【頭痛完全ガイド】頭が痛い時の原因となる13の病気。痛み方や合併症状別にひと通り解説!
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頭痛もちは多い!
実は15歳以上の日本人のうち、3人に1人 は「頭痛もち」で、3000万人以上が悩んでいるといわれており、頭痛で悩んでいる人は予想以上にたくさんいます。しかし、多くの人が悩んでいる頭痛ですが、頭痛の中にも症状によっては早く対処しなければ 命取りになってしまう病気 が原因である場合もあります。
- 週末になると、よく頭が痛くなる
- 後頭部が痛み、首筋が硬直する
- こめかみがズキズキ痛い
- バットで殴られたように頭が痛い
このように頭の痛み方は様々ですが、実はいま例としてあげた頭痛の症状の中にも 危険な病気 が潜んでいます。
本記事では、頭が痛いときにどんな痛み方なのか、またどんな症状が他に起こっているのかなど、頭痛の症状別にどのような病気の可能性があるのか、できる限り広くご紹介しています。
そういえばちょっと前にこんな症状あったかも…風邪っぽいなぁと思うような身近な症状の頭痛やその予防法などもたくさん紹介しているので、いま頭が痛いわけではない方も健康に気持ち良く生活できるための知識として、ぜひ一度目を通してみることをおすすめします。
繰り返し起こって辛い3つの慢性頭痛
原因となる他の病気がなく、繰り返し起こる頭痛。いわゆる「頭痛持ち」の頭痛で、頭痛全体の約80%はこのタイプ。
大半の頭痛はこの慢性頭痛といわれるもののようです。片頭痛はこの慢性頭痛に含まれます。もちろん偏頭痛以外にも慢性的に起こりやすい頭痛はあるので、見ていきましょう。
【脈打つように痛み、吐き気もある】片頭痛
片頭痛の症状
いったん痛み出すと2~3日間は続き、1ヶ月に1、2度、多い人では1週間に1回と周期的に頭痛を繰り返します。
引用元:http://www.sawai.co.jp
仕事が終わって週末だ!ストレスから解放された!と思ったら、こめかみあたりが心臓の鼓動にあわせるようにズキズキと痛い。吐き気もある。そんな症状がでている場合は片頭痛かもしれません。
片頭痛は片側のこめかみだけが痛いとは限らず、両側が痛むこともあり、日常生活に支障が出ることもある発作性の頭痛です。頭痛とともに、光や音、においに敏感になったり、吐き気や嘔吐といった症状も出ることもあります。
体を温めるのは逆効果?
片頭痛の原因は 二日酔い や 熱中症 のときに頭が痛くなるのと同じで、なんらかの理由で 脳の血管が拡がる と血管の周りにある「三叉神経」という神経が刺激され、三叉神経から痛みの原因となる物質がでることで、頭痛が起こるそうです。
また、その際に 脳の視覚や聴覚、嗅覚、吐き気 をコントロールする部分にも刺激が伝わってしまい、頭痛以外の症状も出るようです。つまり、片頭痛を治すには元の原因となっている 血管の広がりを抑えることが一番 というわけです。具体的には、
- 痛い部分を冷やす
- 静かな暗い場所で休む
- カフェインを適量とる
などが効果的で、すべて血管を収縮させるのに効果的です。逆に 入浴やマッサージなどは血管が広がってしまうので逆効果 となってしまいます。
片頭痛の要因としては、下記も挙げられています。
寝不足、寝過ぎ、疲労、空腹など体のストレスは片頭痛の引き金になるので避けましょう。とくに週末の寝だめや二度寝は、空腹と寝すぎが重なって片頭痛を重くするので要注意です。
また、 チョコレート、チーズ、ハム、ヨーグルト、赤ワインなどは片頭痛を誘発するといわれる食品ですので、食べ過ぎ飲み過ぎには注意しましょう。
偏頭痛の前兆
偏頭痛には前兆がある場合があります。この前兆が偏頭痛があるかどうかの判断の材料になるかもしれません。
片頭痛は、「前兆のない片頭痛」と「前兆のある片頭痛」の2タイプに分けられ、前兆のある人は20~30%といわれています。前兆のある片頭痛では、頭痛が起こる前に、いくつかの前兆がみられます。目の前にチカチカと光るフラッシュのようなものがあらわれ、視野の片側、または中心部が見えにくくなる閃輝暗点(せんきあんてん)を生じることが多いのですが、感覚が鈍くなる感覚異常、言葉が話しにくくなる失語性言語障害がみられる場合もあります。このような前兆の多くは15~30分で消失し、続いて頭痛が始まります。
子供の片頭痛は不登校の原因に?
