注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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気管支喘息とは?

気管支喘息は気道が炎症を起こすことにより、呼吸がしにくくなる病気のことです。喘息の人の呼吸は、ヒューヒュー、ゼーゼーという音がしますが、これは気道が狭まったことにより発生する音であり、これにより肺に届く酸素の量が減り、息苦しさを覚えてしまいます。症状がひどくなると立つこともできなくなり、死に至ることもあるので注意が必要です。

気管支喘息の人の気道は、通常の人の気道に比べてかなり敏感です。そのため、ホコリやタバコの煙などがアレルゲンとなり、発作が起こります。また、ストレスなどでも炎症が発生しやすくなるため、常にこのようなものに気を配っておかなければなりません。

また、他の原因によって、発作が発生することもあります。運動をすると発作が起こる運動誘発喘息、特定の薬を摂取することにより起こるアスピリン喘息などです。これらは気管支喘息の患者の中でも全員に起こるというわけではないので、自分の喘息の特徴を理解し、それに合わせた対処をすることが大切です。

気管支喘息は大人でも発症する!

気管支喘息というと子供の病気というイメージがありますが、大人でも発症する可能性があるので注意が必要です。成人気管支喘息とも呼ばれますが、40歳を超えてから発症するケースもあります。大人の喘息というと、子供の頃の喘息が再発した、と考える人が多いのですが、それは間違いです。9割以上の患者は大人になってから初めて喘息を発症したという人で、小児喘息を患っていたという人は少ないのです。

大人の喘息は小児喘息と比べるとタチが悪く、治りにくいと言われています。体力や呼吸器系も弱まっているため、重症化しやすい傾向にあり、特に高齢者の喘息となると、命の危機に直結するので厄介です。

大人の喘息の特徴は、アレルゲンが特定できないということです。ストレスや風邪などの病気、過労などが引き金になって発症すると言われています。大人になってから喘息になるというイメージを持っていない人が多いため、喘息の発作が出ているのに風邪だと思い込み、治療が遅れてしまう人もいます。たいしたことがなくても、咳が長引いたら、一度診察してもらうということが大切です。

気管支喘息の症状は?

気管支喘息の症状は咳や痰です。呼吸する際に、ヒューという音が混じることが多く、息苦しさを覚えます。発作には段階があり、その段階により行うべき対応は変わるため注意が必要です。

発作として一番軽いのは、小発作です。息苦しくても横になることはでき、会話も可能で、歩ける状態にある場合は小発作となります。

次は中発作です。息苦しくて横になることができず、会話が少し難しくなるが意思疎通はできる状態で、なんとか歩ける状態を指します。

大発作は苦しくて横になれず、会話と歩行が困難な状態です。

そして重篤な発作となると、呼吸困難や酸素が不足して顔が紫色になるチアノーゼという症状が出ます。こうなると一刻も早く病院に連れて行き、正しい処置を受けさせなければ手遅れになってしまう可能性が高いです。遠慮せず、すぐに救急車を呼びましょう。

喘息の発作は昼間は影を潜めることが多いのですが、夜間から朝にかけて発生することが多いです。注意しておきましょう。

気管支喘息の原因は?

気管支喘息の原因は、アトピー型と非アトピー型のもので別だと考えられています。

まずはアトピー型の気管支喘息。これはアレルギー反応によって発作が起こる喘息のことを指します。アトピー型の喘息の場合、原因はアレルゲンです。それが過剰に周りに存在する環境にいる場合や、過剰反応しやすい体質であった場合に、喘息が発症すると考えられています。

アトピー型気管支喘息のアレルゲンとなるのは、タバコの煙、花粉、ダニ、ホコリ、ハウスダスト、ウイルス、細菌などです。このようなものが体内に入り込み、免疫が過剰反応を起こすことで、気道に炎症が起きてしまいます。

非アトピー型の喘息の場合、その原因ははっきりとわかっていませんが、気道に対する刺激が炎症を引き起こすと考えられています。風邪やインフルエンザのようなウイルスであったり、タバコの煙や排気ガスのような環境的なもの、気温や湿度などがその要因です。また、過剰なストレスが原因になるとも考えられているので注意しておきましょう。

気管支喘息の予防法は?

気管支喘息にならないための予防としては、アレルゲンを排除するということがまず挙げられます。過剰にアレルゲンが身の回りにある状態だと、喘息を発症しやすくなるため、その原因物質をできるだけ排除することで、そのリスクは下がります。特にタバコは喘息の原因になりやすいので、禁煙するのがオススメです。

治療としては、経口投与か吸入による薬物治療が主です。基本的には、予防のための薬と、発作を抑えるための薬の2種類を、適した時に投与することになります。

発作を予防するための薬は、毎日定期的に使用することになります。吸入薬が一般的です。これを毎日使用することにより、喘息の発作が発生しにくくなり、症状も治まっていくのです。

発作が発生した場合は、気道の炎症を抑える薬を飲むことになります。吸入薬と飲み薬の2種類が主です。これを発作が発生した際に飲む、または吸引することにより、発作の重症化を防ぐことができます。もしもそれでも発作が治まらない場合は、ただちに病院で治療を受けましょう。場合によっては、そのまま死に至ることもあります。