂窩織炎性(ほうかしきえんせい)虫垂炎です。虫垂の中に、膿が溜まっている状態を指します。放置すると虫垂の壁に穴があき、症状はどんどん悪化してしまいます。この段階になってしまうと、抗生物質などの投薬での治療は厳しくなるため、虫垂切除手術を行うことになってしまうそうです。

3段階目は、壊疽性(えそせい)虫垂炎です。炎症がかなり進行してしまい、3段階あるうちのなかで、もっとも悪化している段階です。虫垂組織が壊死してしまい、虫垂の壁に穴が空いてしまっているため、膿瘍(のうよう)や腹膜炎といった他の病気を合併してしまうこともあります。敗血症となり、死に至るケースまで出てくるため、早急に手術を行う必要がでてきます。

予防法は?

盲腸の予防には 便秘対策 が効果的だと言われています。便秘になると便が化石化して噴石というものになり、虫垂の入り口がふさがれるために、虫垂に菌がたまりやすくなり炎症を起こしてしまうのです。たかが便秘とあなどっていると、お腹に激痛がきてしまう原因となるので、注意しましょう。

【腹痛、食欲不振、嘔吐】急性胃炎

  • 胃のあたりに不快感や痛みなどがある
  • 胃のむかつきや嘔吐(時には吐血することも)
  • 食欲不振

上記のような症状がある場合は 急性胃炎 になっている可能性があります。

急性胃炎の原因

急性胃炎は胃への刺激が過多になったときになりやすいと言われています。

  • アルコール、コーヒー、香辛料、冷たいもの、熱いものなど刺激物の過量摂取
  • 薬(アスピリンや抗生物質、非ステロイド性抗炎症剤、副腎皮質ステロイド剤など)の副作用
  • ストレス
  • タバコの吸いすぎ
  • 不規則な生活
  • 強酸、強アルカリなどの腐食性薬物などを飲んでしまったとき

などが原因となりうると言われています。他にも感染症や、アレルギー症状で出ることもあります。

多くの場合、1日ほど安静にしたり、2〜3日胃腸薬を服用することで治りますが、急性胃炎を繰り返していると、慢性胃炎になり、胃がんのリスクが高くなってしまう ので、急性胃炎にならないよう、日頃から食事やストレスには注意しましょう。

【お腹の上の方や背中が痛い】急性膵炎

ほとんどの患者さんは腹痛を訴えます。上腹部に激しい痛みを訴える人が多く、しかし痛みの程度は個人差があるのも事実です。軽い痛みから、じっとしていられないほどの激痛までさまざまです。痛みは持続性で、痛む箇所もみぞおちからへそまで広い範囲におよんだり、痛む箇所が特定できなかったりする場合もあります。  

引用元:http://www.minamitohoku.or.jp

お腹の上の部分が痛い、吐き気がする、背中に痛みを感じる、発熱がある。そのような症状がある方は、急性膵炎 になっている可能性があります。特に男性に発症する人が多く、中高年層が最も多いようです。

炎症を起こした膵臓からは、他の臓器に悪影響を及ぼす様々な物質が多く出され、心臓や肺、腎臓など重要な臓器が一度にダメージを負うことになる場合は、死に至るケースもあります。

急性膵炎の原因として一番多いのは アルコール、次に 胆石 と言われています。脂肪食の過剰摂取は、胆石ができる原因となります。気になる方は、脂身の多い肉や、揚げ物などはできるだけ控える、アルコールを控えるなど食事に気をつけた生活をするよう意識しましょう。

【お腹に激痛、血尿が出る】尿路結石

急にのたうちまわるようなお腹の激痛があり、血尿も出る。そのような場合は 尿路結石 になっている可能性があります。

尿路結石は 30〜60代の男性 に多く、再発を繰り返すケースも多い と言われています。

尿路結石は激痛や血尿の他にも、吐き気や嘔吐、気分が落ち着かない、あせをかくなどの症状も見られます。また、痛みを伴うことがほとんどですが、腎臓に結石がとどまっている場合は、痛みの症状がない場合もあります

