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お尻の穴がかゆい!ムズムズする!

眠っている時やお風呂に入っている時、外出している時や仕事中といった日常生活の中で、お尻の穴の辺りに言い合わらせないようなムズムズを感じた事はありませんか。

最初は違和感があるだけだったのに、ある時から我慢できない痒みに変化してしまう事だってあるのです。

お尻の穴が痒いだなんて、恥ずかしくて誰にも相談しにくいですよね。それに肌だとは言ってもお尻の穴を掻くだなんて、ちょっと汚い気がして戸惑ってしまうでしょう。

でもその痒みを放っておいては危険です、それはもしかすると、思わぬ病気のサインなのかもしれないのです。

お尻の穴の痒みにはいくつか考えられる原因があります。一体どのような原因により痒みが起きてしまっているのかを、しっかりと確認しておきましょう。そして原因を解決する事で、もうお尻の穴が痒くて仕事に集中できない!なんて悩みもなくなります。痒いのに掻けないお尻の穴の困った痒み、これからご紹介する方法でバッチリ解決してください。

考えられる原因って?

接触皮膚炎

お尻の穴が痒くなってしまう時に考えられる原因として、多いのが「接触皮膚炎」という症状です。接触皮膚炎とは、例えば薬品や衣類だったり、化粧品といった物に含まれる成分が肌に合わないせいで、痒みという症状を引き起こしています。

例えばいつも身に着けている下着の素材が肌に合っていないとか、ボディーシャンプーや入浴剤が合っていないといった事が考えられるでしょう。

また、普段洋服を洗濯する際に使用している「洗濯洗剤」の成分が、肌に強い刺激を与えているのかもしれません。女性の場合はおりものシートやナプキンといった生理用品が、肌に合っていないのでしょう。

蒸れ

次に考えられるのが、「蒸れている」事からくる痒みです。ジーンズ等のパンツスタイルでいると、代謝の良い人ならばお尻にも汗をかいてしまう事があるのです。そうして下着とお尻の肌で蒸れが発生して、痒みが起こっているのでしょう。

ムダ毛

それから「お尻の穴の辺りが不潔である」事も考えられます。用を足す事に毎回しっかりと汚れをふき取っていても、毎日ちゃんとお風呂に入って体を洗っていても、汚れが落ち切っていないという場合があります。

その大体の原因が「お尻のムダ毛」のせいなのです。お尻にもムダ毛が生えますし、そのムダ毛をずっと処理しないままだと、汚れは付着したまま落ちにくくなっています。難しいでしょうが、お尻のムダ毛処理を定期的に行う事で、清潔な状態を保てるでしょう。

肛門掻痒症(こうもんそうようしょう)

肛門にかゆみが生じている病気を総称して肛門掻痒症と言います。その原因はさまざまで、肛門周囲湿疹とも呼ばれます。かゆみに耐えられず局所を強く掻いてしまい、慢性化してしまうケースも少なくはありません。かゆみの程度には個人差がありますが、体が温まったときにかゆみが強くなる傾向にあるので、入浴・就寝時によりかゆみを感じやすくなります。また、デスクワークなどの座り仕事も肛門周辺が蒸れてしまうため、かゆみを発症しやすくなります。

原因は?

洗浄の不足、過度の洗浄、便秘、痔、直腸脱、心因性によるものなどが考えられます。続発性肛門掻痒症の原因には痔核(じかく)、痔瘻(じろう)、肛門皮垂(こうもんひすい)、肛門ポリープ、直腸脱(ちょくちょうだつ)、寄生虫などもあり、分泌物や便汁の付着のほか、下痢・便秘症でも皮膚刺激や皮膚炎が起こります。かくことで、さらに肛門が傷つき、雑菌や真菌(しんきん)(カンジダ菌、糸状菌)の感染が生じてひどくなります。

こんな症状も併発してたらこんな病気の可能性が!

