注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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尿管結石とは?

尿管結石とは、腎臓で出来た結石が尿管に詰まって起こるものです。結石が詰まった場所によって腎臓結石や、膀胱結石と名前場かわり、尿を排出する尿管に結石が詰まった状態を尿管結石と呼ぶのです。成人男性と閉経後の女性に起きやすい病気としても知られています。

通常の結石は小さい物であれば尿と一緒に体の外に出てしまうものです。そもそも結石とは尿の中のカルシウムや尿酸などが固まったものであり、体内で自然にできることがあるのです。しかし、何らかの原因で小さいうちに排出されなかった結石は、体の中でどんどん大きくなってしまう事があります。サイズが大きければそれだけ身体を圧迫する原因になり、痛みも大きくなってしまうのです。

結石が出来る過程では筋肉痛のような痛みだと感じる人も多く、前兆と感じずに放置する人も多いのです。しかし、結石が移動し、本来液体が通るべき尿管に大きな結石が詰まった場合は激痛が走ることになるのです。

再発が多い病気としても知られており、早目の治療と予防が大切になるのです。

尿管結石の症状は?

尿管結石の初期症状はほとんど自覚がないことが多く、痛みもない場合が多くなっています。健康診断などで偶然発見されることも多いのです。結石が大きくなると、腰などから筋肉痛の様な痛みが起こるようになります。

症状が悪化すると、朝晩に背中から腰などにかけて激痛が起こるようになり、血尿を伴う場合も出てきます。一時的に発作が収まることもありますが、早めに病院で検査を受けた方が良く、時間をかけるとさらに症状が悪化することもあります。

また、尿管がふさがれて本来排出されるべき老廃物が出づらくなってしまう事や、血流が阻害されることから、吐き気を伴う場合もあります。排尿する時に痛みを感じるだけでなく、高熱が出るときもあります。膀胱炎と間違われることもありますが、背中から下腹部までの広い範囲で違和感や痛みを伴うことがある点にも注意が必要です。痛みが引いたときも思い過ごしと断定せずに、しっかりと医師に話すことが重要になるのです。

尿管結石になる原因って?

尿管結石の原因の一つに、水分不足が挙げられます。これは適切に水分を摂らないと尿が濃くなり、成分が固まり結石に結び付きやすくなるからです。一度に大量に飲むのではなく、タイミングを見計らいながら飲むのも重要で、運動の後などは特に気を付ける必要があります。

また、塩分や糖分の摂りすぎや肉に偏った食事にも注意が必要です。塩分などを大量にとれば腎臓に負担がかかり、結石が出来やすくなってしまうのです。食物繊維には余分なミネラルを身体の外に排出する働きもあるため、果物や野菜をバランスよく食べることも常用になります。

ストレスも尿管結石の原因になりやすいことが知られており、特に男性の中間管理職に多いと言われています。女性でもストレスがたまれば腎臓の働きが鈍って結石が出来る可能性もあるのです。他にも女性の更年期障害が引き金になる場合や、痛風などの内科疾患が影響を与えることがあると言われています。大量の汗をかいても結石が出来る可能性が高まると言われているため、地域や気候によっても差が出るのです。

尿管結石の治療法は?

尿管結石の治療法には、自然な排出を待つものと、摘出などを含めた手術を行うものに別れます。結石が小さい物であれば水を飲みながら運動をすることで排出されることがあるため、大掛かりな手術が不要な事もあるのです。また、薬を使って排出を早める治療法も存在します。

痛みが少なく、かつ自然な排出が期待できないものには体外衝撃波結石破砕術と呼ばれる手術が行われることがあります。これは結石を外部からの衝撃で砕いて細かくし、自然に体外への排出を促す方法です。痛みが少ないだけでなく、身体への負担が少ないのが特徴になります。また、尿道から管を入れて結石を砕き、確実に摘出する手術も存在します。

緊急性が高い時などは結石の摘出手術が使われます。現在では内視鏡を使ったものが中心となっており、開腹手術などが行われるのは稀になりつつあります。高度な技術が必要になるため、大型の病院等でなければ治療を受けられないことが多くなるのです。

尿管結石にならないためには!

尿管結石にならないためには、水分の摂取が重要になります。特にスポーツなどで汗をかくときや暑さを感じるときはこまめ水分を摂る必要があるのです。また、適度な運動も重要で、代謝が高まれば結石も小さいうちに排出できるようになるのです。ストレス解消にも役立つのもポイントと言えます。

寝る前の食事を避けるのも大切なポイントです。これは食事をした成分から尿が出来るタイミングと、汗などをかいて尿が濃縮されるタイミングが重なってしまうからです。また、塩分や糖分、油が多い食事は避けるのも大切で、寝る前にトイレに行くのもおすすめです。

痛風や高血圧、高脂質と言った症状も尿管結石の遠因となる場合があるため、食事のバランスを考えながら、しっかりと睡眠をとるのは基本になります。アルコールも腎臓に負担をかけるため加減した方が良く、飲み過ぎは身体を壊す原因となります。ストレスを溜め過ぎないように程よく休みを入れることも予防や再発防止に重要になるのです。