注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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突発性難聴とは?

突発性難聴とは、ある日突然、耳が聴こえ辛くなる病気です。耳がつまっているような感覚で、音がくぐもって聴こえたり、まったく聴こえなくなる場合もあります。難聴と同時に、耳鳴りやめまいを併発することも多く、何の前兆もなく突然起こる怖い病気の一つです。人によっては、何時何分から聴こえなくなった、という答え方ができるほど、突然、発症します。症状が現れるのは、片方の耳であることが多いです。

昔は40代以上の女性が発症しやすいと言われていましたが、近年では若い人も男性も発症する人が増えており、年齢による差はない、という見解が一般的です。

突発性難聴はその原因がはっきりとしていないことから、診断基準がかなり曖昧です。他の病気で耳が聴こえ辛くなっているのに、突発性難聴と診断されるケースも増えています。耳鳴りがするだけで突発性難聴と診断されることもあるほどです。そのような背景もあり、一口に突発性難聴と言っても、重度と軽度のものだと、別の病気に思えるほど、症状に違いがあります。

突発性難聴の原因とは?

突発性難聴のはっきりとした原因は、いまだにわかっていません。しかし、原因ではないかと言われているものが三つあります。

ストレス

一つはストレスです。これは、突発性難聴を発症した人が、大きなストレスに長期間さらされていたことが多いことから、ストレスが原因なのではないかと言われ始めました。実際に突発性難聴と同時期に、不眠症やストレスによる脱毛症にかかっている人も多いです。そしてストレス環境から脱することで、病状が回復する人も多くいます。

ウイルス

二つ目はウイルスです。突発性難聴を引き起こすようなウイルスが発見されているわけではないのですが、風邪を引いた後に、突発性難聴になるケースがあるため、ウイルスが疑われています。

血流障害

三つ目は血流障害です。何かしらの原因で血流が滞ってしまうと、内耳にまで血液が届かなくなってしまいます。そうなると当然、耳の機能が失われてしまうため、血流障害が原因なのでは、と言われているのです。

原因は今のところはっきりとわかっていませんが、多くの医師や研究者が解明を行っています。今はそこに期待を寄せるしかない状況です。

治療方法はあるの?

原因がわからない突発性難聴ですので、その治療も確実な効果を得られる治療法はありません。ただ、いくつか期待できる治療法が存在しています。万人に効くというわけではありませんが、大きな効果を得た人も多いです。突発性難聴になったら、このような治療法を順番に試していくという、治療の流れになります。

基本的に突発性難聴の治療は薬によって行われます。ウイルスが原因だと疑われているのであればステロイド、血流障害が疑われる場合はアデホスコーワのような薬が使われる場合が多いです。また、同時にビタミン剤を与えられることもあります。

ストレスが原因だと考えられる場合は、薬ではなく、生活環境の改善が行われることになります。仕事にストレスがあるのであれば、働く時間を減らしたり、休職をしたり、というような改善です。また、音楽を仕事にしていたり、趣味で行っている人は、大音量の環境にいることが原因の場合があります。そのような場合も、環境を変えることが大切で、病状が落ち着くまでは音楽から離れることが必要です。

完治はできるの?

突発性難聴を発症した人の中で、完治できるのは三分の一程度と言われています。他の三分の一の人が、完治はしなくても病状が緩和された人、残りの三分の一の人は、残念ながら病状が緩和されなかった人です。かなり個人差があるので、一概に完治できる病気だということはできませんが、完治した人も多く存在するので諦めないことが大切です。

完治する人とそうではない人には、一つ大きな差があります。それは、早期に治療を受けているかどうかということです。早期に治療を受けていると、完治する可能性がぐっと上がるのですが、そうではない場合、後遺症が残ってしまう確率が上がってしまうので、違和感を覚えたら、すぐに病院に行き、治療を始めることが重要になってきます。

ただ、早期に治療を開始しても、完治しない人もいますし、遅くに治療を開始しても、時間をかけて完治したという人もいます。こればかりは実際に治療を行わないとわからないことですので、違うと思っても、とりあえず病院で診断を受けましょう。

突発性難聴の対策は?

突発性難聴の対策としては、日常を健康的に過ごすということが大切です。運動を適度に行い、食生活を正すことで、体の免疫力が高まり、ウイルスの感染を防止することができるからです。難しい病気に対して、シンプルな防御策ですが、これが一番重要ですので、怠らないようにしましょう。

また、生活習慣という意味においては、飲酒やタバコも悪影響を与える可能性があるので、注意が必要です。飲酒に関しては、飲み過ぎなければ良いですが、タバコに関しては、やめてしまったほうが良いでしょう。

他にもストレスを溜めすぎないということも重要です。ストレスと突発性難聴の因果関係ははっきりと証明されているわけではありませんが、可能性があるものは潰しておいた方が良いでしょう。過度なストレスがかかる環境はできるだけ避け、適度にストレス解消を行うことが大切です。自分の好きな趣味や運動を行うことでストレスは解消できます。また、大声を出すだけでもストレス解消になるので、カラオケなどもオススメです。