お尻の痒みと一緒に、例えばお尻を拭いた時にお尻の穴が痛い、血液や粘液が付着しているといった事が起こった時は「痔」の可能性があります。痔は誰でもなってしまう可能性のある病気ですし、一度痔になると治ったと思ってもまた症状がぶり返してしまう事だってあるのです。

特に下着の上からでもお尻の穴の辺りを触ってみて、穴の周囲にイボのような硬い出来物があったり、出血が止まらない場合はすぐに肛門科で検査をしましょう。

それからお尻の穴が痒い事と同時に胃が痛い、ムカムカする、吐き気がするといった場合には「腸の炎症」が起きている事が考えられます。飲食をするとまずは胃に飲食物が到着し、そこで消化されてから次に腸へと運ばれ、そして肛門より排出されます。

しかし暴飲暴食やアルコールの摂取過多、体調不良等によって、腸が炎症してしまう事があるのです。腸が炎症すると肛門、つまりお尻の穴の部分にもその刺激がいきますから、その結果お尻の穴が痒いという事態が起きています。

特にアルコール摂取後に痒みが起きる場合は内臓に負担がかかっているので、気を付けてください。

対処法は?

お尻の穴の痒みに適した対処方法を取る事で、困った痒みを綺麗に消し去る事が出来るでしょう。3つの対処方法をご紹介しますので、是非お試しください。

塗り薬で炎症を抑える

肛門科で検査をしてもらって処方された抗生物質を飲む、塗り薬を処方されたらそれを患部に塗る、といった方法です。人それぞれお尻の穴の痒みの原因が違いますから、その症状に合った薬を用いると良いでしょう。

もしも病院へ行く事が恥ずかしい場合は、市販薬で「オシリア」という塗り薬が販売されています。切れ痔の痒みやイボ痔の痛みにも効果的な塗り薬なので、体をよく洗い清潔な状態で、患部へ塗っておき炎症を抑え込みましょう。

食生活と睡眠時間の改善

内蔵、特に腸に負担がかかっていると、いくら外部に薬を塗ったとしても症状は緩和されません。便秘や下痢をしやすい人は特に腸が弱っている状態ですから、炎症も起こりやすくなっているでしょう。

胃腸に優しい食事、例えば味つけの薄いお粥を食べる、野菜をしっかり食べる等して、アルコールや油分は控えましょう。睡眠時間も重要です。夜更しや昼夜逆転の生活をしないように気を付けましょう。

ウォッシュレットや入浴剤等を使用しない

自宅や外出先に温水便座(ウォッシュレット)がある場合、これの使用をやめましょう。ウォッシュレットは用を足した後に洗浄できる画期的な便座ですが、痒みを伴うお尻の穴に、温水の刺激は良くありません。

お尻の穴は非常に敏感な部位ですから、ウォッシュレットの強い水圧や温度によって余計に痒みが強くなる事があるのです。

そしてお風呂に入る時に入浴剤を使用している場合は、一時的に使用を中断してみましょう。もしかすると、その入浴剤の成分が合っていないのかもしれないからです。

予防法は?

お尻の穴が痒いからと言ってガリガリと引っ掻いてしまうと、そのせいで切れ痔の症状が起こる可能性があります。痔はなかなか治りにくい上に、悪化すると痒み他に痛みを伴う危険性もあるのです。

慢性的な便秘症の方や下痢の症状が出やすい方は、肛門の環境も悪いせいで痔になりやすいので気を付けましょう。

そして痒みが起こるのはお尻の穴、つまり体の外側だけが原因ではないのです。体の内側、特に腸に何らかの炎症が起きている場合にも腸が熱を持つせいで、その熱によりお尻の穴が痒くなる事だってあります。

胃腸が弱い、食生活が偏っている、お酒をよく飲んでいる、油っこい食べ物ばかり食べているならば改善が必要です。

お尻の穴が痒くならないように毎日健康的に過ごす、乾燥や蒸れに気を付ける、肌に接触する機会の多い衣類や入浴剤、ボディーシャンプー等に気を付けましょう。清潔感を保つ事が一番ですが、「体の洗い過ぎ」、「トイレットペーパーでお尻を拭き過ぎる」事もいけません。

こうして気を付けて過ごす事で、我慢出来ないその痒みも徐々に改善されるはずです。