子供は体育の授業の後などは血行がよくなることで血管が拡がり、片頭痛が起こることがあります。しかし子供は大人の片頭痛と少し違った特徴があります。
(1)頭痛の持続時間が2時間からと短い
(2)頭痛の部位が両側性(前頭側頭部)である場合が多い
(3)腹部症状が多い
引用元:http://www.sukkirin.com
子供は発作時間が短く、かつ片頭痛のあとは何もなかったようにすっきりとしていたり、また、目や耳の異常なども周囲にうまく伝えられません。そうすると、保健室にいってもサボっていると思われ、保健室から教室に返されてしまうこともあり、辛くなった結果、不登校に、ということもあるようです。
偏頭痛だからと油断しないで!
偏頭痛が日常的に起きると、それが当たり前となってしまい事態を重くみていないかもしれません。以下のような場合は、自己対処がかえって危ない場合もありますので、早めに病院へ行きましょう。
- 痛みが頻回
- 市販薬が効かない
- 毎日のように鎮痛薬を服用している
- 寝込んでしまうなど、日常生活に支障がある場合
【頭全体が締め付けられるように痛い】緊張型頭痛
緊張型頭痛の症状
午後から夕方にかけて、目や体の疲れを感じるとともに、後頭部から首筋のあたりを中心に頭全体が締め付けられるように痛い。もしかするとそれは緊張型頭痛かもしれません。長時間同じ姿勢を取り続けている人に多く、パソコンを長い時間使う人に多いようです。また、ストレスを溜め込む人もなりやすく現代に特に多い頭痛と言えるかもしれません。
では、緊張型頭痛は頭痛以外の症状はあるのでしょうか。
吐き気や嘔吐などといった頭痛以外の症状は現れず、日常生活への支障も片頭痛ほどではありませんが、数時間で治まる場合や、頭痛が数ヶ月以上も続くなど、慢性化するケースもある
他の症状はなくとも、頭痛が慢性化してしまっては、日頃の活動エネルギーも減退してしまいますね。続いて、緊張型頭痛が起こる原因や効果的な対策、予防法について触れていきたいと思います。
緊張型頭痛の原因
緊張型頭痛は、身体的ストレスと精神的ストレスにより起こると言われています。
身体的ストレスとは、たとえば上半身を前かがみにしたパソコン操作や、うつむき姿勢、車の運転、就寝時の合わない枕など、不自然な姿勢を長い間続けることや、体の冷えなどがこれに当たります。そのような状態が続くと、首筋から肩にかけての筋肉が収縮し、こった状態になり、頭痛を誘発します。また、運動不足も頭痛を招きます。 家庭内でのトラブルや仕事がうまくいかないなどの精神的ストレスも、神経や筋肉の緊張を高め、頭痛の誘因となります。
体を冷やすのはNG?
緊張型頭痛はその名前の通り、筋肉が緊張すると起こる頭痛で、頭の横の筋肉や、肩こり、首こりなどで筋肉が緊張し、血流が悪化すること で起こります。筋肉の緊張で血流が悪くなった結果、筋肉内に老廃物がたまり、その周囲の神経が刺激されて痛みが生じるというメカニズムのようです。
また、ストレスも要因の一つで交感神経が働き、筋肉が緊張することでも頭痛が起こるので、過度なストレスにも気をつけなければなりません。予防法は原因となる筋肉の緊張を軽減して血行を良くすることが重要です。具体的には、
- 長時間同じ姿勢をとらない
- 簡単なストレッチをこまめに行う
- 枕の高さを調整する
- しっかりストレス発散する
などの対策が効果的なようです。肩こり解消の対策とほぼ同じですね。体を動かさない時間が長い人は、意識的に対策をしてみてください。
緊張型頭痛に予防方法は?
