注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

Sponsered Link

体がだるいときの原因とは?

何かの病気や疾患が原因でだるさを発症することもありますが、まずは生活習慣などによって引き起こされるだるさについてまとめたいと思います。

生活習慣においては、偏った食生活が原因になることが多いです。5大栄養素に含まれるビタミン、ミネラル、たんぱく質、特に代謝機能に作用するビタミンB群が不足するとだるさをもたらします。またストレスや運動不足、睡眠不足、眼精疲労、過度な運動、低血圧、貧血もだるさの原因になります。女性の場合は生理周期や妊娠、更年期障害もその一因になります。

それ以外に気温や湿度、気圧の変化がもたらすだるさもあります。上記で挙げた、食生活や運動不足、ストレスなども影響する「血流の悪さ」もだるさをもたらす大きな要因です。血流が悪化すると、栄養素が細胞へ正しく運搬されず、 エネルギーにはなりません。また血がドロドロになることで、体外への不要な老廃物の排出が滞り、倦怠感やだるさにつながります。

生活習慣の乱れが原因であれば、それを改善することで症状も治まるでしょう。しかし、だるさや倦怠感が慢性的に、長期的に続く場合は、重大な病気が潜んでいることもありますので、油断は禁物です。

体がだるくなる病気って?

次に病気が原因で、体がだるくなるケースをまとめてみます。

まずは誰にも覚えがある風邪の症状です。体内にウイルスや細菌が侵入すると、それらを退治しようとして、体の免疫機能が働きます。その際、人間は体温を上昇させることで、ウイルスに対して臨戦態勢を取ります。それに付随してだるさや眠気が起こるのです。

次に糖尿病が挙げられます。すい臓で作られるインスリンの働きが悪くなると、細胞に栄養分が取り込まれなり、血液中にブドウ糖の量が増えていきます。糖尿病は多尿症を引き起こし、尿と一緒に糖も出すために、体がエネルギー不足になり、だるさを感じやすくなります。

また腎炎にかかると体がだるくなります。腎臓の悪化により、腎臓で分解されるアンモニアが体内に増えて、体のだるさを感じます。心臓病も、血液の循環を悪くするので、体がだるくなります。特に不整脈はその傾向が強いようです。

体内に肝炎ウイルスが侵入する肝炎も、強いだるさを生じます。肝臓は体内の毒素を排出する役目がありますが、肝臓が正常に働かないと、体内に毒素がたまってだるさをもたらします。

精神的な疾患では、うつ病の自覚症状としてだるさを感じます。自律神経を失調して、心身ともに気力がなくなってしまいます。これらの病気は、だるさが初期症状として現れるケースが多いので、そのサインを見逃さず、早急に治療にあたることが必要です。

体がだるくて眠い時の症状は?

まず普通の風邪の症状で、だるさと眠気を伴うことが多いです。

それ以外には、むくみが挙げられます。水分や塩分の過剰摂取や、ホルモンバランスの乱れ、冷え性などでむくみやすくなり、体のだるさを伴います。時には疲労感や倦怠感と共に、眠くなることがあります。

貧血は、血液中の赤血球の主要な構成物質である、ヘモグロビンの量が減少し、酸素を体全体に届けることができなくなり、あらゆる組織が酸素不足になることで様々な症状が出てきます。めまいや立ちくらみ、だるさ、息苦しさ、動悸、頭痛、耳鳴りなどを発症します。貧血になると、疲れやすくなり、だるさを発症して、強い眠気を伴います。

まためまいは、三半規管の不調や、メニエール病、前庭神経炎、脳腫瘍、血液循環が悪くなった時に発症します。時には自律神経を失調して、めまいを引き起こすことがありますが、その際には体がだるくなり、眠気を感じることがあります。うつ病の初期症状でも強い眠気を生じさせます。

このようにだるさや倦怠感は、眠気と密接な関わりがあります。眠気を生じるのは、ある意味体の防衛本能なので、逆らわずに眠ることが大切です。

体がだるくて下痢のときの症状は?

下痢の原因には様々なものがありますが、下痢に加えて熱があり、尚且つ体がだるいという場合には、まずはウイルス感染を疑った方がいいでしょう。

風邪やインフルエンザのウイルス、ノロウイルス、ジカ熱ウイルス、デング熱ウイルスなどに感染した場合には、胃や腸がウイルスの影響を受けて、消化機能が低下します。その結果、正常に消化活動ができず、下痢をしやすくなるのです。

また、ウイルスの侵入から体を守るために、免疫力が発動しますので、その免疫反応として体温が上昇し、体がだるくなります。そのような場合、免疫力がウイルスをやっつけるまでは、沢山水分を取って、睡眠を多く取ることで回復できます。

その他には、急性胃腸炎の可能性もあります。急性胃腸炎では下痢や嘔吐が起きて、風邪の症状がでてきます。風邪の症状として、頭痛やだるさも感じることがあります。

いずれにしても、体内に何か有害な細菌やウイルスなどが入り込むことで、だるさと下痢を発症しているケースが多いと考えられます。

体がだるいときの対処法

まずは規則正しい生活を徹底することです。忙しくても、朝は決まった時間に起きて、朝日を体にしっかり浴び、朝食は欠かさないようにして、自律神経の乱れを予防するようにしましょう。

質の良い睡眠や適度な運動も大切です。寝る前はあまり食べ物は口にせず、お風呂にはしっかり入ってから、脳が緊張しないようリラックスしてベッドに入ることが大切です。

また適度な運動をして、新陳代謝を高めることで、体の中にたまった毒素を排出し、ストレスを解消して、身も心もスッキリしましょう。

栄養バランスを意識した食生活もとても大切です。偏食や間食、食べ過ぎをやめて、ゆっくり良く噛んで、バランス良く食べましょう。忙しかったり、外食が多くなると、どうしても栄養バランスが偏ってしまいますが、そこは臨機応変に食事では摂りにくい栄養素などを、サプリなどで栄養補助していくのもいいでしょう。

このようにだるさの対処法は色々ありますが、一つ言えるのは、体のだるさや倦怠感は、体の異常を知らせる重要なサインだということです。

決して軽視せず、だるさはどこから来るものなのか、自分の体や生活習慣をしっかり見つめて、改善に努めなければなりません。