下腹部痛と腰痛が一緒にくるのって？女性が抱えやすい病気とは？

下腹部痛と腰痛とは？

急に下腹部痛と腰痛が起こるとパニックにパニックが重なってしまいます。そんな時には少し深呼吸してみましょう。そして、自分の体について情報を集めましょう。

まず、現在、妊娠中ではありませんか？生理前ですか？生理は順調にありますか？出血はありませんか？おりものの状態はどうですか？血尿などありませんか？など体が出している色々なサインを考えてみましょう。

女性の下腹部痛や腰痛が同時にやってくる症状には、子宮や卵巣などの病気がみられることがありますので、自分自身の体の状態を把握しておくことが大切です。生理痛などが酷い女性は腰痛なども伴うことがありますが、あまりに酷い場合にはもっと他の病気が隠れている可能性もありますので、我慢せずに病院へ行くことが大切です。

特に女性は妊娠するので、男性にはない臓器を体の中に持っています。自分の体の状態を知っておくことが健康へ繋がっていきます。常に自分の体に関心を持つことが大切です。

考えられる病気は？

下腹部痛と腰痛が同時に起こる症状として考えられる病気は色々ありますが、特に女性特有の病気として、月経困難症や子宮内膜症、子宮筋腫、性感染症、また子宮がんや卵巣がんなどがあげられます。

どれも女性特有の病気ですが、良性のものから悪性のものまであります。特に子宮がんや卵巣がんなどの場合には、初期症状として不正出血などが見られ、症状が進んでいくと下腹部痛や腰痛が見られるようになります。不正出血などが見られる場合は早めに病院へ行くことをオススメします。

また女性ですので、妊娠している可能性などもあります。通常の妊娠であればよいですが、子宮外妊娠などの場合にも下腹部痛や出血なども見られます。子宮外妊娠が進んでしまいますと卵管が破裂してしまい妊娠できなくなることもありますので、やはり出血や腹痛、腰痛がある場合には、早めに病院へ行くことが大切です。

ここでも普段から自分の体の状態を知っていることが大事になってきます。

他にも病気は考えられる

また下腹部痛や腰痛が同時に起こる症状の病気には、女性特有の病気だけではなく他にもあります。胃潰瘍や十二指腸潰瘍、尿路結石、腹部大動脈瘤などがあります。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍の場合には、下腹部痛と腰痛に加え見られる症状として、血便がでます。一言で血便といっても、真っ赤な便ではなくコールタールのような黒い便が見られます。便が黒い場合には胃潰瘍や十二指腸潰瘍が疑われます。

また尿路結石の場合には、激しい腹痛に急に襲われます。他の症状には、吐き気や冷や汗、血尿が見られます。急激に腹痛に見舞われた場合は尿路結石の可能性があります。

そして、一番怖いのが腹部大動脈瘤です。下腹部痛や腰痛がひどくなってくると大動脈瘤が破裂する前触れの場合もありますので、おへそ周りに変な瘤ができているのを発見したり、その瘤が大きくなり腰痛や腹痛が起こってきたら、腹部大動脈瘤の可能性があります。

どのような症状にしても、長引く、激しく痛む、血便、血尿など自分の体が普段と違うことを発見したら、早めに病院で診てもらってください。

女性が特にかかりやすい病気が多い！

下腹部痛や腰痛を伴う病気には、女性が特にかかりやすい病気が多く見られます。子宮や卵巣など女性にとって大切な箇所が病気になることで発するサインが腹痛と腰痛です。それに加えて、色々なことを体が教えてくれます。そういったサインを見逃さないことが普段から大切です。

また、女性は尿道が短い為、膀胱炎にもなりやすいです。膀胱炎も下腹部痛を伴います。そういった体の違いから女性は特になりやすい病気が多いです。

また女性ホルモンも大きく関係してきます。女性ホルモンの減少によるホルモンバランスの変化から更年期障害も起こります。更年期障害により骨粗しょう症や変形性腰椎症などが起こり、腰痛の原因になることもあります。

そして、生活習慣も関係があります。女性はハイヒールなどを履いたりします。そのハイヒールなどのかかとの高い靴を履くことで、不安定な状態のバランスを取ろうとすることで腰椎が無理をして腰痛が起こることがあります。そのような女性ならではの生活習慣や体の作りが女性になりやすい病気を引き起こします。

早めの対処を心がけよう！

女性は妊娠するため、子宮や卵管があります。体のつくりがだいぶ男性とは違うため、色々とかかりやすい病気もあります。

特に子宮や卵管に関する病気は女性特有の病気です。子宮や卵管は下腹部に位置するため、女性である場合、下腹部痛と腰痛が一緒に起こる症状の場合はまず婦人病を疑うことが多いです。

しかし、婦人病でない病気も多く見られます。なので、自分で判断せずに、体の異常を見つけた場合は、早めに病院へ行くことが大事です。婦人病であっても早めに見つけて治療することで改善することができますし、その他の病気であった場合にも早めに見つけることが早めの完治につながります。

女性は婦人病などがひどくなると妊娠しずらいことなどもありますので、忙しいからといって後回しにせず、いつもと違う体の変化を見つけたら、将来に備えて、早めに治療を始めることをおすすめします。

自分の普通の状態を知って、いつもと違うことが体に起こっていたら、なにかしらの病気の前兆かもしれません。変化をとらえて早めの対処をしましょう。