緊張型頭痛を予防するには、ストレスを解消することが重要になってきます。自分のストレスの何が頭痛を誘発しているのか考えてみましょう。
適度な運動を行うこと、同じ姿勢をずっと続けるのではなくこまめに体をほぐすことは身体的ストレスの解消につながります。仕事がデスクワークの人、長時間パソコンでの作業がある人は、こまめに立って体をほぐしましょう。お風呂にゆっくり浸かること、首や肩をマッサージすることも大切です。ウォーキングやストレッチを習慣化し、リラックスする時間を取ることが大切です。
【目の奥がえぐられるような激痛】群発頭痛
群発頭痛の症状は?
近頃、毎日のようにほぼ決まった時間に、片方の目の奥に激痛が起こるという方は群発頭痛の持ち主かもしれません。群発頭痛の頭の痛みは、心筋梗塞、尿路結石とならんで、生きているうちに味わう 三大激痛のひとつ と言われているそうです。
群発頭痛は継続して起こることも特徴的です。
痛みは一定期間、たいていは1~2ヵ月くらい続きます。その後、半年から2~3年と、しばらく時間がたった後、再び同じような頭痛に見舞われる
引用元:http://www.sukkirin.com
群発頭痛は 男性に多く、20~30歳代 から発症することが多いようで、女性の4~5倍にのぼるそうです。
発作が起こる時期の飲酒は危険
群発頭痛が起こるメカニズムは、まだ解明されていないようですが、目の後ろを通っている血管が広がって炎症を起こすことが原因と言われているようです。
群発頭痛が起こっている時期には、飲酒するとほぼ確実に群発頭痛がおこってしまう ようです。また、タバコも要因の一つとなりうるようです。
もし、群発頭痛かもしれないと思ったら、飲酒やタバコを控えるようにしてください。また、病院へ行けば、発作の治療薬や発作を軽くする薬ももらえるようです。耐え難い痛みを感じた場合は、がまんしようとはせずにすぐに病院へかかることをおすすめします。
よくある頭痛の症状が出る4つの病気
これまでいわゆる頭痛もちの頭痛、慢性頭痛についてふれてきましたが、ここではただの風邪や頭痛もちの頭痛と勘違いしやすい病気の症状として出る頭痛について紹介します。気づきにくくても放置していると重症になる病気もあるので、一度一通り目を通しておくことをおすすめします。
【頭痛が続き、鼻水がつらい】副鼻腔炎
副鼻腔炎の特徴的な症状
頭痛が連日続いたり、頭痛の症状が出始めた時期と鼻水・鼻づまりの症状が出始めた時期が重なったりする
引用元:http://www.skincare-univ.com
このような症状が出る場合は、副鼻腔炎が疑われます。副鼻腔炎は蓄膿症とも言われ、鼻の奥の副鼻腔というところに膿がたまることによって起こります。下記のような症状が見られる場合も副鼻腔炎の可能性が高いです。
朝起きた時に一番痛みが強い、眉間や頬を軽く叩くと痛い、頭を下に向けると痛みが強くなる
引用元:http://www.skincare-univ.com
また、副鼻腔炎により、鼻の粘膜が腫れてポリープができることもあります。副鼻腔炎が慢性化すると、頭が重い 感じがしたり、疲労感を感じやすくなる、 集中力がもたない といった症状で出ることもあるようです。
副鼻腔炎の原因
急性副鼻腔炎の多くは、風邪などで、ウイルスや細菌が鼻腔に感染して炎症を起こし、それが副鼻腔にまで及ぶことなどで起こります。炎症のために副鼻腔と鼻腔がつながっている部分が腫れ、副鼻腔内の分泌物や膿などがうまく外に出せなくなって炎症が長引いたり、さらに風邪を繰り返し、細菌感染が繰り返されることによって、症状が3ヵ月以上続くと慢性副鼻腔炎と診断されます。
風邪やアレルギー症状など、鼻水が出たり鼻づまりが生じたりする状態になると、副鼻腔炎が起こりやすいようです。また、歯の炎症や極端な偏食、大気汚染、ストレスなども要因として考えられています。