夜型の食生活 が尿路結石の要因と言われており、尿路結成は動脈硬化なども引き起こす メタボリックシンドロームの危険因子 となるようです。寝る前の飲食は控える、栄養のバランスを整えお酒はほどほどにする、塩分の取りすぎに注意するなどして、尿路結石の激痛を経験しなくて済むように気をつけましょう。また、痛みが出ずに血尿が出ている場合は尿路結石の場合もあるので、痛みが出る前に病院で診療を受けましょう。

尿路結石の痛みは特徴的

耐えられないような痛みが、背中や腰、脇腹、下腹部にまで広がっていきます。腰のあたりが痛むといっても、よくある腰痛のような痛みとは全然違います。安静にしても治まることはなく、苦しさのあまり同じ姿勢を保てないケースがほとんどです。これが、「七転八倒の苦しみ」といわれる理由です。

引用元:http://www.skincare-univ.com

【食後の急なお腹の痛み】急性腸炎

食事の後、急にお腹が痛くなり、吐き気や嘔吐を伴う。水のような下痢が出る。このような症状は 急性腸炎 の可能性があります。腸炎は腸の感染によって起こるもので、その中でも食べ物から感染するものを 食中毒 と呼びます。

発熱を伴うことも多く、しびれや唇が紫色になるなどの症状が出ることもある ようです。子供やお年寄りは免疫が弱く合併症を起こしやすく、目がみづらくなったり、言葉がうまくでなくなる、耳鳴り、呼吸困難などの症状が出る場合もあると言われています。

腸炎には二種類あります。 赤痢菌・O-157・コレラ菌・サルモネラ菌、腸炎ビブリオ菌、カンピロバクター菌、ノロウイルス・ロタウイルスなどに感染したときになるのが感染性腸炎。 アルコールの飲み過ぎ、特定の食べ物によるアレルギー性のもの、抗生物質などの薬、風邪や体調不良などによっておこるのが非感染性腸炎です。

また、食べ物の中の最近で腸炎が起こる食中毒は、飲食店などで発生するだけでなく、実は 家庭でも発生している そうです。食中毒予防の3原則というものがあるようなので、家庭で気をつけてみてはいかがでしょうか。

  • 細菌を食べ物に「つけない」
  • 食べ物に付着した細菌を「増やさない」
  • 食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」

引用元:http://www.gov-online.go.jp

急性胃腸炎に気づいたらどうする?

通常、夏の下痢症は細菌性(毒素を含む)が多く、冬の下痢症はウイルス性が多くみられます。しかし、近年の食材のグローバル化および冷凍保存などで、このことは必ずしもあてはまりません。血便・膿性の便の場合は細菌性を疑います。一過性で1〜2回の下痢で治まるなら、生菌製剤で様子をみることができますが、次第に悪化する場合や、血便・膿性の便の回数が多く続くようなら受診しましょう。

引用元:https://health.goo.ne.jp

自己判断は禁物ですので、早めに病院へ行くようにしましょう。

【一部の痛みがお腹全体に広がる】急性腹膜炎

急激な腹痛が襲い、一部だけだった痛みがお腹全体に広がってきた。そのような症状は 急性腹膜炎 の症状の可能性が高いです。その他の症状としては、吐き気、嘔吐、発熱、脈が速くなるなどがあると言われています。

急性腹膜炎は盲腸や胃潰瘍など消化器の病気の合併症として起こることが多く、腹膜全体に炎症が広がる 急性汎発性腹膜炎はショックを起こしたり、様々な臓器にダメージを与えて命に関わる重症になる可能性がある ので、緊急で処置をする必要があります。

突然激しい腹痛がある!

