注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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橋本病とは?

橋本病とは慢性甲状腺炎という病気で、甲状腺に慢性的な炎症が起きてしまう病気のことです。甲状腺とは喉の部分にあり機関の前側にあるので、この部分が腫れると話しにくくなります。

またそのほかにも体に異常な症状が出ますが、外から触っても分かりにくいので炎症を判断することは難しいです。甲状腺自体は体の代謝に関するホルモンを分泌しますが、体を正常に活動させる働きがあります。この甲状腺が腫れることによって機能低下が起こり、体の他の部分にまで大きな影響を与えることになります。

男性よりも女性の比率が多いのですが、実に30倍近くにも及ぶと言われています。内訳としては40代から50代が4割を占め、次いで20代から30代がほぼ同じで36%ほどを占めています。60代以上は2割程度で10代になると4%ほどとなります。橋本病は20代から50代の女性が7割以上を占めているので、いつ誰が橋本病にかかってもおかしくないと言えるでしょう。

橋本病の原因は?

橋本病になる原因としては2つの要因がありますが、ウイルスなど外部からの影響によりモノではなく、自己防衛などの機能異常によっておこる病気とされています。

1つ目は自分を攻撃する抗体ができてしまうことです。何らかの原因によって甲状腺だけを攻撃する自己免疫反応が起こることで、甲状腺の機能低下が起こってしまいます。これはバセドウ病の症状と原因ですが、橋本病では甲状腺機能が低下してしまうという症状が現れます。原因として甲状腺内のたんぱく質の成分が自己免疫の標的となることから、甲状腺の機能うがだんだんと低下してホルモンも作られなくなってしまうのです。

2つ目は遺伝や育った環境などが原因と考えられます。これも詳しい原因は解明されていませんが、櫨本病では血縁者に同じく橋本病やバセドウ病になった人がいることが多いです。橋本病は症状が現れにくいこともあり、橋本病になっていても気づかないケースもあるので注意が必要です。

橋本病の症状は?

橋本病の症状としては甲状腺の腫れが大きな特徴となります。甲状腺は体の機能を正常に保つ役割があるので、甲状腺の機能が低下することによって体に大きな影響を与えます。女性はむくみに悩む人が多いですが、橋本病でもむくみの症状が出やすくなります。普段のむくみよりも酷い状態となり、まぶた、唇、舌などがむくむ他、喉がむくむことによって声が低くなることもあります。新陳代謝が低下することによって寒がりになったり、肌が乾燥しやすくカサカサするようになります。

また食欲がなくて食事量が減っているのに体重が増えることもあります。橋本病ばボーっとすることが多く、そのまま無気力になりやすくなります。活動的でなくなるので話し方がゆっくりになったり、すぐに居眠りをしてしまうなどの症状が出ます。月経が多くなったり妊娠の時に異常をきたすことも多く、放置していると妊娠しても流産しやすくなります。橋本病は複合的な症状がでやすいので、病院での治療がおすすめです。

橋本病の治療方法は?

橋本病の治療では症状によって早期の治療が必要かそうでないかが分かれます。甲状腺の機能が正常ならばホルモン状態は正常なので、急いで治療をすることはないでしょう。しかしホルモン異常など甲状腺機能の低下がある場合には、早期の治療が必要です。治療には甲状腺のホルモンの働きを助けるために、薬を使って治療をします。甲状腺の投薬治療では少量の服用から始めます。甲状腺の治療に使う薬は適量であっても、急に摂取すると心臓に負担がかかってしまいます。

そのため少量の服用から始めることで、様子を見ながら薬での治療をしていきます。薬は基本的には長期間の服用になりますが、薬を服用することによって甲状腺の腫瘍が小さくなっていきます。その後は自分に適した薬の量を服用しながら、血液検査によって数値を確認していきます。橋本病の特徴である喉の腫れや圧迫感が軽減するかを感じたり、血液検査の結果によって薬の量を調整して治療を行っていきます。

気になる場合は早めに病院へ!

橋本病の検査では甲状腺の症状を確認することの他にも、バセドウ病ではないかという確認をすることが大切です。橋本病とバセドウ病では症状が似ているため、橋本病の検査をする時にはバセドウ病ではないという確信を得ることが必要になります。橋本病の検査では血液中の甲状腺ホルモン濃度を測定します。検査をすることで甲状腺ホルモンの不足を確認することができ、甲状腺機能が低下していることを確認することができます。

また血中のコレステロール血が高くなるほど甲状腺機能低下が見られます。甲状腺機能の他には甲状腺の抗体があるかを調べます。これは甲状腺腫がある場合に血液検査によって調べることができ、抗体があるかないかで甲状腺の機能に異常がないかを調べることができます。血液検査で抗体を調べても分からない場合には、細胞によって検査をします。甲状腺の細胞を取り出して検査するせんし吸引細胞診を行うことで、橋本病かを検査することができます。