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腰痛、放置してませんか?

腰が痛いと言うのは、年齢が高くなるにつれて、多くの人に見られると思います。整体にいってもなかなか治らない方や、痛みが徐々に増悪したいっている人には、思わぬ病気が隠れているかもしれません。腰痛症には、筋肉の機能不全によるものと考えられる筋膜性腰痛、姿勢保持や姿勢の変化に伴う姿勢性腰痛があります。この2つの見分け方として、筋膜性腰痛は押した時に痛みがあり、姿勢性腰痛は良くない姿勢や長時間の姿勢により生じます。

これらは、治療法が変わってくるので、見分けるのが大切です。筋膜性腰痛は腰の筋肉を揉みほぐしいったり、ストレッチしていくと治り、姿勢性腰痛は、歩き方や座り方などの日頃の姿勢を改善していけば治ります。どちらも、一日や二日で治るものではないので、根気強い治療が大切になってきます。このどちらにも当てはまらないものには、脊椎の疾患や圧迫骨折、膝や股関節の問題が考えられます。今からこれらの見分け方と原因を説明していきます。

考えられる原因:腰椎間板ヘルニア

考えられる原因の1つとして、腰椎椎間板ヘルニアが考えられます。これは、脊椎の椎間板という部分の線維が、断裂や亀裂を起こし、それが脊柱管やその外へ飛び出た状態のものです。これによって、腰の痛みや足の痛み、下半身の感覚が感じにくくなってしまうということが起こります。診断では、レントゲンやMRIが多く使われます。基本的には、症状が強く現れているのであれば、手術を行います。それ以外では、コルセットで固定して様子をみるなどこれ以上進行しないように努めていきます。この疾患の多くは手術しない方法で、完治し半年以内には、軽快するとされています。

また、身体を強く捻ったり、曲げたりする運動は、症状を悪化させてしまうことがあるので、できる限り行わない方が良いです。椎間板というものは重力の影響をうけやすいです。寝ている時が1番負荷が弱く、次に、立っている時、1番負荷が強いのが椅子に座っている時です。主な症状は、足の痺れ、腰痛、膀胱の障害なのでこれらが当てはまる時注意して下さい。

考えられる原因:腰部脊柱管狭窄症

次に考えられる原因としては、腰部脊柱管狭窄症が挙げられます。これは、脊椎の後ろにある脊柱管という部分が圧迫され、腰痛が起こるというものです。腰痛以外にも、足の痛みや長時間歩けなくなる、膀胱直腸の障害、痺れなどの症状が現れます。原因としては、身体の急激な捻り動作や腰への負担が原因として考えられています。重要なのは、長時間歩くことができない間欠性跛行というものでこの疾患に特有のものとなっています。足が疲れやすく重たくなったり、だるくなったりしていきます。

これらを見ていく方法として、足を伸ばした状態で足を天井の方へ上げていくと、お尻のあたりが痺れてきたりします。こうなると、神経を圧迫している可能性が高いので、一度病院に相談した方がいいかもしれません。また、歩き方でも、これを判別できることがあります。何かに捕まらないと立ち上がることができない、踵で歩いている、つま先で歩いている、といったことは、正常歩行から逸脱しており、脊椎の疾患が疑われます。

考えられる原因:ぎっくり腰

次に考えられる原因として、ぎっくり腰が挙げられます。これは皆さん聞いたことがあると思いますが、重たいものを持ったり、急に腰を動かしたりすると、腰に負荷がかかり、ぎっくり腰を起こしてしまうことがあります。中年の女性に多く、これは急性腰痛に分類されます。ほとんどの人は、2日から3日で治りますが、これが慢性腰痛に移行する場合もあります。治療法としては、基本的には、コルセットで固定して、安静にしていれば治ります。しかし、腰をかばいすぎて歩いたり、姿勢が変化してしまうと腰痛の悪化につながります。

注意点としては、重たいものを持つ時は、膝からゆっくりと物をもつ、自分の体重以上のものは持たない、体を前に傾けた状態でものを持たないなどが挙げられます。これらに注意することで、ほとんどのぎっくり腰は防げます。もしもぎっくり腰になった場合は、横になり安静を保つことが大切です。痛みがひどい場合には、湿布を貼ったり、医者に診てもらいましょう。

考えられる原因:圧迫骨折

次に考えられる原因は、圧迫骨折です。これは高齢の骨粗しょう症の人に見られやすいものです。高齢者の4大骨折の1つとしても有名です。これは手術が入る場合と入らない場合があります。ほとんどの場合は、施術が入らない保存療法となります。原因としては、ぎっくり腰と同じで重たいものを持つ時に体が前にいってしまい、椎体が圧迫されて潰れてしまうというものです。

この疾患は、何度も繰り返し起こる傾向にあり、日常生活の指導が大切になってきます。ぎっくり腰と同様に、重たいものを持つ時は膝から持つようにする、できるだけ体を前に傾けない、お子さんなどが抱える時も体を前に傾けないように注意するといったことがあげられます。腰痛といってもこのように様々な原因があります。腰痛が長引いたり、足に痺れがあったり、長く歩けないといったことがあった場合には、そのまま放置するのではなく、一度医者に診てもらいましょう。それがあなたの今後の生活に関わってくるかもしれません。