命の危険もある！尿酸値を下げる方法や上がる原因を徹底解説

尿酸値が高いと何が起こる…？

尿酸値が高いことが原因で起こる病気の代表例は痛風です。痛風は足の指の付け根や、関節などに激痛が走る病気です。風が吹いただけでも、激痛を伴うので、かなり辛い病気の部類に入ります。そして、一度発症してしまうと、発作を抑えることはできても、完治させることはできないので、痛風にならないように予防するのが大切なのです。

また、尿酸値が高い状態が続くと、痛風だけでは終わりません。その次の段階になると、腎臓病や尿路結石という合併症を引き起こしてしまいます。

尿酸が腎臓の中に多く存在する状態になると、腎臓の働きが弱まってしまいます。その結果、腎臓病になってしまい、腎不全などが引き起こされてしまえば命に関わるので、注意が必要です。

尿路結石は痛風の何倍もの痛みを感じることになる怖い病気です。他にも、糖尿病や高血圧を引き起こし、そこからまた別の病気が引き起こされることもあるので、命を守るためにも、尿酸値には充分注意しておかなければなりません。

尿酸値が上がる原因って？

尿酸値が上がる原因には様々なものがありますが、まず挙げられるのが食事です。

お肉は尿酸値を上げる原因となりますし、海産物でも尿酸値は少し上がります。逆に野菜を食べると尿酸値は下がります。そのため、野菜を食べず肉ばかりを食べていると、尿酸値はぐんぐん上がっていくので注意が必要です。

また、このような食生活によって中性脂肪がつくのも原因の一つです。中性脂肪には尿酸の生成を促してしまう働きがあります。そのため、肉ばかりを食べる食生活で、運動もしないとなると、余計に尿酸値は高くなっていくのです。

尿酸値を上げる原因としては、お酒も大きな原因です。特に、ビールに含まれることが多いプリン体は、尿酸の元になる成分ですので、できるだけ飲まないようにしたほうが良いです。

さらにアルコール自体も尿酸値が上がる原因となります。体内で分解される際に尿酸が作られるのです。また、尿酸を体の中に溜め込む、乳酸も作られてしまうため、お酒は嗜む程度に留めておく必要があります。

尿酸値を下げるには？

尿酸値を下げるためには、排出される尿をアルカリ性の方向に向ける食事を摂ると良いです。そうなることによって、尿酸がアルカリ性の尿に溶け、体外に排出することができるようになるからです。

基本的には野菜が中心の食事が理想なのですが、なかでもホウレンソウやキャベツ、ごぼう、アスパラ、ニンジン、カブなどがおすすめです。また、海藻類にも同じような効果があるので、ワカメやひじき、昆布なども食べるようにしましょう。そうすることで、尿をアルカリ性に傾けることができます。

野菜や海藻以外でも、同じような効果を得られる食べ物はあります。芋類で言うとサトイモやサツマイモ、果物で言えばバナナやメロンなどで、大豆や椎茸も良いです。

逆に控えるべきなものは、お肉とお酒です。これらは尿酸値を上げる原因となりますので、まったく食べてはいけないということではありませんが、それ単体のみであったり、大量に食べるようなことはしないようにしましょう。そうすることで尿酸値を下げることができます。

運動も有効な手段！

尿酸値を下げるためには、運動も有効な手段です。ただ、運動をする際には気をつけなければならないことがあります。実はその内容によっては、尿酸値が上がってしまう可能性があるのです。

運動には有酸素運動と無酸素運動があります。この二つで、やってはいけないのが無酸素運動です。無酸素運動を行うと、体内に乳酸が増えてしまいますので、結果的に尿酸値を高めてしまうことになるのです。

また、有酸素運動でも汗をかき過ぎると逆効果になってしまいます。水分が減ることで、尿酸が結晶化してしまうのを促してしまうのです。

そのため、運動を行う際には、有酸素運動で汗をかきすぎない運動を行うようにしましょう。具体的には、ウォーキングや水泳、エアロビクス、サイクリングなどです。ゴルフなども良い有酸素運動になるので、趣味を作る意味も込めて、やってみると良いでしょう。

有酸素運動は毎日30分程度行うことで、尿酸値を下げる手助けを行うことができます。毎日行うことが大事ですので、習慣化できるものを選び、実践してみましょう。

尿酸値を意識して生活しよう！

尿酸値が高いままでいると、様々な病気を引き起こす原因となってしまいます。そのため、少し高いくらいだからと油断せず、高めだと言われたらすぐに改善することが大切です。

尿酸値を下げるためには、食生活を変えたり、運動をしたりと、面倒なことをしなければなりません。どうしてもそれが我慢できないという人も多いでしょう。このような生活習慣を変えるというのは意外と難しいことで、どうしても途中で投げ出してしまう人が出てきてしまいます。

しかし、だからこそ尿酸値が高くなる前から、尿酸値のことを意識して生活しておく必要があるのです。それらは全て自分のためになりますし、病気になってしまえば、もっと辛いことが待っています。場合によっては、命を落としてしまうこともありますし、大好物が一生食べられなくなることもあるでしょう。お酒やお肉が大好きな人が、それらを飲み食いし続けるためにも、生活習慣を見直し、尿酸値をしっかりとコントロールする必要があるのです。