急性腹膜炎の代表的な症状は腹痛です。突然、激しく痛むことが多く、持続性があり動くと痛みが増すのが特徴です。また、はじめは局所的な痛みですが、炎症の範囲が広がるに連れて、腹部全体に痛みが広がっていきます。さらに、腹痛とともにお腹が硬くなり、圧痛(手で押すと強く痛む)も見られます。その他の症状としては、発熱、吐き気・嘔吐、頻脈(脈が速くなる)なども見られます。

引用元:http://www.skincare-univ.com

このように突然のかなりの腹痛がきます。さらに進行すると、腸が麻痺してガスや便が出ない、腹部全体の腫れ、腸閉塞の症状が起きたり、脱水症状が淡割れたりして、意識が混濁することもあります。

急性腹膜炎は、早めに治療をすれば予後はよい ので、夜であっても、急いで病院へ行くようにしましょう。また、なによりこの危険な急性腹膜炎を起こさないよう、お腹の痛みや異変を感じた際は、早めに病院へ行き治療をするようにしましょう。

【右の肋骨の下あたりが長く痛い、発熱もある】急性胆のう炎

右の肋骨の下あたりの痛みが長時間続いて、発熱もある。胸や背中も痛くなってきた。皮膚が黄色くなった。そのような症状がある場合は 急性胆のう炎 担っている可能性があります。

胆のう炎が進むと、腹膜に炎症がうつって、腹膜炎を起こしたり、胆のうから血液を通じて、全身へ細菌感染が広がり、敗血症となり、命取りになる可能性もあります。特に高齢者は急激な悪化の可能性があるので注意が必要です。

原因は胆石

胆嚢炎は胆石と密接に結びついています。脂肪を消化吸収するには、肝臓で作られる胆汁が必要です。そして、胆嚢はこの胆汁を貯蔵し、濃縮する働きを担っています。胆嚢は肝臓と膵臓の間に位置し、袋のような形をしています。胆石とは、胆汁の一部が固まってできた石のことです。胆石が胆汁の流れをせき止めると細菌感染が起きて胆嚢炎を発症することがあります。

引用元:https://www.ishamachi.com

急性胆のう炎の原因は9割以上が 胆石 によるものといわれています。胆石によって胆のうの中の消化液である、胆汁の流れが悪くなり、細菌が胆のうの中で増殖することで、胆のう炎となってしまうと言われています。

胆石を作らないためには、脂質の多い食事ばかりをしないことが重要です。自分が脂質とりすぎかもしれないと思った方は、「脂質は一日30グラムまで」 と頭に入れて、食生活に注意してみてください。

つらさが続く慢性的な腹痛の原因となる4つの病気

【お腹の上の方が痛い】胃潰瘍・十二指腸潰瘍

お腹の上の方が痛い、胸やけを感じる、お腹の膨満感があるなどの症状がある場合は、胃潰瘍十二指腸潰瘍 が疑われます。

胃潰瘍の場合は、胃に入った食べ物が患部を刺激するので、食後に痛みを感じ、十二指腸潰瘍の場合は、胃酸が患部を刺激するため空腹時に激しい痛みがあります。

胃潰瘍は40代以上に多く、十二指腸潰瘍は20~40歳に多いことも特徴の一つです。

胃や十二指腸などの内臓は自律神経によって調整されているのですが、強い肉体のストレスや精神的ストレスを感じると調整機能が乱れ、粘膜が傷つきやすい状態になることで、潰瘍ができてしまうと言われています。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍はほとんどの場合、薬によって治すことができますが、胃や十二指腸に負担をかけない食生活やストレス対策を行い、そもそも胃や十二指腸の不調を起こさないように心がけましょう。

原因は?

主な原因は「ストレス」「ヘリコバクターピロリ感染」「NSAIDsと呼ばれる痛み止め」と言われています。これらに加え胃酸が分泌されることで胃潰瘍は悪化すると考えられています。NSAIDsとは痛み止めの種類で、病院などでは比較的よく処方されます。

引用元:https://www.ishamachi.com

このように様々な原因が考えられますので、病院へはやめに行くようにしましょう。

【お腹の左下の方がキリキリ痛い】便秘

便秘 になるとたまった便で、胃腸が圧迫されてお腹が張り、腹痛になります。食事をした後にお腹の左下あたりがキリキリしたり、ズキッとしたりするようです。

お腹が痛くなるほどの便秘は、実は内臓に相当なダメージが加わっている可能性があります。 しかし、お腹が痛い時に無理をして便を出そうとすることは危険なのでやめましょう。

