注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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ロコイド軟膏って?

引用元:http://nonatopi-life.com

ロコイドとは、皮膚疾患に塗布する軟膏です。ロコイドは、ステロイド外用剤で皮膚の炎症を抑えたり、痒みや赤みなどを改善してくれます。ステロイドには、「炎症反応」「免疫反応」「皮膚細胞の増殖」の3つの症状を抑えるといった働きがあります。

ステロイドには、その効き目の強さが5段階に分かれていますが、ロコイドは「弱い〜中等度」の強さで、下から2番目ほどの薬剤です。「ステロイド」と聞くと、強い薬で皮膚に負担がかかるものというイメージがあるかもしれません。

確かに効き目が強くなればなるほど、その抗炎症作用も強くなります。そして、長期間使用することで副作用の問題も多少発生してくるものです。

ですが、皮膚疾患の状態をよく観察しながら、その症状に合ったステロイドの使い分けをすれば、皮膚疾患を治す効能を抜群に発揮する薬なのです。ステロイドの効き目が穏やかなランクの薬になると、抗炎症作用も穏やかですが、その分副作用などの心配は少なくなります。皮膚疾患の症状に合わせて、薬を使い分けることが早く治癒するための近道でもあるのです。

どんな効果があるの?

その中でもロコイドは、ステロイドの効き目ランクでいうと、効き目が穏やかなグループに位置づけられます。皮膚の炎症や痒みを劇的に抑えるのではなく、ゆっくりと少しずつ抑えてくれるものです。ステロイドの効果が穏やかに発揮されるものであることから、顔や陰部といった皮膚が薄い部位にも使用できる薬です。

そのような、デリケートな部分にも使えるのがロコイドのいいところでもあります。薄い皮膚のデリケート部分にも使えることから、赤ちゃんや乳幼児にも使用できるのです。ですが、効き目が穏やかなステロイドでも、長期間に渡り使用するのは禁物です。ステロイドの薬を使用するにあたり、1番気を付けたいことが副作用についてです。ステロイドは長期間使用すると、必要以上に皮膚の細胞増殖を抑制してしまったり、ホルモンの分泌状態にも影響を与えたりすることがあります。

そのような副作用は誰にでも起こりうるものであることから、できるだけ決められた期間だけ使用するようにしましょう。薬の量や、使用期間を常に頭に置いて、使用しなくてはいけません。長期間使用する時は、必ず専門の医師に相談し、指示に従ってから使用することが大事です。

使い方は?

ロコイドは、ステロイドの強さのランクでは、弱い〜中等度にあたるため、皮膚が薄い部位でも充分効能を発揮してくれます。逆に皮膚が厚い部分には、もう少しステロイドの効き目が強いものを使用した方が、効果を発揮するものです。ロコイドは、大人の顔や陰部にも使用でき、赤ちゃんや乳幼児の薄い肌にも適している薬なのです。

使い方は、1日2回ほどを目安に塗布します。疾患部位の状態によっては、1日にもっと塗布することもあります。疾患部分全体を覆うように、ロコイドをまんべんなく塗ります。厚く塗り過ぎないように気を付けながら、疾患部分が広い場合は、手のひら全体を使って薄く塗るようにしましょう。

ロコイドは、軟膏タイプとクリームタイプがあります。軟膏タイプだと、大人の人差し指先端から第一関節まで、約5g入りのチューブからだしたら約0.5gほどとなります。

この量は、大人の両掌分の面積だけ塗布できる量です。この量を目安に、塗布するようにしましょう。保湿剤などを同時に塗る場合は、先にロコイドを塗ってから保湿剤を塗ります。特に赤ちゃんや乳幼児は、薬の量も大人と違ってくるので、医師や専門医にしっかり確認してから使用するようにしましょう。

副作用はどんなのがあるの?

ロコイドはステロイド外用剤です。ステロイドは、効き目が強くなればなるほど、その副作用が心配されるものです。ですが、効き目が穏やかなものは、副作用がそう心配されるものではありません。わずかではありますが、報告されているロコイドの副作用には下記のようなものがあります。

・乾皮様皮膚

・皮膚炎

・皮膚が薄くなる

・掻痒感

皮膚が薄くなるのは、ロコイドの効能の1つでもある、細胞の増殖を抑制する力によるものです。これらのロコイドで報告されている副作用も、ごくわずかなものでその頻度は多くありません。副作用が少なく、比較的安心して使える薬であることからも、赤ちゃんや乳幼児にも使用されるものです。

しかし、ロコイドもステロイド剤であることには変わりありません。ステロイドは、長期間使用することで、その副作用のリスクが高まるものでもあります。効き目の強いステロイドは、長期間使用することで現れる副作用も、眼の障害や、ホルモン分泌の障害などと重篤なものになる傾向にあります。

気になる場合は病院へ!

比較的副作用の少なく、使い勝手がいいロコイドですが、使用期間や使用量を自己判断するのはとても危険です。皮膚薬は、皮膚に直接塗布することからも、体への影響を自覚しづらいものです。

ですが、皮膚に塗布された薬は、必ず皮膚下で吸収され、体内にも影響を及ぼすものなのです。たかだか皮膚薬と軽視して、自己判断で塗布してはいけないのです。ロコイドは副作用が少ないとは言えど、使用者全員にとってそうであると言い切れるのものではありません。他の人が使用しても出ない副作用が、自分が使用した場合だけ出たりする可能性も充分にあるのです。

また、皮膚疾患の状態によっては、ロコイドが向かない症状もあります。細菌によって引き起こされる感染症や、鼓膜に問題がある湿疹性の外耳道炎などに使用してしまうと、状態を悪化させてしまいます。自己判断で、ロコイドの目的とは違った疾患部に、ロコイドを塗布するのはやめましょう。副作用の少ない薬のはずが、とんでもない症状を引き起こしてしまう可能性も出てきます。皮膚薬でも立派な薬であることを、しっかり自覚しましょう。