注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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健康診断受けてますか?

人間ドッグなどで行われる血液検査には炎症や感染症を調べるのに使われます。風邪をひいて鼻水がでたり、夏に虫に刺されて赤くなる、細菌やウィルスが体の中に入り込んで熱が出たり。

他にも、のどが腫れて食べ物が飲み込めなかったりするこれらの症状は炎症です。感染症と言われるものは、インフルエンザや風邪などが代表的ですが、人から人へ感染するものだけではなく、

食べ物や動物から感染するケースもあります。炎症や感染症はたいていは体に何かしらの症状があらわれます。この場合は隠れた病気を見つける血液検査CRPは役立たないように感じますが、実際はがんや心筋梗塞などを見つけるための足掛かりともなる検査です。

軽い症状だと思っていて、見逃しがちな体のサインを見逃さない手段でもあります。隠れた重大な疾患が血液検査乃CRPによって早く見つかれば、手遅れになる前に治療へと進めます。健康診断や人間ドッグで血液検査乃CRPをして病気の早期発見に役立てましょう。

CRPとは?

炎症や感染症を調べるときに注目するのはCRPです。CRPは正常な血液の中に微量しか含まれていない成分で、体内で炎症や組織細胞の破壊など異常が起こると肝臓で生産されて血液中に流れ出し増えます。重症になるにつれ、数値も比例して上昇するのが特徴です。この特徴を利用して、炎症や感染症の目安として利用されています。

また、どのような病状なのかを把握するためにもとても役立ちます。少し専門的な話になりますが、CRPの基準値は0.3mg/dl以下で一般的に10mg/dlを超えると入院が必要となります。炎症が起きるとだいたい6時間前後で増え始め、数値の上昇までに12時間かかります。

増え始めると薬が効いたとしても、すぐに数値が下がることが無く、24時間程度かけて下がります。発症すぐの場合や、治った直後には目安にならないことが多いです。この方法を利用すれば、どのような炎症があるのか、感染症にかかっているのか判断しやすく幅広いケースに役立ちそうだ。

CRPで何が分かる?

CPRは体内にどのような病原体があるのか、炎症はどの程度あるのかを推測するための目安となる。しかし、炎症や細胞組の織破壊している場所を特定するまでには至りません。

もっと詳しく知るならば、白血球や血液中の赤血球が一定時間に沈降する速度を表す血沈数値などを見ながら判断します。

CPRの数値が高い場合はどのような病気が疑われるのでしょう?まず、結核・マイコプラズマ・レンサ球菌・クラミジア・梅毒・百日咳・レジオネラなどの細菌性感染症です。膠原病や命を落とす危険もある心筋梗塞、肝硬変や敗血症、リウマチ熱、現代病ともいえるガンなどがあげられます。

また、逆に数値が低い場合はどうでしょう。インフルエンザや結膜炎、アデノウイルス・ロタウイルス・水疱瘡・突発性発疹・風邪・鼻炎・手足口病などのウイルス感染。甲状疾患であるバセドウ病などの内分泌疾患、急性肺炎の疑いもわかります。数値でみる病気は、あくまで参考の範囲内なので誰もが当てはまるとは言えません。

数値を気にしすぎるのも禁物!

健康診断や人間ドッグの結果を見て、CPRの数値が高いけどどうしよう。なにか重大な病気なのかと心配しすぎなのも良くないです。この数値は、風邪や胃炎、虫歯ややけど、骨折などの外傷にも反応します。

もし、体調不良やケガをしているのなら、完治してから再検査をしてみましょう。原因が完治していれば数値はもとに戻ります。いきなり数値だけをみて大慌てするよりも、まずはセルフチェックをしてみることが大切です。炎症や感染症などの場合は多くは発熱や不快感などの症状が伴っています。

もし、まったく自覚症状が無いのに数値が基準値を上回っていると感じたら、更に詳しい検査を受けることが大切です。変に心配しすぎたり、日常にストレスを強く感じていることで数値が上昇する場合もあります。

特に日常とは違う環境で行う健康診断は、空腹感や緊張でストレスを感じることもあります。再検査の時は、ゆったりと心の余裕をもって受けるといいでしょう。

自己判断も禁物!

このように血液検査のCRP数値は様々なことがわかります。ふだん正常値だと何も気にしなかった人も多いのではないでしょうか。正常値の時は気にしなくても、数値がいきなり上がったり、下がったりしたら気にかけてみてください。

ただ、数値に気を取られて必ず感染していると思い込むのはいけません。CPRは代表的な炎症マーカーであり、炎症や壊死に反応する検査です。数値だけを気にしないで、重要な症状やデータを参考にしましょう

参考になるデータは、細菌培養、各種血清反応、タンパク分画、免疫グロブリン、自己抗体、腫瘍マーカーなど、様々なデータを参考にしながら何が原因となって数値が上がったりさがったりしたのかを付きとめていくのか肝心です。

原因が見つかったらしっかりと向き合い、専門家のアドバイスを聞き入れながら治療していくことが必要です。くれぐれも、結果だけで自己判断をせず、数値を見ただけで大騒ぎしないで落ち着いて行動をしましょう。