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目の奥が痛い…

長時間パソコン作業をすることが多いと、目の奥が痛んでくることが多いですよね。特に日本においては、15歳以上の日本人のうち、3人に1人は「頭痛もち」で、3000万人以上が悩んでいるといわれ、国民病であるともいえます。頭痛は身体に起きている症状のサインでもあるので、頭痛はすぐに対処しておきたい症状です。

それでも「頭がいたいぐらい…」と軽く考えられがちな頭痛。実はその原因は様々です。長時間の作業によるストレスによる頭痛であることもあれば、実は鼻風邪が原因になっていることもあります。ただの頭痛と思っていたら思わぬ病気にかかっていた、なんてこともあるのです。そのため頭痛が起きたらその時の症状などで、自分に起きている症状を把握することはとても大切です。

また頭痛の種類によって、予防法や対処法は大きく異なります。対処法を間違えるとかえって痛みが悪化するなど逆効果になってしまうこともあります。以下では頭痛の原因とその対処法についてご紹介します。

頭痛の原因は?ストレス?

頭痛の原因として最初に考えられる原因はストレスです。長時間に渡ってパソコン作業を行っていると、頭を締め付けられるような痛みを感じたことがありませんか?これは頭痛の中でも緊張型頭痛と呼ばれています。頭から首にかけての筋肉が緊張し乳酸を始めとした疲労物質が蓄積され、結果として頭痛が起きます。このタイプの頭痛は肩のこりから起きていることが多いので、1時間に1回休憩を取ってストレッチなどして肩の筋肉をほぐしてやれば徐々に治ってきます。

約8割の頭痛がこの緊張型頭痛であると言われており、普通に生活していれば誰にでもおこりえる病気です。悩みごとなど精神的ストレスある場合も緊張型頭痛になることが多く、自律神経が機能なくなるために頭痛が起こると言われています。リラックする時間を取り入れるなどして、ゆっくりと過ごすと治ってくることが多いようです。難しいことではありますが、精神的なストレスは早め早めに対処することも大切です。

急性副鼻腔炎が原因かも?

次に原因として考えられるのが、急性副鼻腔炎です。意外かもしれませんが、副鼻腔炎と頭痛は密接な関係にあります。頭痛で受信して、副鼻腔炎が見つかる場合もあるほどです。

副鼻腔炎による頭痛は、痛みが出る場所と炎症がどこに起こっているかが密接に関連しています。副鼻腔の中でも目止めの間にある「篩骨洞(しこつどう)」で炎症が起きた場合は目のあたりに痛みが起き、篩骨洞の奥にある「蝶形骨洞(とうけいこつどう)」に炎症が起きた場合は頭痛が重いといった症状が現れます。鼻の上の額に近い部分にある「前頭洞(ぜんとうどう)」に炎症が起きた場合は額に痛みを感じますし、目の下にある「上顎洞(じょうがくどう)」に炎症が起きると、頬や歯のあたりが痛むことがあります。いずれの場合も急性副鼻腔炎の場合は頭痛がかなりひどい場合が多いのです。

頭痛が連日続いたり、頭痛の症状が出はじめた時期に風邪を弾いたりした場合は副鼻腔炎が疑われます。また朝起きた時に痛みが強い、額を軽く叩くと痛いといった症状が起きたときも副鼻腔炎である可能性が高いため早めに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。

日頃からできる対処法は?

それではこうした頭痛に日頃から対処していく方法はないのでしょうか。まずは頭痛になりがちな方は頭痛になりやすい日と環境をチェックしてみましょう。人混みや睡眠不足など、どのような環境が重なった時に偏頭痛が起きるかを記録しておくことでストレスの原因となる環境を特定し、そうした環境を避けることで頭痛を避けることができます。

また週末はうっかり寝だめしがちですが、これも頭痛の原因。寝不足屋根すぎ、疲労や空腹など身体のストレスは片頭痛の引き金になってしまうこともあります。週末は空腹と寝すぎが重なって偏頭痛を重くすることがあるので要注意です。

食事でも頭痛を避けることができます。チョコレート、チーズ、ハム、ヨーグルト、赤ワインなどは偏頭痛を誘発すると言われているので、こうした食品のとりすぎには注意しましょう。

また日頃から手洗いうがいをして風邪にならないように心がけるのが、副鼻腔炎による頭痛を避けるコツ。もし風邪を引いたら無理をせずゆっくり休むようにしましょう。

気になる場合はすぐ病院へ!

セルフケアだけではなかなか対処できない…という場合が多いのも頭痛の特徴。そんな場合は無理せず病院を受信しましょう。緊張性頭痛の場合は市販の頭痛薬や風邪薬にも入っているアスピリン、イブプロフェン、アセトアミノフェンといった非ステロイド性抗炎症薬を処方されます。精神的なストレスを軽減する方法をとることもあり、首や肩の筋肉の緊張をほぐす効果のある筋弛緩薬や、不安を取り除くための三環系抗うつ剤、抗不安薬などが処方されることもあります。

副鼻腔炎により頭痛が起きるのは炎症がおきることが原因です。症状が出たら早めに解熱鎮痛薬で痛みを和らげつつ、抗生物質を投与して炎症を抑える治療を行うのが一般的です。服薬を開始すると、徐々に副鼻腔にたまった膿が消えていき、それにともなって頭痛も治まっていきます。治療を開始すれば治るのも早いのが特長的ですが、頬っておくと悪化して頭痛がひどくなることも多いので、風邪に伴って頭痛が続くと行った症状がある場合は早めに耳鼻咽喉科で診察をうけることをおすすめします。