注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

Sponsered Link

唇が腫れていると生活に支障が出る!

唇が腫れる経験がある人はわかると思いますが、唇が腫れるのは結構厄介です。 まず、外を歩くのにも唇はなかなか隠せませんから目立ってしまって恥ずかしいという気持ちが大きいです。

周りはそこまで見ていないかもしれませんが、唇が腫れている本人は「見られているんじゃないか」と気になって仕方がありません。 「ではマスクをつけたら?」と思うかもしれませんが、唇が腫れた状態でマスクをつけると、マスクにちょっと触れただけでも、摩擦で唇がとても痛いです。

そして、さらに唇を刺激することになり、よくなるどころか悪化させてしまいます。 傷口を触らないというのは基本的なことですが、唇の場合は無意識に舌で濡らしてしまったりして、意外と「そっとしておく」ことが難しいのが特徴です。 食事をする際も、刺激の強い香辛料が使われているものは食べられませんし、普通の食事でも唇にできるだけ触れないように気を付けなければなりません。 このように、「たかが唇の腫れ」といっても日常生活に大きく支障をきたすのです。

## 考えられる原因

アレルギー

唇が腫れる原因の一つとして、「アレルギー」が挙げられます。 アレルギーはどのようなものに反応を示すかは人それぞれですし、意外と思いもよらないものからアレルギーを発症したという例も少なくありません。

唇が突然腫れたと思ったら、触れたものや食べたものを思い返してみてください。 唇の場合だと、口に入れたもの、食べたものの場合が多いと思います。 例えば、唇が腫れるようなアレルギー食品として代表的なものといえば、以下のようなものが挙げられます。

  • キウイ
  • パイナップル
  • アボカド

そのほか、人にもよりますので「いつもと違うものを食べたかどうか」で判断し、医師に相談してみるといいでしょう。 アレルギーは重篤な場合、アナフィラキシーショックを起こす場合もあり、生死にかかわる状況になることもありますので侮ってはいけません。 女性の場合は、口紅やグロスに入っている成分にアレルギー反応を起こす場合もありますので、唇が腫れたときはしっかりと注意してくださいね。

口唇ヘルペス

唇が腫れる原因として、次に「口唇ヘルペス」が考えられます。 口唇ヘルペスというのは、単純ヘルペスのウィルスが唇に感染し、水膨れのような状態を引きおこす症状です。

元気な時は発症しなくても、加齢や疲れがたまっている状態などで抵抗力が弱まってしまっている場合にウィルスに負けてしまい、唇が腫れあがるという症状を発症してしまうことがあります。一般的には、1~2週間ほどで自然治癒するといわれていますが、つらくて仕方がない、目立つので何とかしたいという方はもちろん病院にかかれば、比較的早く症状を抑えることが可能な病気です。

この場合は、皮膚科を受診するようにしましょう。 そこで口唇ヘルペスと診断されたら、抗ウイルス薬を処方してもらえます。 外用薬か、内服もしくは点滴で抗ウイルス薬を投与してくれるので、治りが早くなるでしょう。 ヘルペスは一度なったら比較的再発しやすい病気といわれていますので、きちんと治療し治すようにしましょう。

クインケ浮腫

考えられる原因として、次に「クインケ浮腫」という病気が挙げられます。 クインケ浮腫とは、一種のじんましんで、「血管性浮腫」とも呼ばれています。 特徴としては、数時間で症状が治まる場合もありますが、長い場合は何日も続くという症状の期間が広いことです。

原因は、ため込みすぎたストレスや、何らかの外傷がきっかけでクインケ浮腫を発症するケースもあります。 症状が軽い場合は、自然に治ることもありますが、クインケ浮腫が唇だけでなく咽頭にできた場合などは呼吸困難を引き起こす場合もあるといわれています。 少しでも異変を感じたら、病院にかかることをおすすめします。

基本的に病院では抗ヒスタミン剤などの投与で症状を緩和させ、治療を行います。 慢性化している場合は、漢方で症状が出ないよう改善していくという方法もありますので、繰り返す場合はその旨を医師に相談してみましょう。

単純疱疹

単純疱疹は単純ヘルペスともいわれ皆さんの身近に多くいる単純疱疹ウィルスが感染することにより発症します。

引用元:https://www.ishamachi.com

口唇・性器周辺に小さい水ぶくれができることが多いです。かゆみや痛みが伴われ、通常1〜2周間程度すると収まるようです。一度感染したウイルスは神経細胞にひそんでおり、免疫力が落ちてしまったり、紫外線を浴びていると再発していることもあるようです。

