注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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風邪の治りかけ油断してませんか?

風邪をひいて数日経つと、喉の調子はまだ良くないが、発熱も治まり、充分に行動できるような状態になります。いわゆる、治りかけです。行動できる元気があるので、このような状態で仕事や学校に行ってしまう人も多いのですが、このような行為は危険です。なぜなら、風邪が治りかけのとき、体の免疫力はかなり弱まっているからです。

風邪はウイルスが原因で発症する病気ですが、風邪をひくと、体の中で免疫たちがウイルスをやっつけようと、行動を開始します。発熱はこれが原因で起こるのです。そして、発熱が治まった風邪が治りかけの状態のとき、体の中のウイルスは多くが退治されている状態となっています。

しかし、この際に注意しなければならないのは、それまでウイルスと戦った免疫は、その力が弱まっている状態であるという点です。つまり、それまでのウイルスに関しては安心できる状態ですが、他のウイルスが体内に侵入してきた場合、体は抵抗できない状態にあるということなのです。

風邪がぶり返す、という言葉がよく使われますが、実際の話で言えば、風邪の治りかけでまた症状が出てしまうのは、まったく別のウイルスに感染してしまったということになります。風邪の症状を引き起こすウイルスは、200種類以上あると言われているため、風邪が治りかけの時の油断は禁物なのです。

人混みに注意

風邪の治りかけにやってはいけないこととして、まず挙げられるのが、人ごみに行くことです。風邪が治りかけのとき、体の免疫力はかなり下がっています。人がたくさんいる場所は、その人に自覚症状がなくても、ウイルスを持っている人が多くいるものです。そのような場所に抵抗力が弱まっている人が行けば、ウイルスにとっては鴨がネギを背負っているようなものですので、当然、ウイルスに感染するリスクが高まってしまうのです。

また、風邪が治りかけであっても、体内にウイルスはまだ存在している状態です。そのため、人に感染させるリスクもあります。成人であれば数日で治るようなものも、赤ちゃんや妊娠中の人、高齢者にとっては命の危機に直結することもあるので、できるだけ人ごみには行かないようにしましょう。

ただ、治りかけであっても、どうしても外に行かなければならないこともあります。そのような場合は、必ずマスクを着用するようにしてください。感染することも、感染させることも防げるようになります。そして帰ってきたら、しっかりと手洗いうがいをするということも大切です。

長風呂も良くない!

風邪が治りかけの時には、体力を削るようなこともやってはいけません。ただでさえ体はウイルスと戦い、体力が落ちている状態です。そこでさらに体力を使うようなことをしてしまうと、大きな負担がかかってしまい、さらに免疫力は落ちてしまいます。二次感染を引き起こしやすくなるので、体力を使う行動はNGです。

体力を使う行動の代表例は、長風呂です。風邪を引いているとき、お風呂に入れなくてストレスが溜まっているはずですので、少し調子が良くなると、長風呂をしてしまう人が多く存在します。しかしお風呂は、少しの時間であればかまわないのですが、長時間となると、体にとっての大きな負担となってしまうのです。そのため、長時間、熱いお風呂に入るのはやめましょう。

また、食べ物をたくさん食べる、という行為も、体力を削る行為です。万全の体調を早く取り戻すため、栄養をたくさん摂る、という名目で、治りかけに多くの食事を摂る人がいますが、胃はまだ万全の状態ではありません。消化が追いつかなくなり、体に大きな負担をかけてしまうので、風邪の治りかけは消化の良いものを食べるようにしましょう。

休息はしっかり取る!

風邪が治りかけの時には、体力や免疫力が落ちている状態ですので、それをしっかりと回復する必要があります。そのため、休息をとらない、というのも、治りかけのときにやってはいけないことです。

休息を行う上で一番重要となってくるのは、睡眠です。眠っているときに体は体力と免疫力を回復します。そのため、いくら仕事があるといっても、夜更かしをしてしまえば、風邪が治りかけの状態のまま、長引いてしまうことになり兼ねません。その時間が増えれば、別のウイルスに感染してしまうリスクも増えるため、睡眠はしっかりととるようにしましょう。最低でも、7時間は眠ってください。

また、運動も治りかけの時にはNGです。体力を使ってしまいますし、外に出歩くことになるので、ウイルスに感染するリスクも高まってしまいます。運動と意識していなくても、通勤や通学、近くのお店に自転車で買い物に行くだけで、体力を消費してしまうこともあるので、このようなことは必要最低限に留めるようにしましょう。そうすることで、二次感染のリスクを避けられます。

とにかく油断は禁物!

風邪が治りかけの時の注意点を紹介してきましたが、結果的には、油断をしないということが一番大切だということになります。風邪が治りかけの時には、ある程度行動ができる状態になっているので、油断してしまう人が多いですが、そこで油断をせず、ピークの時と同じような対処を取るように心がけておくことで、様々なリスクを回避することができます。覚えておきましょう。

二次感染してしまうと、せっかくそれまで行った対処が無駄になってしまいます。また、抵抗力も落ちている状態ですので、重症化してしまうケースも多いです。稀ですが、命の危機を伴うこともあるので、完全に治るまでが風邪だということを心がけておきましょう。

基本的には、しっかりと休養をとれば、風邪の治りかけの際の対策としては万全です。そう大変なことではないので、焦らないようにしましょう。焦りは何事においても、足下をすくう大敵です。早く治したいのであれば、長く休養することが一番の近道となるのです。