注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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陥入爪とは?

陥入爪とは、読んで字の如く、皮膚に陥入してしまった爪ということです。「陥入する」とは、爪の先端部分や側面が、周囲の皮膚に食い込んだり、刺さってしまったりする状態です。爪が刺さった状態から傷口が発生し、傷口から雑菌が侵入してしまうことで、周りの皮膚は炎症を起こしてしまいます。刺さっている爪を短く切り、皮膚に食い込まなくなることで状況は一時沈静化されます。

ですが、やがてまた爪が伸びてくることで、同じ症状を繰り返したりもするのです。この爪の症状は、老若男女誰にでも起こりうる症状です。重い病気というわけではなくとも、症状が進行すれば日常生活にも支障をきたすものとなってきます。

1度悪化すると、なかなか完治しづらい状況になることからも、注意が必要です。痛い状態を放置することで、陥入爪の足をかばうようになることから、歩行時の姿勢にも悪影響を与えかねません。ただの爪のトラブルと軽視せず、気付いたらすぐに処置することが大事です。

陥入爪の原因とは?

陥入爪となる多くの原因は、爪の切り方にあります。爪を切り始めると、次に切る機会を先にするために、できるだけ短く切っておこうという気持ちになったりします。そのため短く切り過ぎることで、深爪になってしまったりします。そうでなくても、短ければ短いほど清潔だと思い込んでいたりすると、ついつい深爪になってしまう傾向にあるようです。足に限らず、手の爪にも言えることですが、爪は短ければ短いほどいい、というわけではありません。爪は、指の先端を保護する機能も担っているものです。あまりに短すぎると、指先を保護できないだけでなく、陥入爪や巻爪といったトラブルを発症してしまいます。

症状はこうして悪化する!

爪は指先を保護する役割を担っていることからも、意外と硬いものです。そんな爪の先端や、側面部が皮膚に食い込んでしまうことで炎症を起こしてしまいます。陥入爪は、短く切りすぎる深爪や、鋭利な切り方などといった爪の切り方が発端となり、発症する可能性が高いものです。皮膚に食い込み炎症を起こしたあと、処置せずに放置すると状態は悪化します。

さらに傷口が広がり、雑菌などの細菌の侵入を許すことで、さらに炎症がひどくなり赤く腫れあがります。ここまでくると、結構な痛みを伴い、歩くだけで痛みが走ったりします。さらに放置すれば、傷口はいずれ化膿することもあります。陥入爪となった足に痛みが走ることから自然とその足をかばうようになり、かばうことで歩行時の姿勢まで悪くなります。

ひいては、骨盤や背骨の歪みまでを引き起こすなど、悪循環が続いてしまうのです。1度悪化すると、なかなか完治しづらいのが陥入爪の特徴でもあります。気が付いたら、すぐに処置するようにしましょう。

治療する方法は?

陥入爪を治療する方法がいくつかあります。処置が簡単な順に紹介していきましょう。

軟膏

陥入爪の程度が軽い時には有効です。食い込んでしまっている爪を爪切りなどで、切り取り、傷口に軟膏を塗ります。深爪にならない程度に、こまめに爪を切ることで様子を見ます。

テーピング・ワイヤー

テーピングや専用のワイヤーを使って爪と皮膚を固定する方法です。爪は同じように生えることから、短く切ってもまた同じように生えてくるが多いものです。テーピングやワイヤーを使って、皮膚と爪が接触しないよう固定します。

手術

陥入爪を繰り返し、改善が見られないような時は手術をします。皮膚に食い込んでいる部分の爪を、局所麻酔を使用し、切除します。手術の方法には、鬼塚法やガター法といった専用の手術方式があります。いずれも専用の医師が処置するものです。

陥入爪を爪切りなどで自分でカットするのは構いませんが、カッターやはさみなどを使って切除するのはとても危険です。細菌が侵入し、傷口を悪化させてしまうことになりかねません。自己判断で、無理な切除をしないようにしましょう。

陥入爪はだれにでも起こる可能性はある!

陥入爪は、決して他人事ではなく、年齢性別に関わらず誰にでも起こりうる症状です。日頃から、指先を清潔に保ち、こまめに爪を切るなどの習慣づけが大事です。足のサイズに合わない靴を履き続けたり、指先に負担がかかるようなことを避けるなど、注意が必要です。

もし陥入爪になってしまったら、放置してはいけません。放置しても治ることはほとんどないからです。爪の切り方に気を付けながらこまめにカットし、傷ができてしまったら軟膏を塗るなど、自分でできる対処法を実践しましょう。

ですが、はさみやカッターなどを使った、無理な切除は絶対にやめましょう。それでも改善されない場合は、皮膚科などの病院を受診してみましょう。放置しても完治することはなく、状況は悪化の一途をたどるだけです。歩行時の姿勢や、背骨や骨盤の歪みといったところまで影響を及ぼしかねません。

たがだか爪、されど爪です。爪も大事な体の一部で、指先を保護する大事な存在であることを自覚しましょう。