尿が泡立ってる!?尿が泡立つ時に考えられるその原因を徹底分析
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尿が泡立つとびっくりする!
これまでなんともなかった尿が、急に泡立っていたりするとびっくりするものです。尿自体は、サラサラしている液体のように見えることから、「泡立つ」というイメージがあまりないからでしょう。思わず、そのできた泡がどうなるのかが気になり、しばらくトイレの中を覗き込んでいたりします。尿は便と同様、その人の体の状態に合わせ、常時変化を見せるものです。
その変化が1番顕著に現れるのが、色でしょう。その日の体調や、健康状態によって、尿の色や濁り具合などにも変化が現れます。また、尿は1日に数回排泄するものであることからも、その時その時の状態に合わせても変化するものです。例えば運動をした後や、のどがカラカラの状態の時に出す尿は通常の尿とは変化がみられるものです。
そのような変化として現れる現象の1つにあるのが、泡立ちです。体調不良でなくとも、その日にしたことや、体の具合によっても泡立ったり泡立たなかったりするものです。尿が泡立ってしまったからと、すぐに病気だと決めつけず、慌てずその後も様子を観察することが大事です。
正常な泡立ち
尿は出した後、泡立つことがありますが、泡立っているのを見ると何か病気だと思い込んでしまう人もいるかもしれません。尿の異常であることからも、腎臓の病気を疑ったりするものです。
ですが、正常な状態の尿でも泡立つことはよくあるのです。尿に含まれている「ウロビリノーゲン」という成分は、界面活性作用があることから、泡を作る性質があります。尿を出す勢いが強かったりすると、トイレ内にたまった水面に強く接触することで、空気がたくさん発生します。多量に発生した空気が泡となり、最終的にはトイレいっぱいに泡立ってしまったりするもこともあります。
また、汗をたくさんかいた後や、水分摂取量が不足している時などの尿は、濃い尿となり、濃いめの尿は粘質性が高まることから泡立ちやすくなるのです。特に朝一番で出す尿は、濃縮された尿であることからも、色も濃く泡立ちやすい傾向にあります。激しい運動や、ストレスなどの精神状態によっても一時的に泡立つ尿が出ることもあります。これらの理由で泡立つ尿は、正常な尿であり、泡は短時間で消えることが特徴です。
飲酒や食事
飲酒や食事の内容によっても、尿が泡立つことがあります。また、服用している薬によっても泡立つことがあるのです。多量にアルコールを摂取するなど、日頃から肝臓を酷使するような生活習慣があると、腎臓だけでなく、肝臓の機能も低下してしまいます。肝臓の機能が低下してしまうと、尿にも影響が出るようになるのです。肝臓の機能の異常が原因で尿が泡立つ時は、粗い泡が出るようになります。アルコールを多量に摂取した後などに、泡立つ尿が出る場合は、様子を見て暴飲暴食に気を付けるようにしましょう。アルコール過多の状態であると、尿からのメッセージともとれるのです。
また、日ごろ口にする食事の内容によっても、尿は変化します。なるべく塩分を控えめにした食事を心がけ、水分を適度に摂取することが大事です。暴飲暴食や、アルコールの多量摂取、塩分過多や脂分の多い食事など、すべてが尿に影響を与え、色や臭いに変化が現れるものです。薬が原因の場合、薬の服用が終われば尿の泡立ちもおさまりますが、不安な時は1度医師や薬剤師に相談してみるといいでしょう。内臓に負担をかけるような、生活習慣は改善するようにしましょう。
病気の可能性もある
泡立った尿が短時間で消える時は、正常であり問題はないことが多いものです。 ですが、泡がなかなか消えないような場合は、病気である可能性が出てきます。 考えられる病気をいくつかあげてみましょう。
腎臓疾患
尿を作り出すのに1番大きな仕事をしているのは腎臓です。その腎臓の働きに異常が発生すると、尿も異常な尿が排泄されるようになります。なかなか泡立ちが消えない尿には、タンパクが多く含まれている可能性があります。腎臓は、体内の水分と老廃物を排出するろ過作業を行っている臓器です。このろ過作業が正常に行われていれば、タンパクなどの主要的な成分はろ過されることなく、体内に留まります。
ですが、腎臓の働きに異常が発生してしまうと、このろ過作業がうまくいかず、本来ろ過されることのないタンパクが尿中に流れ出してしまうのです。このタンパク質が含まれる尿となることで、なかなか泡立ちが消えない尿となってしまいます。
泡がきめ細かい泡である時は、腎臓に異常が発生している可能性が高く、「ネフローゼ症候群」などの病気が疑われます。体のむくみなどといった、他の症状も出てくるものです。そのような泡が数日間続くような時は、すみやかに病院を受診しましょう。
糖尿病
尿はタンパクだけでなく、「糖」が混ざっていても泡立つことがあります。尿に糖が混ざる代表的な病気と言えば、糖尿病です。糖尿病とは、糖の代謝に異常が発生することで血中の糖濃度が上がる病気です。血糖値が正常値より大幅にオーバーすると、尿の中に糖が混ざるようになります。尿に混ざってしまった糖は、尿の粘質性を高める性質があるため、尿が泡立つようになるのです。
糖尿病であるかどうかの診断は、尿だけでできるものではありません。ですが、糖を多く含む食品を摂取した後に出す、尿の泡立ちがひどい場合は、糖尿病の可能性が高くなるものです。 その可能性を探る1つの方法として、尿に泡が立つかどうかもその判断材料の1つとなります。 糖尿病が疑われるような尿は、通常とは違った臭いを発することもあります。糖尿病は、このように体に現れた症状によって自覚する時には、病気がだいぶ進行してしまっていることが多いものです。糖尿病を疑うような泡立つ尿が続いた時は、すぐに病院で検査を受けるようにしましょう。