注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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帯状疱疹とは？

帯状疱疹とは、主に腹部や胸部、背中や顔面などの神経が集まる部分に、小さな赤い発疹や水ぶくれが帯状に発生し、強い痛みをともなう皮膚病です。 不思議なことにそれらの発疹や水ぶくれは身体の左右どちらか片側に発生することが特徴的で、同時に両側に発生することは稀な病気です。 まず患部に虫刺されのような発疹やチクチクとした痛みを感じることから始まり、発疹や水ぶくれが広がると刺すような強い痛みへと変化していきます。 軽度の発熱やリンパ節などの腫れがともなうこともあり、発疹や水ぶくれなどの皮膚症状がひどくなると、着ている服がすれるだけで痛みを感じるようになったり、激痛が走ったりします。 次第に皮膚症状はかさぶたへと変化し治癒段階をたどりますが、完全に症状が消失するまでおよそ3週間〜1か月間を要します。 50代、60代、70代と高齢者に多く発症する病気ですが、近年ではストレスや過労などで若年齢での発症も珍しくはないようです。

帯状疱疹になる原因とは？

さて帯状疱疹になってしまう原因ですが、実はヘルペスウィルスの1種である水痘（すいとう）・帯状疱疹ウィルスによるものです。子供の頃に水疱瘡にかかって治癒したあと、そのウィルスが身体の神経節に潜伏したものが年数を経て、様々なタイミングで再び発症してしまうのです。帯状疱疹が水疱瘡と深い関係にあると先にお伝えしたのはこういうことだったのですね。

この潜伏した水痘（すいとう）・帯状疱疹ウィルスが再び活発になるタイミングはストレスや疲労などで免疫力が低下したときだといわれています。ですから、潜伏している水痘（すいとう）・帯状疱疹ウィルスが再び活発になることがないように、普段からストレスをためないように心掛け、睡眠不足や栄養不良にならないよう規則正しい生活を送ることが大切です。 また風邪をひいたあとや、花粉症などのアレルギー症状がでているときも身体の抵抗力が落ちているときですから、帯状疱疹にならないよう注意が必要です。

帯状疱疹の初期症状とは？

ここまで読み進めてみると、帯状疱疹は予防すること、早期発見、早期治療が重要な皮膚病であることがわかってきました。では帯状疱疹の気になる初期症状とは一体どんなものなのでしょうか?帯状疱疹への理解を深めて、ぜひ早期発見・早期治療につなげたいものですね。

まず帯状疱疹にかかると、腹部や胸部、背中や顔面などの神経が集まる身体の片側に小さな発疹や水ぶくれ、ただれが表れます。見た目は何かの虫に刺されたような、何かの草にかぶれたような感じで、それと同時にチクチクとしたような、疼くような痛みを感じます。

発疹などの皮膚症状も痛みも、身体の片側だけに、帯状に発生するすることが特徴的な病気なのでしっかりと覚えておきましょう。帯状疱疹は皮膚症状が進めば進むほど痛みも強くなり、治るまでの時間がかかってしまう病気です。「これはもしかしたら帯状疱疹かもしれない」と気づいたら、速やかに医師の診察を受けるようにしてくださいね。

慢性的に痛みが続くこともある？

帯状疱疹による皮膚症状が消失したその後の症状は痛みもなくなり、3週間から1か月の時間を経て完全に治癒への道をたどります。また、一度帯状疱疹にかかると免疫がつくため再発しないといわれていますが、場合によってはチクチク・ピリピリとした痛みが慢性的に後遺症として残ってしまう場合があります。

このように慢性的な痛みが3か月以上続く状態を「帯状疱疹後神経痛」といいます。帯状疱疹後神経痛は帯状疱疹にかかったことにより、ウィルスが神経を傷つけてしまったことが原因で引き起こされます。帯状疱疹から帯状疱疹後神経痛に移行する確立は3%〜15%とほどとされており、痛みが強く皮膚症状の重かった方や60歳以上の高齢者などがかかりやすいといわれているため注意が必要です。

帯状疱疹後神経痛の痛みは3か月から半年ほどで軽快する場合が多いようですが、なかには数年単位で痛みが継続することもあるようです。神経自体が損傷されていることが原因であるため完全な回復は難しく、このことからも帯状疱疹は早期治療が重要であるといわれています。

帯状疱疹の治療方法は？

話は戻り、帯状疱疹の治療法や家庭での対処法をお伝えしていきましょう。帯状疱疹は飲み薬による抗ウィルス薬の投与をメインとした治療法となります。また激しい痛みを緩和させる消炎鎮痛剤や、発疹や水ぶくれ、ただれによって傷ついた皮膚を修復する塗り薬、場合によっては点滴なども組み合わせて治癒を目指します。

さらに帯状疱疹が出ている際の家庭での対処法としては、皮膚症状の出ている患部を引っ掻いたり、水ぶくれをつぶしたりしないことが大切です。患部を傷つけると細菌に感染したり、いっそう皮膚症状がひどくなるおそれがあります。

そして、免疫力が下がっているためゆっくりと身体を休めることにつとめましょう。帯状疱疹を治癒させるためには、第一に免疫力の下がった身体を回復させることが重要です。痛みが強くてしっかりと眠れない、食事が摂れないようであれば無理をせず医師とよく相談し、精神安定剤や点滴などで対処してもらうようにしましょう。