血便 が出たり、お腹の痛みが強い場合は便秘が原因で腸の癌になっている可能性もあるので、すぐに病院にかかるのがよいです。

便秘で悩む女性は多いですが、下記は便秘に効果があると言われています。

  • 1日1.5〜2リットルの水を飲む
  • 起床後5分以内に白湯をのむ
  • つま先立ちをする

また、便秘に効くツボやマッサージもあるようなので、下の動画を参考に試してみてください。

【お腹の痛み、トイレの後は痛みが和らぐ】過敏性腸症候群

お腹の左下あたりが痛くなってトイレに行きたくなる。トイレに行った後は痛みが和らぐ。そのような症状の原因は 過敏性腸症候群 の可能性があります。

日本を含む先進国に多いと言われており、20〜40代の働き盛りの世代に多く見られる病気 のようです。

お腹が張ったり、ごろごろなる、おならが出やすくなるなどの症状が出ることも多く、頭痛、疲労感、抑うつ、不安感、集中力が落ちる など消化器以外の症状がで得ることもあるそうです。

詳しい原因はわかってはいませんが、ストレスや生活リズムのや腸内細菌の乱れによって発症する と言われているので、お腹の不調を感じたら、ストレスと向き合いながら、食事内容や栄養バランス、食事時間なども見直してみると良いでしょう。

感情を出すのが苦手な人は要注意!?

過敏性腸症候群などの心身症は自分の喜怒哀楽をうまく言葉で表現できない、感情を自覚できない「アレキシサイミア(失感情)」傾向の人がなりやすいことがわかっています。 辛いという気持ちを意識したり、怒りや悲しみを言葉で表現できないので、代わりに身体が”辛い”と表現することで症状が起こります。辛いという気持ちを意識できないと、ストレスに気づかないため、ストレスにさらされ続けるうちに身体が悲鳴をあげてしまうのです。

引用元:http://www.sawai.co.jp

このように感情表現が苦手な人が、ストレスを溜め込んで体が悲鳴を上げてしまうこともあるようです。

【お腹の下の方が痛い、血便が出る】潰瘍性大腸炎

血便が出た!お腹の下の方が痛くて下痢気味。そんな方は 潰瘍性大腸炎 にかかっている可能性があります。

食事の欧米化やストレス、過労などによって引き起こされると言われていて、20〜30代の若い人に多く見られる病気です。

潰瘍性大腸炎がひどくなると、体重が減ったり、貧血、発熱が出ます。また、潰瘍性大腸炎になって10年以上経つと大腸がんの発生する危険性が高くなる ので注意が必要です。

よくなったり悪くなったりを繰り返す病気 なので、潰瘍性大腸炎になった場合は治ったと思っても治療を中断しないことが大切です。また、肉体的、精神的ストレスが強くかかると悪化することがあるので、ストレスを強く受けないように自己管理をする必要があります。

女性に多い腹痛の原因となる5つの病気

【毎月の生理痛がだんだんひどく】子宮内膜症

毎月の生理痛がだんだんひどくなっているときは、子宮内膜症 になっている可能性があります。その他下記のような症状もよく見られます。

  • 月経過多になる
  • 性交痛・排便痛がある
  • 腰痛がある

子宮内膜症は子宮内の内膜が、子宮以外の臓器に増殖してしまう病気で、30~40代の女性によく見られる病気 です。また、遺伝性がある と言われているので、家族で子宮内膜症を患ったことのある方がいる場合は注意が必要です。

子宮内膜症は根治手術をしないと、再発の可能性があります。 これといった予防法はないのですが、子宮内膜症は不妊症の原因になりやすい ので、気になる症状が出ている場合は、早めに受診することをおすすめします。

