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乳首はデリケートゾーン!

乳首は乳房の先端に属し、とても繊細なデリケートゾーンでもあります。赤ちゃんが誕生すると、授乳のために赤ちゃんがくわえるのが乳首であり、とても重要な役割を担っている部位でもあります。

女性ホルモンに支配されることが大きい部位でもあり、ホルモンの変化により影響を受けやすいところです。生理前だったり、妊娠初期だったりと、女性特有の体の変化に敏感に反応するものです。そんなことから、痛みやかゆみといったトラブルも起きやすく、その原因は実に多岐に渡るのです。

頻繁に起こる生理現象でもあることから、経験したことがある人も多いことでしょう。いつも同じ時期に痛みが発生したり、もしくは授乳中でおっぱいに関するトラブルだったりと、痛む理由が自分でもはっきりしていればいいでしょう。

ですが、そうでない場合などに痛みを感じてしまうと、不安になったりもします。では、乳首が痛んでしまう原因とは、いったいどんなものがあるのでしょうか。考えられるその原因を、1つずつ見ていきましょう。

ホルモンバランスの影響

乳首が痛んでしまう、多くの理由はホルモンバランスの影響によるものです。子宮や乳房は、女性ホルモンの影響を1番受けやすい部位です。

特に最初に、女性ホルモンのバランスの影響で乳首に痛みを感じやすいのが、この成長期です。小学生高学年や中学生の、「第一次成長期」と呼ばれる成長期にも、成長の一環として、乳首に痛みを感じます。胸が大きくなり始めるころに、女性化乳房といい、乳首にしこりができて痛みを伴うものです。大人の女性へ成長を遂げる段階で、ホルモン分泌量が増えることによって発する痛みであることから、特に心配はいりません。

また、乳房全体の筋肉も成長することから、さらに痛みを感じやすくなるものです。乳首にできたしこりを触ったり、押したりすると痛みがひどくなり、乳首の先端から細菌が侵入することもあります。成長期の乳首の痛みは、成長の過程ととらえ、できるだけ触れることのないようにしながら、その成長を見守りましょう。

月経前症候群(PMS)の影響

成長期と同じく、ホルモンバランスの影響によって、乳首が痛む場合が他にもあります。月経前症候群(PMS)と呼ばれる、女性ホルモンのバランスの崩れが原因で発症するものです。女性の体は、月経に合わせてそのリズムを刻みながら、ホルモンの分泌量が変化していきます。

PMSとは、そんな月経前に現れる身体的、あるいは精神的な不快な症状を言います。その症状は人によってさまざまで、PMSによる症状が重い人もいれば、まったく感じない人もいるほどです。PMSの症状にあげられるものには、身体的なもので頭痛、腹痛、倦怠感、食欲不振、めまいなどさまざまです。精神的なものでは、自律神経失調症、情緒不安定などがあります。

そんな症状の中の1つとして考えられるのが、乳首の痛みです。女性ホルモンのバランスの崩れから、PMSの症状を発症しますが、その症状の1つとして乳首に痛みを感じるものです。痛み方も人それぞれで、着ている衣類が触れるだけで痛みを訴える人もいれば、手で触れると痛みを感じるという人もいます。

妊娠をきっかけに痛むこともある

妊娠をきっかけに乳首に痛みを感じることがあります。女性の体は、妊娠した時から妊娠を維持するための活動を始めます。その働きのため、女性ホルモンの分泌量も増えてきます。その中でも黄体ホルモンと呼ばれるホルモンは、月経前に活発に分泌されるホルモンの1つで、妊娠中も活発に分泌されるものです。妊娠によって、このようなホルモンが大量に分泌されることで、乳首に痛みを感じるのです。PMSの症状を発症する時と、同じ現象が妊娠初期に起こるということなのです。

ですが、普段からPMSで乳首の痛みを感じることのなかった人が、妊娠を機に痛みを感じるようになったりもします。いつも感じない痛みを感じることから、妊娠に気づいたりするものです。乳首の痛みは、妊娠の初期から感じることが多いようです。

また逆に、普段からPMSの症状の1つとして、乳首に痛みを感じることがある人は、いつもの痛みだととらえ、妊娠に気づくのが遅れたりもします。妊娠が原因で乳首が痛む時は、乳房全体に胸の張りを感じるなど、他にも症状が現れることが多いものです。

他に起こっている症状と合わせみることで、妊娠の1つの判断材料とするようにしましょう。

病気が原因の可能性もある

病気が原因で乳首に痛みを感じるようになることがあります。

考えられる病気には、

・乳腺線維腺腫

・乳腺炎

・乳頭炎

・乳がん

などの病気があり、可能性を否定できません。乳腺線維腺腫は、思春期以降に発症することが多い病気で、片方の乳房にしこりができる病気です。成長していく過程で、乳腺が増えることが原因と言われます。多くは良性のしこりと言われますが、自己判断は厳禁です。

乳腺炎や乳頭炎は、授乳中や妊娠中の人に多く発症する病気で、特に授乳中は、乳房や乳首に関するトラブルはつきものです。女性の乳房は、妊娠、出産すると乳腺が発達し、たくさんの母乳を造り始めます。

そのため、授乳のために乳腺に母乳が詰まりやすくなり、トラブルが発生しやすくなるのです。乳腺に母乳が詰まってしまうと、細菌が侵入し、炎症を起こします。そうすると化膿してしまい、しこりができたりするものです。どちらも結構な痛みを伴い、授乳に影響が出てくるので早急な対応が必要です。

また、乳がんである可能性も否定はできません。年々乳がん患者は増加の一途をたどっています。乳がん症状としても乳首に痛みを感じることがあり、PMSの症状などと勘違いし、見落とされることもあります。

ですが、乳首の痛みだけで乳がんを発見するのはとても難しいことです。乳首に痛みを感じる時、そんな可能性を排除するためにも、日頃から定期的に乳がん検診を受診する習慣を身につけておきましょう。