注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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手がしびれの原因は?

手は神経が集中する箇所であり、体の様々な部位と関係があります。長時間肘をつくなど姿勢が偏っていた場合は血流が滞っていたことで起きる場合が大半ですが、神経が圧迫されることで起きるケース等もあるのです。脳梗塞などの脳の病気が原因で起こることもあるため注意が必要です。

ポイントになるのが一時的な症状かどうかです。アルコールの摂取等の反動で血管が収縮された際にしびれを感じるケースや、ストレスが原因で自律神経が狂いしびれを感じるケースもあります。妊娠時のむくみなどが影響するケースもあり、安静にしていることが解決策であることもあるからです。

しかし、原因となる心当たりがない場合は病気が進行している可能性があるだけでなく、関節のずれなどが原因で神経が圧迫され慢性化してしまう事もあります。おかしいと思ったらまず病院で診察を受けたほうが、リスクを下げることができるのです。

手のしびれ以外にもしびれの範囲が広がっている場合は重篤な病気の可能性もあるため注意が必要です。

手のしびれがあるときに考えられる病気【脳】

手のしびれがある時に考えられる病気の一つに、脳梗塞が挙げられます。脳の血管が詰まることにより十分な酸素や栄養が届かなくなり、脳細胞が死んでしまう事があるのです。手足に繋がる感覚にダメージが残ることもあり、手のしびれだけでなく足のしびれや、右半身、左半身などの広範囲に症状が出ることも珍しくないのが特徴です。また、脳で出血が起こっている際や腫瘍ができて神経が圧迫されることで起きるケースもあります。

脳出血や脳梗塞で顕著なのが、進行が早く、命に関わることがある点です。痛みや強烈なしびれなどが起きるケースもあり、早めに病院で検査を受けることが大切になってきます。一時的に痛みやしびれが引くこともありますが、あくまで一時的なものでより症状が悪化していく可能性がある点にも注意が必要です。手のしびれ以外にも平衡感覚が失われる場合や、視界が極端に狭くなるなどの症状が出ることも多く、自覚症状が薄いこともあるため注意が必要なのです。

## 手のしびれがあるときに考えられる病気【脊髄】

手のしびれは脊髄の病気で発生する場合もあります。脊髄には脳から神経が通っており、型経由で腕にまでつながっているからです。脊髄に腫瘍ができて神経を圧迫した場合は手のしびれとして症状が出る場合があり、他にも足などに影響が及ぶこともあります。

脊髄に腫瘍ができた場合は基本的に手術で取り除くことになります。これは腫瘍のほとんどが良性の物であるため、薬による治療ができないからです。自然に待っていても治る見込みはないため、病院で措置を受ける必要があります。また、事故などの影響で脊髄が損傷した場合も同様の症状が出ることがあるため、交通事故などに巻き込まれた際は病院で検査を受けるのが基本になります。

まれに脊髄に悪性の腫瘍ができることがありますが、こちらも切除するのが基本になります。ただし、神経と腫瘍の判別が難しいほど入り組んでいる場合は化学療法や放射線治療などを組みあわせて治療することも多く、治療が困難なこともあるのです。

手のしびれがあるときに考えられる病気【神経】

手のしびれは神経の病気として起きることがあります。頸椎周りの骨が加齢や不自然な姿勢の維持で変形することで起きる変形性頚椎症はその代表的なものです。頸椎は頭を支える部分であるため、立っていれば常に荷重がかかりどうしても変形しやすいのです。

加齢による変化は防ぎようがないものの、運動不足などで症状が進行することもあるため、ある程度体を動かして予防することも重要になってきます。頸椎椎間板ヘルニアも同様に頭の重量負担がかかるから起きやすい病気の一つです。首を曲げたり倒したりするとしびれが顕著になる傾向があります。

胸郭出口症候群は事務作業などが多く、猫背気味の人や、首を良く動かす人に起きやすい病気です。鎖骨周りで神経が圧迫されることで手のしびれを感じることがあります。また、手足やひじの神経が圧迫されることでしびれが生じることもあります。長時間同じ姿勢で作業をする人に起きやすく、放置することで筋肉が弱ることも多いため、早めに原因を特定することが大切になるのです。

手しびれがあるときに考えられる病気【その他の場合】

手のしびれは自律神経失調症などで起きることもあります。ストレスなどで自律神経が狂ってしまうと、神経への情報伝達が上手くいかなくなるケースがあり、しびれを感じる原因となるのです。他にも目まいや頭痛等の症状が出ることもあるため、心療内科や精神科などを受診した方が良いケースもあります。ストレスによる自律神経の乱れで手足がしびれるケースもあるため、精神的な負担や肉体的な負担をかけすぎないことも大切になるのです。

他にも、甲状腺機能の低下やメニエール病、糖尿病などが原因となる事もあります。手のしびれ以外にどんな症状があるかを確認し、適切な治療を受けることが大切になるのです。手のしびれ方によって特徴がわかれることもあるため、手のどの部分がしびれるかも原因を切り分けるポイントになります。女性は自律神経失調症やメニエール病になりやすいなど性別による差や、症状の個人差もあるため、複数の要素から目安つけたうえで医師の診断を受けるのが重要です。