ひとむかし前は副鼻腔炎は治らないというイメージもあったそうですが、現在は耳鼻科へ行けば抗生物質の長期投与や手術などによって、多くの副鼻腔炎が治るようです。疑わしい症状がある場合は一度耳鼻科へ行ってみるとよいでしょう。
【風邪のような頭痛や吐き気、高熱は危険】髄膜炎
髄膜炎から敗血症ショックで死に至る例も
後頭部が強く痛んで首すじが硬直し、吐き気や嘔吐、38~39℃の高熱を伴う
引用元:http://www.sukkirin.com
このような症状があらわれている場合は、くも膜や軟膜の炎症による髄膜炎という病気の可能性もあります。特徴的なのは 首の痛み で、痛みのせいで首を前に曲げることができなくなります。
一見すると風邪と似た症状なのでわかりづらいですが、進行すると 深い意識障害 や けいれん などが起こり、脳に障害が残る可能性もあります。また、髄膜炎の原因となっているウイルスや細菌が血液を通して全身に回ると 敗血症 を起こします。敗血症のショックは命に関わる可能性が高いです。
髄膜炎の原因
髄膜に炎症をもたらす細菌やウイルスによって発症する髄膜炎は、たったひとつの原因菌にのみ注意しておけばよいというものではありません。大きく分けただけでも細菌によるもの、ウイルスによるもの、真菌(カビ)によるものと、原因はさまざまです。 引用元:http://www.skincare-univ.com
髄膜炎に最もかかりやすいのは、生後6か月から2歳くらいまでの小さな子どもですが、大人もかかる病気なので、自分には関係ないとは思わず、思い当たる症状が出ている場合は、早めに病院で診察を受けましょう。
予防法としては、ワクチン接種 があります。細菌性の髄膜炎が発症する原因の約8割がインフルエンザウイルスの一種であるヒブ菌と肺炎球菌だそうです。ですので、事前に「ヒブワクチン」と「肺炎球菌ワクチン」を摂取する事が一番の予防となります。
【要チェック】頭痛だけの場合は風邪じゃないかも
頭痛を感じると、まず風邪を疑う人が多いとおもいますが、風邪の場合は頭痛に加えて 必ず熱や鼻やのどの症状が合わせて出る と言われています。先述しましたが、頭痛の8割は片頭痛や緊張型頭痛などの慢性頭痛と言われておりますし、症状が頭痛だけの場合は他の病気を疑うほうがよい でしょう。
頭痛もあるし発熱や鼻の症状も出ている!これは風邪だ!と思っても、治療が遅れると重症化してしまう副鼻腔炎や髄膜炎と区別ができていない可能性もあります。「風邪なんてしっかり体を休めれば治るから大丈夫」と思わずに、早めに病院で診察を受けた方が安心かもしれませんね。
【頭が痛いとかなり危険】脱水症状
重度の脱水症状は危険
汗を大量にかいたり、ひどい下痢、利尿作用のある酒を飲んだ後に、頭痛やめまい、吐き気などを感じた場合は、脱水症状による頭痛の可能性があります。脱水症状が重度になると、脳梗塞 を引き起こすこともあるので注意が必要です。
脱水症状が起こるシーンはたくさんあります。
- 二日酔いで起きた朝
- スポーツで大量に汗をかいたあと
- 風邪やインフルエンザなどで下痢がひどいとき
暑い自宅にいるときになってしまうこともあります。
水分補給はこまめに
脱水症状による頭痛は体の水分が抜け、血液からも水分が抜けることで血行が悪化することで起こります。
血行が悪化した結果、脳の血管がつまり、 脳梗塞 が引き起こされることもあります。スポーツ選手が試合中や練習後に突然倒れ急死してしまうケースもあります。
脱水症状になる前に、またなったときもしっかり水分補給をしましょう。体に水分が吸収されやすいスポーツドリンクなどが有効です。
また、脱水症状が原因の頭痛であると考えられる時も 二日酔い や 熱中症 の際は、他の要因が考えられる場合もあります。