【腹痛と発熱、色の濃いおりもの】子宮付属器炎

  • 下腹部痛(下腹部を押すと離す時に痛みが強くなる)
  • 急に発熱する
  • 黄色や黄緑の色の濃いおりものが増える
  • 不正出血
  • 吐き気や嘔吐
    引用元:http://www.iiharaiin.com

このような症状がある場合は、子宮付属器炎 が生じている可能性があります。

子宮付属器炎は子宮の中に入ってしまった細菌がさらに、欄干や卵巣に侵入して、発症することが多いと言われていて、性行為からクラミジアや淋菌が感染して発症するケースも増えているようです。

子宮付属器炎が悪化すると、骨盤腹膜炎 という病気になることもあり、高熱、悪臭のするおりもの、嘔吐などの症状がでます。

子宮付属器炎も不妊症を引き起こす可能性が高くなると言われている ので、あやしいなと思った際には、早めに適切な処置を受けられるよう、婦人科にかかることをおすすめします。

【下腹部の激痛、出血】子宮外妊娠

妊娠の可能性がある方で、生理予定日が過ぎた後に少し出血が続くようであれば 子宮外妊娠 を起こしている可能性があります。下記のような症状がある場合もあります。

子宮外妊娠とは、子宮内以外のところに着床してしまう病気です。もともと子宮外妊娠はめったに起こらない病気だったのですが、不妊治療が盛んに行われるようになってから、子宮外妊娠の確率が高くなってきたと言われています。

子宮以外では胎児は成長することはできないので、いずれは流産となります。 治療の際は、妊娠他部位を切除する必要がありますが、もし卵管を切除することになっても、片側が残るのでその後に正常に妊娠することも可能です。

とにかく、子宮外妊娠では手術が必要になるので、すぐに産婦人科を受診するようにしましょう。

【月経が多い、いつもと違うタイミングでの出血】子宮筋腫

このような症状がみられる場合は 子宮筋腫 の可能性があります。

子宮の壁の平滑筋という筋肉が異常に増殖してしまう病気で、成人女性の4人に1人の割合で発症していると言われている一般的な病気です。

子宮筋腫は筋腫ができる場所によっては、不妊症や流産を引き起こす可能性もある ので注意が必要です。

原因は女性ホルモンのはたらき が作用していると考えられています。場合によっては、悪性の筋腫の可能性もあるので、自覚症状のある方は早めに婦人科を受診しましょう。

【お腹がゴロゴロぽこぽこ鳴る】ガスだまり

  • 下腹部の痛みや張りを感じる
  • お腹がゴロゴロ・ポコポコと音が鳴る
  • 下腹がぽっこりする
  • おならが出やすい
    引用元:http://health-to-you.jp

このような症状がある方は ガスだまり という状態になっている可能性があります。

小林製薬の調査によると、20~50代の女性の3割がガス溜まりを経験しており、その中の多くの方が、お腹の痛みや張り、圧迫感、おならに悩んでいるそうです。

場合によっては、ガスが周辺の神経を圧迫して、激痛を引き起こす可能性もある ので、たかがガスだまりと思わずに注意が必要です。

原因は、暴飲暴食、便秘、運動不足、ストレス、トイレを我慢し過ぎなどと言われています。腸内が活性化せずに悪玉菌が増えるような食生活を送るとガスだまりになりやすいようです。

意識的に運動をしたり、善玉菌を増やすよう乳酸菌を摂取する、食物繊維を摂取する などして日常生活に気をつけるようにしましょう。

自己判断は禁物

いかがでしたでしょうか?腹痛といってもいろいろな種類があり、普段感じる腹痛ももしかしたらこの病気かもと思い当たるものがあったのではないでしょうか。

激痛なら当然気づきますが、なんてことのないような腹痛でもたかが腹痛と思わずに、原因を探ってみると思わぬ病気の原因である可能性があります。もちろん本記事で紹介しているのは腹痛を伴うたくさんの病気の中の一部なので、本記事内で紹介している以外の病気の可能性もあります。おかしいな?と思うような腹痛がある場合は、自己判断は控えて、早めに病院で医師に相談するようにしましょう。