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喉が異常に渇く…

喉が異常に渇く原因は、主に生理現象と病気の2つに分けられます。そして生理現象が原因の場合は、水分の摂取量が十分ではないことで脱水症状を発症して、喉の渇きを感じている可能性があります。また、水分の摂取量が十分でも塩分摂取量が多すぎるせいで血液中の塩分濃度が上昇した場合にも喉の渇きを感じます。また、糖尿病を発症している場合や、鼻や口、喉などに炎症を発症している場合も喉の異常な渇きを感じることがあります。

そして、生理現象が原因で喉の異常な渇きを感じてる場合は不足している水分を補うことで喉の渇きを抑えることができますが、病気が原因で喉の渇きを感じている場合は水分を摂取しても喉の渇きが抑えられない場合があります。また、喉の渇きを引き起こしている原因疾患が悪化している可能性があるため、病気を患っている方は喉の異常な渇きを感じたら病院で受診することが大切です。また病気を患っていない方でも、喉の異常な渇きが何らかの病気の発症を示すサインの可能性があるため、十分な水分を摂取しても渇きを抑えることができない場合は、病院で受診することが大切です。

病気が原因でない場合は?

病気が原因じゃない場合、生理現象によって喉の異常な渇きを感じる場合があります。その1つが、血液中の塩分濃度の変化に伴って刺激される「口渇中枢」の影響です。人間の身体のおよそ60%は水分であり、その内のたった2%が失われただけでも脱水症状を発症します。また、特に病気を発症していない場合でも、普通に生活しているだけで発汗や呼吸、小便によって、体内から大量の水分が失われます。そして、体内の水分が量が低下すると血液中の塩分濃度が上昇して「血漿浸透圧」が変化します。人間の脳は血漿浸透圧の変化を感知すると、口渇中枢を刺激して人間に喉の渇きを感じさせます。

そのため、激しい運動による大量の発汗や水分補給の不足などが原因で体内の水分量が大幅に低下した場合に、体内の塩分濃度の上昇により血漿浸透圧が変化することで口渇中枢が強く刺激されて異常な喉の渇きを感じます。しかし、血漿浸透圧は水分量の減少ではなくて塩分濃度の上昇によって変化するため、塩辛い食品を食べた場合に体内の水分量が十分でも口渇中枢が刺激されて、異常な渇きを感じる場合があります。

また、強いストレスや緊張などの原因で自律神経が乱れた場合にも、唾液の分泌量が低下するため喉の渇きを感じる場合があります。そして女性の場合は、月経の前や月経の間などに黄体ホルモンの分泌量が増加する影響で自律神経が乱れる場合があるため、強いストレスや緊張を感じた場合と同様に喉の渇きを感じる場合があります。

考えられる病気:糖尿病

病気によって喉の異常な渇きを感じる場合に、考えられる原因の1つが糖尿病です。糖尿病を発症すると血液中のブドウ糖の濃度が上昇するため血液がドロドロの状態になります。そのため、身体はこの状態を解消するために血液中の余分なブドウ糖を水分と一緒に尿として排泄しようとします。その結果、尿量の増加に伴って体内の水分量が減少することで血液中の塩分濃度が上昇し、血漿浸透圧が変化することに伴って口渇中枢が刺激されて喉の異常な渇きを感じる場合があります。

また、風邪やインフルエンザ、花粉症や蓄膿症に声帯ポリープなど、様々な原因によって喉や鼻、口の中などで炎症が起きた場合も、喉が異常に渇くことがあります。そして、こうした症状を発症していない場合も、空気の渇燥が原因で喉の粘膜が傷ついたことにより炎症を発症した場合も喉が異常に渇く場合があります。そして、ストレス傷害やうつ病、統合失調症などの精神疾患や、更年期障害などが原因で自律神経が乱れた場合も喉が異常に渇くことがあります。

生理現象の場合は?

喉が異常に渇く原因が生理現象の場合は、十分な水分を補給することで喉の渇きを解消できます。人間の身体からは1日に2リットル程度の水分が失われるため、その分をしっかりと補うことで脱水症状が原因で起こる喉の渇きを解消できます。しかし、コーヒーやお茶などのカフェインを含む飲料や、ビールなどのアルコールを含む飲料には利尿作用があるため、水分を補給する際にこれらの飲料を利用すると飲んだ分よりも尿として排泄させる水分量の方が多いことでより脱水症状が進行する場合があるため注意が必要です。

また、激しい運動や発熱による発汗によって脱水症状を起こしている場合は、体内から水分と一緒に大量のナトリウムも失われています。そのため、水分だけを補給すると血液中の塩分濃度が低下して低ナトリウム血症を発症する場合があります。そのため、大量の発汗が原因で喉の渇きを感じている場合は、スポーツ飲料や経口補水液などを利用して水分と一緒にナトリウムも補う必要があります。そして水分を摂取する場合は一度に大量に摂取せずに時間をかけて少しずつ飲むことで、効率よく水分を体内に吸収して喉の渇きを解消できます。そして、水分の摂取量が十分でも塩分摂取量が多すぎるせいで喉の渇きを感じることがありますが、この場合は塩分摂取量を減らすことで喉の渇きを解消できます。

異常な喉の渇きがある場合は病院へ!

糖尿病を発症した場合は血液中の浸透圧が高いため、摂取した水分が効率よく身体に吸収されません。さらに身体が血液中のブドウ糖を減らすために尿量を増やすため、たくさん水分を摂取しても次々に尿として水分が排出されてしまいます。そのため脱水症状が続いて、たくさん水分を摂取しても喉の渇きを抑えることができません。そのため、喉が異常に渇く原因が糖尿病の場合は、病院で治療を受ける必要があります。そして、健康診断のない学生や自営業の方の場合は知らない間に糖尿病を発症している場合があるため、喉の渇きが続いて異常に感じた場合は病院で受診することが大切です。

そして糖尿病に限らず、何らかの病気を発症していることが原因で喉の異常な渇きを感じている場合は、水分補給だけでは喉の渇きを抑えられない可能性があります。そのため、病気を患っている方が喉の異常な渇きで悩まされている場合は、病院で受診することが大切です。また、特に病気を患っていない方でも、水分を補給したり塩分の摂取を適量に抑えたのに喉の渇きが収まらない場合は、喉の渇きが何らかの病気の発症を示すサインの可能性があります。そのため、喉の異常な渇きがいつまで経っても収まらずに長引いてる場合は、病院を受診してみることが大切です。