注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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エイズとは?

エイズとは後天性免疫不全症候群の頭文字を集めたもので、AIDSとも表記されます。HIVと呼ばれるウィルスに感染することによって免疫力が破壊され、様々な病気にかかりやすくなってしまいます。免疫力が完全に破壊されると病気に対して全く耐性がなくなってしまうため、ちょっとした病気が命に関わるほどの重病になってしまうのです。注意したいのは治療法が確立されていないことです。そのため、不治の病の1つとして認識されており、社会問題となったこともありました。現在では薬などによる症状のコントロールができるようになりつつあるものの、感染予防が大切になります。

エイズは主に性的な接触で感染する病気です。正しく避妊具を使えばほとんどの場合で予防することが可能です。

血液を媒介して感染するため、注射器の使い回しなどで感染が広がる恐れもあります。衛生管理がされていない器具を使いまわさないことや、怪しいことにかかわらない事も大切になるのです。

母乳などを解して母子感染することもあります。

エイズの初期症状とは?

エイズの初期症状として代表的なものに、インフルエンザのように40度近い高熱が出ることがあげられます。感染から2週間から3週間程度で発症し、数日から数週間で回復してしまうことがあります。ただし、人によって症状の出方は様々で、全く熱が出ない人もいます。頭痛や下痢、リンパ腺の腫れなど風邪と似た症状が出ることも多く、見過ごされる場合もあります。

さらに注意が必要なのは、エイズには無症状期と呼ばれる全く症状が出ない時期がある点です。体の中でウィルスが増殖していても、免疫力が働いていると症状を感じられないのです。本来はほとんど害が無いような、非常に感染力弱い病気にかかってからエイズだと判明することも多くなります。

エイズが疑われる状態でも、医師に申告をしなければエイズの検査までは手が回らないことがあります。エイズは専門の検査を受けなければ確認が難しく、申告しなければ検査自体がされないことが多いからです。他の病気に隠れていて気づかないケースもあるため、気になることがある場合は自主的に検査する必要があるのです。

エイズの原因とは?

エイズの原因となるのはHIV(ヒト免疫不全ウイルス)の増殖です。血液や粘膜同士の接触を経由して感染し、免疫力を助ける機能を持つ細胞を弱らせ破壊していきます。免疫力を破壊することでさらにHIVが増殖し、活動が活発になっていくのです。免疫力が低下することから、HIV以外の病気にもかかりやすくなります。

エイズが広まる原因の1つに、エイズへの誤解があげられます。エイズは症状がなく、感染者に自覚が無い時間が期間が長いのです。そのため、不用意な性行為などで感染が広がりやすいのです。また、アナルセックスなどで感染するケースも多く、性感染に対する知識をしっかりともっておく必要があるのです。パートナーが知らない間にうつされていることもあるため、完全に防ぐためには検査を受けてから性行為をするなど意識的な管理が必要になります。

感染初期はウィルスが増殖を始める前のため、検査をしても検出されない可能性があります。心当たりがってもすぐに検査をした場合は判らない場合があるのです。

エイズの予防法は?

エイズの予防法は安全が確認されている人とのみ性行為をするのが基本になります。症状に自覚が無い期間が長いため、実際に検査を受けてみないとわからない部分があるのです。まれなケースであれば、輸血時の確認漏れや、医療ミスによってエイズに感染してしまうこともあります。性行為自体をしたことが無い人であっても、100パーセントの保障があるわけではないのです。

コンドームの利用もエイズ予防に役立ちます。エイズは粘膜同士の接触や精液などの性器から分泌される物質から感染します。コンドームを利用すれば粘膜同士の接触から性器を保護することができます。他にもアナルや口の粘膜から感染する可能性もゼロではないため、粘膜同士の接触はなるべく避けるのも方法です。性風俗の利用は感染リスクを高める原因となるため、予防法もしっかりと知っておく必要があります。ウィルスは体の内部に潜んでいるため、消毒しても防げないのです。

生理中や粘膜に傷が状態でも感染リスクが高まるため、危険は避けるのが基本になります。

エイズの検査方法は?

エイズの検査方法は複数あります。まず、自治体などで定期的に行っている無料検査です。エイズをはじめとした性感染症を無料で検査することができます。匿名で受けられるのもポイントで、血液を採取した上で数週間待つことで結果を知ることができます。無料検査の開催日は自治体によって異なるため、地域の保健所に確認するのが手っ取り早くなります。

産婦人科や性病科で検査をする事も可能です。この場合は血液をメインに検査を行います。検査にかかる期間はどこで検査を受けるかによって変わり、場合によってはかなり時間がかかることもあります。これは検査機関にサンプルを発送し、分析後に結果を聞かされるためです。検査には3000円から7000円程度の費用がかかり、より精度が高いものを利用すると15000円程度費用がかかる場合があります。治療の一環としての検査でなければ費用は全額自己負担になる点にも理解が必要です。

病院で検査を受けることに抵抗がある人向けに、エイズの検査キットも販売されています。キットを購入後、指定の手順を踏み、サンプルを研究機関に送る形になります。こちらも有料になり、結果が出るまでに数週間かかる場合もあります。