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膝を曲げると痛い…

膝を曲げると痛みが走る経験は、成長期に経験したり、スポーツをしている時に経験したりと、何かしらその痛みを感じた経験があることでしょう。そうでなくとも、膝は年を重ねるごとにトラブルが発生しやすくなります。

膝は、人間の体の中でも、とても繊細な部位ともいえるのです。膝に痛みを感じると、いろいろな動作に制限がかかってしまい、日常生活にも支障をきたすようになります。歩くだけで痛かったり、走ると痛かったり、曲げただけなのに痛かったりと、その痛みの細かな場所や、痛むタイミングも様々です。

何をするにも膝は動きの基本となることから、とても重要な部位なのです。曲げたり伸ばしたりといった動作が多いのも、膝の特徴です。当然摩耗する頻度も多くなるものでしょう。そんな膝がどうしてトラブルを起こしやすいのか、その理由と原因は知っているようで知らない人も多いものです。膝が痛くなってしまう原因について、その実態をじっくり解明してみましょう。

膝を曲げると痛い原因は?

膝を曲げると痛む原因は様々です。

まず1番多いのが、「変形性膝関節症」と呼ばれる疾患です。変形性膝関節症は、年を重ねるごとにリスクが高まってくる疾患で、中高年に多く見られる症状です。同じ中高年でも特に女性に多く見られる症状です。膝には骨と骨が直接接触しないように、クッションの役割を果たしている関節軟骨というものがあります。

この関節軟膏が、加齢とともにすり減ってしまい、正常な役割を果たせないことで問題が発生してしまうのです。加齢とともにすり減ってしまった関節軟膏が原因となり、骨と骨との間が狭くなることで痛みが生じてしまいます。膝の内側に痛みを感じることが多く、歩き始めなどに痛むことがあります。

また、ちょっとした段差の昇降時などの、膝を曲げる行為で、痛みを感じることが多くなります。膝の内側を押すと、強い痛みが走るのでとてもわかりやすい症状であることも特徴の1つです。症状が進行すると、慢性化し正座が辛くなったり、階段の昇降も辛くなってきます。

成長期のスポーツが影響していることも?

成長期に取り組むスポーツなどの運動が原因で、膝に痛みを感じることがあります。これは、中学生や高校生といった成長期にあたる青少年たちが経験する膝の痛みです。 日常生活の中で膝を使うだけでなく、スポーツをすることで頻繁に膝を曲げたり伸ばしたりします。

このスポーツが原因で、膝に大きな負担がかかってしまうのです。運動が原因で、膝から下の筋肉にも疲労がたまりやすくなることから、さらに膝への負担は大きくなってしまいます。痛む場所は膝の下あたりで、脛骨粗面と呼ばれる部分が隆起してきます。「オスグッド」という病名で呼ばれるものです。そこを押さえると激しく痛み、症状が進行してくるとスポーツはおろか、膝を曲げたり軽く走ったりしただけで激痛を感じるようになります。

その結果、膝を支える筋肉や靭帯までいためてしまう原因となるのです。成長期の大事な時期に骨が隆起してしまうことから、適切な治療を施さなくては今後の骨の成長にも影響を与えかねません。痛みを感じたら、運動は控えて病院を受診するなどの対応が必要です。

その他、スポーツが原因で膝が痛む原因に、半月板損傷や靭帯損傷があります。これらの病気は、それぞれ半月板と靭帯をはっきりと損傷してしまったことで、激しい痛みを生じるものです。

体重が急激に増加することも原因になる

体重が急激に増加し、肥満体型となることで膝に負担がかかってしまうパターンです。膝は自分の体重を支えるところであることから、ただでさえ負担の大きな部位です。そこへ、体重の増加で急激に負荷がかかることで、膝に大きな負担を与えてしまうのです。歩くことで、自分の体重の3倍の重力が膝にかかると言われるほどです。急激に体重が増加しても、膝がそれに合わせて頑丈になるわけではありません。体重の増加に膝が耐えられず、大きな重力がかかり負担となるのです。

また、O脚やX脚といった足の歪みも膝の痛みの原因となります。O脚やX脚は、脚が正しい位置にきていないことから、不自然な場所に負担がかかりやすくなります。O脚が進行すると、変形性膝関節症を発症することもあります。X脚が進行すると、鵞足炎と呼ばれる病気になり、膝の内側が痛むようになります。

場合によっては膝の外側にも痛みを感じたりするので、とても辛い病気でもあります。鵞足炎は膝の内側に極端に負担がかかることで発症する病気で、他にもスクワット運動や内股座りなどの癖で発症してしまうこともあります。O脚もX脚もどちらも膝に負担のかかるものです。先天性のものが原因でなければ、できるだけ改善するようにしましょう。

膝の外側が痛い場合

膝の外側が痛む場合、腸脛靭帯炎という病気を発症している可能性が高くなります。これは、通称「ランナー膝」とも呼ばれたりします。マラソンやランニングなどを長時間することで膝の外側に痛みを感じるようになります。これらの運動をする人が多く発症することから、そのように呼ばれるようになりました。症状が進行すると、歩き始めや、高低差のある場所を歩行しただけで痛みを感じるようになります。

近年、マラソンブームによりランニングやジョギングを楽しむ人が増えてきていることから、増加傾向にある膝の病気でもあります。充分な準備運動ができていないまま走ったり、やみくもに長い距離を走ったりすることで、膝に大きな負担がかかるため発症してしまいます。

またX脚の人もこのランナー膝になりやすい傾向にあると言われます。X脚の人は、左右の重心のバランスが悪いことから、膝には大きな負担がかかりやすいものです。左右のバランスの悪さから、膝に過剰なねじれが生じてしまうのです。そのせいで引き起こされる病気が多くなり、痛みやトラブルの原因となってしまいます。