熱中症は体を冷やそう
熱中症の際に頭痛が出ている場合は、熱中症がかなり進行しており、脱水症状はもちろん、体の体温が上がりすぎて 脳の機能が低下してしまっている状態 にあります。
水分補給をするととともに、風当たりのいい日陰にいき、保冷剤や熱さまシート、濡らした冷たいタオルなどを、首の後ろや脇の下、脚の付け根にあてて、とにかく 体温を冷やす ようにしましょう。#### 熱中症は体を冷やそう 熱中症の際に頭痛が出ている場合は、熱中症がかなり進行しており、脱水症状はもちろん、体の体温が上がりすぎて 脳の機能が低下してしまっている状態 にあります。
水分補給をするととともに、風当たりのいい日陰にいき、保冷剤や熱さまシート、濡らした冷たいタオルなどを、首の後ろや脇の下、脚の付け根にあてて、とにかく 体温を冷やす ようにしましょう。
【飲酒後の頭痛】二日酔い
二日酔いの頭痛で考えられる原因
二日酔いの頭痛の原因は脱水症状と血管拡張、アセトアルデヒドの3つが考えられます。1つ目は脱水症状ですが、こちらは先述しましたので省略します。
2つ目は血管拡張です。お酒を飲むことで血管が広がり、心臓が脈打つのに合わせてズキズキ痛むことがあります。これは片頭痛のメカニズムと同じで血管が広がる時に血管の周りの三叉神経が刺激されるために起こる頭痛です。冷たいタオル、冷却シート などで首筋の血管を冷やして頭部の血管収縮を促しましょう。
3つ目はアセトアルデヒドによる頭痛です。お酒を大量に飲むと体内にアセトアルデヒドが残ります。アセトアルデヒドは 毒性 があり頭痛を引き起こします。治すには、アセトアルデヒドが分解されるのを待つしかありませんが、全米頭痛財団によると、ハチミツ に含まれている果糖がアルコール、アセトアルデヒドの分解を促進するとのことなので、試してみると良いでしょう。
【ずっと続く原因不明の微熱や頭】慢性疲労症候群
原因不明の微熱や頭痛がずっと続いている場合は、慢性疲労症候群という病気にかかっている可能性があります。
微熱と頭痛といった症状の他には
- 疲労感
- 睡眠障害
- 筋肉痛
- うつ状態
引用元:http://sarakuri.com
といった症状も出てきたら可能性が高いです。
- 仕事が出来る人
- 全て完璧にこなしたい人
- 責任感の強い人
このような人々がかかりがちであると言われています。慢性疲労症候群の原因がまだはっきりとは特定されていないのですが、一番大きな原因として考えられているのが ストレス によるものです。慢性疲労症候群の予備軍は全国で200万人以上いると言われているので、まめにストレス発散するなどうまくストレスとつきあっていきたいですね。
重症化で後遺症も。危険な頭痛の原因となる6つの病気
ここからは、頭痛が症状として現れるけれど、重症化すると命が脅かされる可能性のある病気を紹介します。すぐに病院に行かなくては危ない頭痛、放置すると失明の可能性もある頭痛、気づかないうちに原因を作ってしまっている こともある危険な頭痛など、早急な対応が必要な頭痛です。予防法なども記載しているので、危険な状態になる前に確認しておくのがよいでしょう。
【バットで殴られたような頭痛】くも膜下出血
くも膜下出血の症状
「後頭部に雷が落ちたような」とか「バットで殴られたような」激痛が走る頭痛を感じた場合はくも膜下出血を疑います。
くも膜下出血もその中に含まれる脳卒中という病気は、現在 日本人の死因の第4位 で、年間11.3万人が死亡する病気です(厚労省|平成 27年(2015) 人口動態統計の年間推計より)。
脳の血管が破れ、脳を覆うくも膜と軟膜という膜のすき間に血液があふれてしまう病気で、出血のしかたや程度によって、頭痛の感じ方、あらわれ方は異なります。
