注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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脂肪腫って何?

脂肪腫とは脂肪が蓄積した腫瘍のことで、その特徴としては触ると軟らかいということがあげられます。通常の脂肪細胞が肥大して大きくなることにより、触ると分かるほどのおできになります。触った感触としては硬さはそれほど感じられず、ぶよぶよとした感触があります。

また、大きさは直径にして約5〜8cm程度で、それよりも大きな脂肪腫はめったにありません。まれに10cmをこえるものもあるそうです。

脂肪腫の形としては、円形や楕円形などが一般的です。そして脂肪腫は癌と誤解されることも多いものですが、実際には癌ではなく、悪性に変化することはほとんどみられません。

つまり、脂肪腫は良性の腫瘍なのです。良性の腫瘍ということから、脂肪腫が体にできたとしても、それほど深く心配する必要はありません。通常は脂肪腫ができても痛みを感じることはありませんが、場所によっては神経を圧迫する部分にできてしまう場合もあります。痛みを受けやすい場所に脂肪腫ができた場合には、迅速な対処が求められます。

痛みを伴うものは「血管脂肪腫」の可能性もあります。脂肪細胞だけではなく、血管組織をもつものが血管脂肪腫となります。血管脂肪腫は、盛り上がりがはっきりとしていて、脂肪腫よりもやや固いと言われています。圧迫感があって、痛みが伴います。

脂肪腫ができやすい人は、30〜50代の人と言われており、女性よりも男性の方ができやすいそうです。

どこにでも発生する可能性がある

脂肪腫は、基本的に体のどこにでも発生する可能性があるものです。身体の各部に発生する脂肪腫ですが、特にできやすい場所としては背中、首、肩周り、脇などが多く、上腕、臀部、大腿等にも多くみられます。一方で、顔面、頭部などに脂肪腫が発生することは比較的まれなことです。 また、脂肪腫は1個しか発生しないものではありません。もちろん良性の腫瘍である限りは体に移転することはありませんが、複数の場所で脂肪腫がみられることもあります。

そして脂肪腫の発生する部分にも違いがあります。皮膚の下に発生した脂肪腫は浅在性脂肪腫と呼ばれ、筋肉と筋肉の間や筋肉中にできる脂肪腫は深在性脂肪腫と呼ばれています。脂肪腫ができやすいのは皮下組織であり、深在性脂肪腫は全体の2%ほどしか現れない珍しい症状であると言えます。

また、骨の表面や骨中など、体の深い場所にも発生する場合もあります。そのような場所に脂肪腫ができてしまうと、発見が遅くなる傾向にあるため、自分では気づかずに病院の検査によって発見されることがほとんどです。

脂肪腫の症状って?

脂肪腫の症状としては、皮膚が円形に盛り上がり、柔らかいしこりのような感触があげられます。

皮膚の上から触ると気づくことができるほどはっきりとした塊であるため、不安に感じて医療機関を受診する方も多いようです。

また、皮下組織に発生した脂肪腫は指で押すと動かすことができます。

一方で、筋肉の間や筋肉内にできた脂肪腫は動かすことができません。

早期発見がなされやすいのも、皮下組織に発生した脂肪腫です。

また、脂肪腫は自然消滅するものではありません。

次第に成長しながら、同じ場所に存在し続けます。

脂肪腫は基本的には良性の腫瘍であるため心配はありませんが、その見た目から美容整形の一種として治療を望まれる方もいます。

通常痛みが生じない脂肪腫ですが、場所によっては神経を圧迫し、痛みを伴うこともあるため注意が必要です。

「神経鞘腫」と呼ばれる神経付近に発生した脂肪腫は、指で押すと痛みが発生し、ピリッとした電気のような痛みが走ることがあります。

なぜ脂肪腫はできる?

脂肪腫の約80%には、なんらかの染色体の異常が起きていることがわかっています。染色体の異常により、皮膚の下で脂肪を増やそうと、細胞が反応することで、脂肪腫ができてしまうそう。つまり脂肪腫ができやすい体質が遺伝する可能性はあるということ。でも、遺伝したからといって発症するとはかぎらないので、あまり心配しないでOK。

引用元:https://nicoly.jp

脂肪腫ができる原因は、今のところはっきりと解明されていません。しかし、脂肪腫は結局のところ脂肪の集まりであるため、脂肪細胞の異常増殖が要因として考えられています。遺伝子の異常によって脂肪細胞に何らかの影響が与えられ、脂肪腫の発生につながるとの見解ですが、しかしながら医学的にはハッキリと断定できる原因は見つけられていないのが現状です。

ストレスが脂肪腫のできる原因になる場合も。肌荒れや円形脱毛症などと同じように、ストレスに対する身体の反応として、脂肪腫ができることがあります。脂肪腫ができるできないに関わらず、ストレスを溜めないよう心がければ心身ともに健康でいられます。

引用元:https://nicoly.jp

また一方で、ストレスが脂肪腫に関わっているのではないかという見解も出ています。日々ストレスにさらされている現代の日本人。もしもストレスが最大の原因ということであれば、脂肪腫をできないようにするため、できるだけストレスフリーの生活を送る必要があります。ストレスが脂肪腫の原因でなくとも、ストレスを溜めないようにすることは健康体を保つために欠かせないことなので、自分だけのストレス解消法を身に付けておくと良いでしょう。

脂肪腫の自然治癒は可能?

先にも述べてきたように、脂肪腫は悪性の腫瘍ではありません。基本的には体に影響を与えるものではないため、放置によって重大な結果となってしまうこともないでしょう。しかし、あまりにも腫瘍が大きすぎる場合や、神経付近に発生してしまったために痛みが出ている場合、化膿している場合などは手術によって腫瘍を摘出してもらう必要があります。

また、脂肪腫の発生箇所によっては、運動障害につながる状態もあります。脂肪腫は自然消滅しないものなので、見た目や痛みなどで日常生活に支障をきたす際には、早急に専門医にかかり手術を受けることが大切です。

治療する場合は?

治療を行う場合には、切除手術となります。手術で、電気メスで切除と止血を同時に行います。切除した腫瘍は、悪性の腫瘍かどうか判断するために、病理検査に出されるそうです。人目につき気になるような場所にあったり、刺激を受けやすい場所にある場合は切除することがおすすめです。脂肪腫はゆっくりと大きくなるものですが、大きくなりすぎると血管を巻き込むこともあり、手術中に出血する原因になることもあるそうです。

治療の痛みや費用は?

脂肪腫の切除手術は、局部麻酔をして行うので、手術中に痛みを感じることはありません。麻酔は、脂肪腫が大きいときは、安全のために全身麻酔になることもあります。麻酔の注射も、予防接種のように、チクリとする程度。万が一、手術中に痛みを感じたら、すぐに麻酔を追加してもらえます。

引用元:https://nicoly.jp

脂肪腫の治療法は切除が基本です。切除手術で気になるのがその痛みでしょう。脂肪腫の切除手術は局部麻酔をして行われます。そのため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。脂肪腫が大きすぎて局部麻酔で対応できない場合でも、安全のために全身麻酔を行ってもらえます。

また、小さい腫瘍であれば日帰り手術も可能です。手術後は傷跡が痛むこともありますが、処方される痛み止めの薬によって症状を落ち着けることができるので心配無用です。

  • 露出部の2cm未満の脂肪腫:約8千円
  • 露出部の2cm以上の脂肪腫:約1万4千円
  • 露出部以外の3cm未満の脂肪腫:約7千円
  • 露出部以外の3cm以上の脂肪腫:約1万2千円

引用元:https://nicoly.jp

参考までの費用ですが、少々痛い出費にはなりそうです。