注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

Sponsered Link

風邪がなかなか治らない!?

風邪がなかなか治らないときの原因は、主に2つ考えられます。まず1つは、風邪以外の病気にかかっている場合です。

風邪というと、発熱し、咳が出て、頭痛がするという決まりきった症状が出ますが、必ずしもその症状は風邪だとも限らないのです。別のウイルスに感染している場合もありますし、喘息や肺炎、食道炎などの病気である場合もあります。そのため、風邪だろうと甘く見ず、病院で診断してもらうということが大切です。

そしてもう1つの原因は、間違った治療法を行っているということです。風邪に対して間違った対処をしてしまうと、病気を悪化させ、風邪が長引いてしまいます。広く一般的に勘違いされている風邪の対処法も多いので、自分では正しいことをしているつもりの人も多いでしょう。しかし結果的に、それが風邪を長引かせてしまう原因になっていることがあるのです。

基本的に風邪は栄養と水分をしっかりとり、体を温め、しっかりと休養していれば治ります。早く治そうとするあまり、逆効果のことをしないように注意しましょう。

無理して食事をたくさんとっていない!?

風邪を引いたときは栄養をたくさん摂らないといけないから、無理をしてでもたくさん食事をする、という治療法を行っている人も多いと思いますが、これはよくある間違った治療法の1つです。 確かに、風邪の際には栄養をたくさん摂らなければなりません。そこは間違いではないのですが、食欲がない状態のときに無理矢理食べるという話になってくると、間違いとなってしまうのです。

風邪を引いているときには、体内にウイルスが多く存在しています。当然、胃にもウイルスは存在しているのです。そのため、普段よりも消化や吸収率が悪くなっており、これが食欲の無さにも繋がっています。

そのような状態で多くの食事を摂ってしまうと、腸炎のような病気を引き起こしてしまうこともありますし、体力も精神力も奪われてしまいます。そのため、これは間違った方法となるのです。

風邪の際に食欲がない場合は、体に吸収や消化のしやすい食べ物で栄養を摂るようにしましょう。そうすることで、風邪を早く治すことができるようになります。

風邪のときはお風呂に入ってはいけない!?

体温に関しても、間違った知識が多く存在します。よくあるのが、風邪のときにはお風呂に入ってはいけない、という治療法です。

確かに、高熱が出ているときには、お風呂に入るべきではありません。ただ、37度半ばを超えない程度の熱であれば、入浴は行ったほうが良いです。体も温まりますし、寝つきもよくなります。

また、熱が出ているときにおでこを水に濡らしたタオルなどで冷やすこともあると思いますが、これもケースバイケースの対応が求められます。そもそも、おでこを冷やしても、熱が下がるということはありません。あくまでこれは、気休め程度の治療でしかないのです。

そして、発熱していても、寒気を感じるような際には、このようなことは行ってはいけません。体温を奪われてしまいますので、余計に寒気を感じ、風邪が悪化してしまいます。おでこを冷やすのは、自分の体がそれを欲しがっているときのみ行うようにしましょう。シンプルですが、これを判断基準にするのが一番正しいです。

解熱剤を飲めば風邪が治るわけではない!?

薬に関する間違った治療法も多く存在します。特に、解熱剤を飲めば風邪は治る、というのは大きな勘違いですので、間違えないようにしましょう。

風邪を引いた際に体が発熱するのは、ウイルスがそうさせているわけではありません。ウイルスを退治するために、体が自分で体温を上げているのです。そのため、発熱という現象こそが、体がウイルスと戦っている証拠ということになります。 しかし、解熱剤で熱を下げてしまうと、その戦いを無理矢理、やめてしまうことになります。結果、ウイルスはさらに増えてしまうので、風邪が長引いてしまうのです。解熱剤を使うのは、あまりにも熱が上がりすぎた場合のみにしておきましょう。

また、風邪を引くと、人によっては下痢にもなってしまうこともあるでしょう。この際に、下痢止め薬を飲む人も多いですが、この行為も間違いです。下痢が起きるということは腸内にウイルスが存在するということです。体は下痢を起こすことで、そのウイルスを体外に排出しようとしています。そのような時に下痢止めで下痢を止めてしまうと、ウイルスを排出できず、さらに増加させてしまうため、風邪が長引いてしまうのです。注意しましょう。

正しい対処法をして風邪を早く治そう!

間違った風邪の治し方が広まってしまうのは、ほとんどの場合、1つの情報を信じ過ぎた結果です。栄養を摂らなければと思うあまり、食欲がないのに食事を摂ったり、体を冷やしてはいけないと思うあまり、絶対にお風呂に入らないようにしたりと、他にも似たような勘違いは多く存在します。そのため、1つの情報だけにとらわれず、複合的に情報を得るということが大切なのです。

また、薬に頼り過ぎるのもNGです。風邪に対する治療薬は、実は存在していません。全ての薬は、対症療法のための薬なのです。そのため、それ自体が風邪を治すためのものではないということだけは覚えておきましょう。むやみやたらに使うべきではありません。

風邪という病気はそれほど重い症状が出るわけではないので、基本的な対処をすれば、すぐに治ります。早く治そうとするあまり、余計なことをしてしまうと長引かせてしまうので、注意しましょう。そして、もしも長引いてしまったら、しっかりと病院で診てもらうということが大切です。別の病気かもしれませんし、間違った対処をしていることが原因かもしれません。病院でその判断を仰ぐことが大切です。