帯状疱疹

子供のころにかかった水ぼうそうのウィルスが原因で発症します。水ぼうそうが治っても、水痘ウィルスといわれる水ぼうそうのウィルスは神経節に潜伏しています。

引用元:https://www.ishamachi.com

免疫力が落ちたり、年を取ったりすることにより再度活性化して神経領域に沿って水ぶくれや発赤が現れます。顔の周辺では三叉神経に沿って現れ、強い痛みを伴うのが特徴的です。治るまでには1ヶ月ぐらいの期間がかかりますが、水ぶくれが引いた後も痛みが残ることがあります。

粘液貯蓄嚢胞

名前が難しく、たいそうな病気に聞こえてしまうかもしれませんが、できたことがある人も多いと思われます。唇の裏側にできやすく比較的大きな水ぶくれができます。潰すと無くなるのですがしばらくするとまた出てくることがあります。これは小唾液腺と呼ばれる唾液を作る組織から唇へつながっている管が狭くなったり、傷がついたりすることで発生します。何回も繰り返してしまう場合は嚢胞の切除と一緒に小唾液腺を取ることがあります。

手足口病

子供がかかることが多いことで知られている病気ですが、大人も発症することはあります。病名の通り、手・足・口に発疹ができる病気で、口の内側にできる口内炎のような発疹が、唇の腫れのようにみえることもあります。口の中の発疹が潰れると、痛みが出てしまうこともあります。唾液がツバとなり空中に飛ぶことによる空気感染、便が手を通じて口に入ることで感染する可能性があります。家族が発症した場合は感染する可能性が高まりますので注意しましょう。

膠原病

唇だけではなく、顔全体も腫れたような状態の場合は、膠原病の可能性があります。膠原病というのは、何個かの病気をまとめて呼んでいるもので、自己免疫・結合組織・リウマチの疾患が重なることで、体の色々なところに症状がでる病気です。この症状の1つに、顔のむくみもあり、唇が腫れたように感じることもあります。

虫さされ

腫れにかゆみを伴っている場合は、蚊に刺されている可能性もあります。唇に刺されることはなかなか無いですが、寝ている間などに刺されている可能性もあります。

咬んだことによる傷

唇を咬んでしまうことは多々あります。食事をしている時、話をしている時など咬んでしまうのです。犬歯とよばる八重歯が、出ている人はより唇を咬んでしまう傾向があるようです。歯並びが悪い人ほど、かみやすい傾向にあります。

日焼け

次に考えられる原因は、「日焼け」です。 「日焼けくらいで?」と思う方もいるかもしれませんが、唇にひどい日焼けをした場合、唇が腫れあがるといった大きな症状を出すことがあります。 唇は、ほかの皮膚と比べると、皮膚が薄い上にメラニンが少ないため紫外線の刺激を受けやすいといわれています。

そして、汗腺もないため皮脂が出ても体内から分泌されず、そのまま放置してしまい乾燥してしまいます。 唇が乾燥した状態では、紫外線の影響をさらに受けやすくなってしまい、結果的に日焼けの影響が強く出てしまうことがあります。 日焼けをするようなイベントに出かける場合は、お肌や髪だけでなく唇も紫外線対策をしましょう。

今はUVカットのリップクリームも売られていますから、そういったグッズを使うようにしましょう。 ひどい日焼けはやけどのような症状ですから、この場合は無理をせず、すぐに病院にいき指示を仰ぐようにしましょう。 保護剤などをもらって、安静にするなどの治療方法を進められることになります。 漢方専門の医師などであれば、クインケ浮腫の慢性化を抑える漢方の紹介をしてくれるでしょう。

対処法

唇が腫れている場合には、まず唇を清潔に保つようにしましょう。女性の場合は、口紅などを塗らないようにしましょう。腫れをおさえるために、濡れタオルなどで冷やすこともできます。保冷剤や氷を直接当てると、冷えすぎてしまうので注意しましょう。

自己判断はせず病院へ

腫れが引かない場合や、痛みを伴っている場合は、自己判断はせずに医療機関を受診するようにしましょう。放置しているとさらに悪化してしまう可能性があります。唇の腫れや痛みは、食べ物や飲み物を摂取しずらくなり生活に支障が出てきてしまいますので、早めの対処がオススメです。