出血がひどい場合は、激しい頭痛に嘔吐(おうと)、けいれん発作などを伴い、意識を失うこともあります。数秒から数時間で意識は回復しますが、なかにはこん睡状態に陥り、そのまま死に至ることもあります。
引用元:http://www.sukkirin.com
脳動脈瘤(血管のこぶ)の破裂は40〜50代に多く、血管の奇形からの出血は30代に多いようです。若い方も油断できない病気です。
くも膜下出血の一番の予防法
くも膜下出血は重度の場合はもちろん危険ですが、軽度の場合であっても後遺症が残る場合があります。
体のどこかに麻痺が残ったり、言葉がうまく話せない・言葉の理解がうまくできない、食事を上手に飲み込むことができない、視野が狭くなる、空間認識がうまくできない、記憶障害や意識障害などといった後遺症が残る場合もあります。
引用元:https://www.ishamachi.com
しかし、血管に異常があっても発症するまでは 無症状 であることも多く、発症してから気付くということも少なくないようです。くも膜下出血の危険因子と言われるのが、 喫煙・高血圧・総コレステロールの上昇 なので、それらに気をつけることが予防につながります。血管にこぶや異常がないか早めに発見することも予防につながるので、気になる方は 脳ドック を受けることをお勧めします。
【徐々に頭痛がひどくなり、体や目の麻痺やしびれ】脳出血
脳出血の症状・後遺症
頭痛を感じたと思ったらそれが徐々にひどくなり、吐き気や嘔吐が。そんな症状が出た場合は脳出血かもしれません。
その他にも 手足がしびれてうまく動かせない、ろれつがまわらない、物が二重に見える といった症状がみられることもあり、運動障害や認知症などの後遺症 で悩む方も多いです。
- 高血圧
- 動脈硬化
- 糖尿病
- 肥満
上記のような診断を受けている方は特に脳出血になりやすいので注意が必要です。
脳出血の要因と予防法
脳の動脈が破れて脳の中に出血し、血液のかたまりができて脳を内側から圧迫するために頭痛を起こし、出血はだんだんひろがり脳にダメージを与えます。
脳がの血管が破れるという点でくも膜下出血と似ていますが、くも膜下出血は脳の外の膜の間で起こる出血で、脳出血は膜の内側の脳の中で起こる出血です。
もし、脳出血になった場合は早く病院へ行くことで、脳のダメージを最小限で抑えることができるので、必ず早急に医師の診察を受けましょう。
- 野菜不足の食生活
- 過度の飲酒
- コレステロールが低い
- 血液がサラサラになる薬の服用
上記の状態と高血圧が重なると、脳出血となりやすいので、気をつけてください。
また、くも膜下出血でも紹介しましたが、脳の出血の予防に有効なのが、脳ドック です。脳出血が起こりやすい状態の方や、気になる症状が見られる方は、一度脳ドックを受けてみてはいかがでしょうか。
【頭痛が日を追うごとに強く】脳腫瘍
脳腫瘍は脳のがん
頭全体あるいは一部に圧迫感や頭重感、鈍痛が続き、突然吐いたり、けいれん発作に襲われる
引用元:http://www.sukkirin.com
上記のような症状が見られる場合は、脳腫瘍の可能性があります。脳腫瘍による頭痛は、特に 朝方の起床時 に強い頭痛を感じ、起きてしばらくすると痛みが弱まるというケースが多いようです。
脳腫瘍は脳のがんです。がんというともう命が短いと思うかもしれませんが、脳腫瘍は5年生存率の平均が75%と、他のがんと比べて生存率の高いがんです。しかし、脳腫瘍の中でも 神経膠芽腫 というものは5年生存率が10%と非常に低いです。
脳腫瘍の予防方法
脳腫瘍は生存率の低い神経膠芽腫というものもあるため、どのがんよりも早期発見が大事です。先述の症状以外にも、
- 視界の一部が欠けて見える
- 視力が低下する
- 片手片足が動かしづらい、しびれる
- うまくしゃべれない
- 耳鳴りや難聴になる
