【保存版】この瘤なに！？知られざるガングリオンの正体を徹底解明

ガングリオンとは？

ガングリオンとは、手首の関節などにできる腫瘤のことをいいます。手首の関節付近の皮膚表面に、小さな塊ができることで、自覚することとなります。そのほとんどは、手首の関節に多く発生しますが、手以外の関節周りや腱周りにも発生します。

また、膝の半月板や、脊椎の椎間板の軟骨組織の周りにも発生することがあります。手首の関節に多くできるガングリオンは、主に甲側の関節によく見られ、それは手関節の関節包に繋がるものです。腫瘤とは、線維性の袋の中にゼリーのような柔らかい物質が溜まった状態で、大きく膨らむことで瘤として自覚するようになります。

腫瘤自体は、柔らかいものから硬いものまであり、硬い場合は、骨が飛び出しているようにも錯覚してしまうことから、発見した時には、特に驚くようです。痛みを全く感じない人もいれば、動かした時に痛みを感じる人もいて、その症状も様々です。活動性が高い若い女性に多く見られる症状で、必ずしも手をよく使う人に見られる症状というわけではありません。

ガングリオンとは？

ガングリオンができる原因は、現在のところ不明です。原因がはっきり解明されていないのです。昔負った怪我や、手を使いすぎて発症する関節炎などとの関連などを、指摘する声もあります。

ぶつけたりしてできる怪我や、使いすぎなどのそれらの症状から、手首を守るための防衛反応として、できやすいとも言われています。関節液や、滑液が袋状の組織に送られ、蓄積したのがガングリオンの元となるゼリー状のものだという説もあります。手首の関節に多いのは、手首を動かす機会が多いからであり、この部分の血流に影響を与えているせいだという説もあります。血流が悪くなることがきっかけで、ガングリオンができやすいともいわれるのです。

原因が不明であることから、突如このような瘤のような塊が出現することで、とても驚く人がたくさんいます。放置していても、自然と治癒して消失していくガングリオンもあれば、次第に大きくなっていくガングリオンもあったりと、特徴もそれぞれなのです。気づいたら、まずは病院で診察を受けてみましょう。

ガングリオンの症状は？

ガングリオンには、柔らかいものから硬いものまであります。突如発生することもあれば、小さいものから始まり、少しずつ大きくなっていくものもあります。数ミリ単位の小さいものもあれば、ピンポン玉ほどの大きさにまでなるものまで、大きさも様々です。

そして、ガングリオンは、そのほとんどが無症状です。関節の周辺や腱付近にできるガングリオンは、痛みもないことから、特に無症状となってしまいます。痛みもないのに、柔らかいブヨブヨとした瘤が現れると、びっくりして不安を感じたりするものです。

ですが、神経の近くにできてしまうと、違和感を感じ始めます。大きくなったガングリオンが、神経を圧迫してしまうからです。神経を圧迫するとしびれが生じたり、痛みが発生したりします。最悪のケースだと、運動麻痺を起すこともあるほどです。腫瘤に注射針を刺し、中からゼリー状のものが吸引されれば、ガングリオンと診断されることとなります。また、さらに詳しい検査が必要だったり、吸引でも診断がつかないような時にはMRI検査なども実施します。

ガングリオンは若い女性に多い？

ガングリオンは、特に若い女性に発症しやすい病気です。おおよそ20〜50歳で発症することが多いと言われます。男性より圧倒的に女性に発症者が多く、その発症率に3倍もの差があるのも、ガングリオンの特徴の1つです。

なぜ若い女性に多く発症するのかも不明で、はっきりとした原因が解明されていません。女性特有の月経に関するものであると言われたりすることもありますが、医学的根拠があるわけではなく、不透明でもあります。

また、手首をよく使い、酷使する人に多く発症するという説もありますが、こちらも女性に限ったことではないので、あてはまるかどうかは疑問が残るところです。発症していることに気が付いたら、まずは整形外科を受診するといいでしょう。ガングリオンが、内部組織の深いところにできていることもあるため、MRIなどの最新設備機器が整っているところがなおよいでしょう。骨や筋肉などが関わった、他の病気を発症している可能性もありますので、やはり最初は、整形外科を受診するようにしましょう。

ガングリオンはどう治療する？

ガングリオンに気づくと、小さいままならいいですが、日ごとに大きくなってきたりするととても不安になるものです。ガングリオンの治療方法は、経過観察と保存療法、手術の3パターンがほとんどです。痛みや腫れがなければ、そもそもは良性の腫瘍でもあることから、経過観察で様子を見ていい場合がほとんどです。大きくなって、痛みを生じたりする場合は、保存療法として注射針で中身を吸引したり、潰すといった処置がとられます。

手術は麻酔を施した後、切開してガングリオンを切除します。もちろんこれらの方法は、あくまでも専門家である医師による処置です。良性の瘤だからと言って、自己判断のもとガングリオンを無理やり潰したり、切除したりするのはとても危険な行為です。 絶対にやめましょう。

また、経過観察と言われた後でも、放置せず、きちんと自分で瘤の様子を確認しておくことが大事です。ガングリオンに変化が現れた時は、面倒がらずに、改めて病院で診察を受けるようにしましょう。