盲腸になるとどんな症状が出るの?痛みから入院期間までを徹底解説
Sponsered Link
盲腸とは?
盲腸とは大腸と小腸の境目にある虫垂が、何らかの原因によって炎症を起こしてしまう病気です。虫垂は腸内細菌のバランスを維持する役割があるなど、体にとって重要な機能を持っています。
盲腸は虫垂炎の俗称であり、盲腸の方が広く知られています。盲腸はある日突然の痛みによって気づくことが多いですが、突然盲腸になる訳ではありません。体の中では徐々に異変が起こっているのです。虫垂が炎症を起こすことによって、虫垂は化膿していきます。すると腹部に痛みを感じたり発熱などの症状が出始めます。
盲腸になると初めは胃が痛いような感じですが、だんだんと右下腹部が痛くなり、やがて激痛で倒れてしまうほどに痛みを感じます。この時虫垂は炎症によって腹膜炎を起こしてしまうなど、処置が遅れると命に関わる状態にもなりかねません。盲腸は誰でもなり得る病気ですし、予防するのが難しい病気でもあります。
盲腸の症状は?
盲腸の症状としてはいくつかの段階があります。
初期症状としては胃が少し痛いと感じるようになります。誰でも胃が痛くなることがあるので、あまり気にしない人も多く、胃薬を飲んで対処する人も多いでしょう。
しかし盲腸の初期症状は、時間が経つにつれてだんだんと痛みが強くなっていきます。また腹部以外の症状としては発熱が出やすくなります。これは虫垂が炎症を起こしているので、発熱が出やすくなるのです。吐き気や嘔吐などの症状も一緒にでることもあります。
虫垂が炎症を起こすことによって、炎症した部分に海が溜まります。この膿が時間が経つにつれて大きくなり、やがて時間が経つことで虫垂を破ってしまいます。虫垂を破った膿によって腹部で炎症を起こし、腹膜炎を発症します。この腹膜炎によって有無が腹部全体に飛び散るので、激しい痛みを伴うのです。この状態になると右下腹部に激しい痛みがあり、立っていられないほどの激痛となり緊急手術が必要となります。
盲腸になる原因って?
盲腸になる明確な原因は特定されていませんが、主に4つの症状によって盲腸になりやすい状態になると考えています。
細菌
1つ目は細菌による感染です。虫垂は腸内細菌のバランスを保つ役割がありますが、細菌によってバランスが崩れると、腸内細菌が粘膜組織に入り込むことがあります。細菌の侵入により虫垂が炎症を起こし、盲腸になってしまうのです。
ストレス
2つ目はストレスです。ストレスは体に多くの悪影響を与えますが、上手く内臓が機能しなくなって腸内に食べ物が留まってしまうこともあります。上手く消化できずにいると虫垂の内圧が上昇してしまい、虫垂炎になりやすいと考えています。また自律神経も乱れやすくなるので、自己防衛機能が低下して面栄気力も下がります。すると細菌によって感染しやすい状態になることもあります。
便秘
3つ目は便秘です。腸内に便が溜まると虫垂が圧迫されて炎症しやすくなります。
暴飲暴食
4つ目は暴飲暴食です。暴飲暴食によって胃に負担が掛かると、そのまま他の内臓にも負担が大きくなります。胃や腸の負担が大きくなれば、虫垂が炎症を起こしやすくなります。
盲腸の検査と診断方法は?
盲腸の検査方法は血液検査と、画像によって検査するCTや超音波検査があります。盲腸になると白血球が上昇するので、血液検査でも発見しやすくなります。
画僧検査では虫垂の炎症によって盲腸になるので、CTなどの画像によって炎症の有無を確認することができます。検査によって盲腸はかなりの確率で見つけ出すことができると言えるでしょう。
盲腸の症状については、いくつか特徴的な症状もあります。まず盲腸になると必ず右下腹部に激痛を感じます。盲腸の初期段階から腹部への痛みを感じているはずですが、腹部の痛みが移動するのも特徴のひとつです。腹部の上部やおへその辺りが痛くなり、だんだんと痛みが右下腹部へと移動していきます。症状としては発熱、おう吐、吐き気、便秘などの症状も伴います。
診察では触診によって腹部の痛みのある場所を確認しますし、必要によってCTや血液検査を行います。
盲腸の治療方法
盲腸を治療するには手術をして治すのが一般的です。手術の多くは開腹手術になるので、患者の体力や症状によって最適な日に手術を行うことになります。また比較的治療しやすい手術であっても、開腹手術や麻酔を使うので、リスクを伴うこともあります。
盲腸は時間が経過すると破裂する恐れもあり、緊急を要することもあります。盲腸の手術をするとほとんどのケースで虫垂を切除することになります。今後の発症を抑えるためにも切除手術が一般的なのです。そのため手術が終わってから数日は入院することが必要となります。盲腸の症状が軽く炎症も軽い早い段階で手術をすることができれば、約1週間の入院期間で退院することができます。
盲腸は開腹手術や切除手術のリスクもあるので、術後は痛み止めを服用するなど安静にする必要があります。食事や入浴制限があるなど、傷に対してケアをしなければならないので、行動にも多くの制限が設けられます。
その為体の様子を観察したり体力を回復させるために、一定期間の入院が必要となります。一般的な盲腸の入院として、一週間を目安くしておくと良いでしょう。触診によって腹部の状態や炎症の症状を確認できるので、いろいろな角度から検査と診断を行うことができます。