このような症状が見られる場合は、脳腫瘍の初期症状の可能性があるので、早めに病院で診察を受けましょう。
また、がんの予防は日本対がん協会が 顔を防ぐための新12か条 というものを公開しているようなので、こちらにも転載しておきます。生活習慣の改善に役立ててみてください。
- バランスのとれた栄養をとる
- 毎日、変化のある食生活を
- 食べすぎをさけ、脂肪はひかえめに
- お酒はほどほどに
- たばこは吸わないように
- 食べ物から適量のビタミンと繊維質のものを多くとる
- 塩辛いものは少なめに、あまり熱いものはさましてから
- 焦げた部分はさける
- かびの生えたものに注意
- 日光に当たりすぎない
- 適度にスポーツをする
- 体を清潔に
引用元:がんを防ぐための新12か条
【頭をぶつけてから頭の痛みが増している】慢性硬膜下血腫
頭をぶつけた後、1ヶ月くらいたったら痛みが徐々に強くなり、首を振ると痛みが酷くなる。そんな症状がある方は慢性硬膜下血腫の可能性があります。
慢性硬膜下血腫は頭の外傷後に脳を覆う硬膜とくも膜という膜の間に、じわじわ血が出て、血のかたまりができた状態を言います。
血液の量が増えて、重症化すると下記のような症状も見られるようになります。
歩行障害、手足の麻痺、物忘れなどの認知機能障害もあらわれます。
引用元:http://www.sukkirin.com
ぶつける強さが弱い場合でも起こりえますし、酔っ払っていて覚えていない ということもあります。病院でしっかり治療すれば治る病気なので、気になる症状がある場合は重症化して生活に支障が出る前に病院で診察を受けましょう。
【頭痛とあごのだるさ、放置は失明の可能性】側頭動脈炎
こめかみや後頭部にズキズキする頭痛が生じ、発熱、倦怠感、疲れやすさを感じる。また、噛んでいると顎がだるくなる。このような症状は側頭動脈炎の可能性があります。
高齢の女性がかかりやすい病気ですが、失明につながる可能性もある危険な病気です。治療しないと、患者の 20%は失明する そうです。
原因は不明で、予防も難しいですが、早期発見し治療を開始することで、失明を防ぐことができるようです。症状を感じる方は、すぐに病院へ行きましょう。
【うなじから後頭部にかけて急激な痛み】脳動脈解離
うなじから後頭部にかけて急に痛くなる場合は、脳動脈解離の可能性があります。ただし、片頭痛などと症状が似ている ため気づかないこともあります。
脳動脈解離は 血管の怪我 とも言われており、動脈の壁が避けてしまうことを言います。通常は亀裂が入っても自然と治りますが、進行すると血管に こぶ ができることがあります。
脳動脈解離は若い人も気をつけなくてはならず、こぶが破裂した場合には くも膜下出血 が、血管がさけてめくれ上がった部分で血管がつまってしまう場合には 脳梗塞 が引き起こされる可能性があり、非常に危険な病気です。
脳動脈解離は何気ないシーンでも起こります。
交通事故などの外傷後に起こる場合もあれば、格闘技などのスポーツや日常生活で何気なく首をひねったり伸ばしたりしただけでも起こることがあります。
引用元:http://www.sukkirin.com
痛みを感じた数日以内に、くも膜下出血や脳梗塞になってしまう可能性もある ので、気になる症状がある場合は、早めに医者に診てもらいましょう。
自己判断は禁物!
いかがでしたでしょうか?頭は脳のある重要な部位です。頭の痛みは体の様々な機能不全を引き起こす原因となることもあります。悪い病気はやはり共通して早期発見が大事で、早期発見に脳ドックは非常に効果的であるようです。頭痛から体調を崩し、突然健康な体で生活ができなくなるということが起こらないよう、ぜひ予防につとめてください。自己判断は禁物ですので、気になる症状がある人は早めに医療機関を受診しましょう。