足の裏の痛みは大事なSOS?足の裏の痛みの部位別症状・原因まとめ
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足の裏が痛い時にチェックしたい症状!
足の裏に異変を感じた場合、まずはどのような症状が起きているのかを冷静に把握することが重要です。一言で足の裏の痛みといっても症状の種類は多くあり、それによって原因や対策も大きく違ってくるのです。
歩くと痛みが出てくる
立ったり歩いたりするだけで足の裏が痛くなることはありませんか?このような症状の場合は筋肉の疲労が関係していると言われています。歩行やジョギング、あるいは立ち仕事などでも足の裏の筋肉を使いますので、疲労が蓄積して炎症を起こす可能性があるのです。
地面から足が離れる瞬間に痛い
足が地面から離れる瞬間などに足の裏が痛くなる場合は、足の指が関係しているかもしれません。足の裏には足底筋膜と呼ばれる、足の指の付け根からかかとまで繋がっている筋肉と腱があるため、足の指の動きは足の裏全体に影響します。つまり地面から足が離れる瞬間に足の裏が痛むということは、足底筋膜に炎症が起こっている可能性があるのです。
足の裏がしびれる
足の裏のしびれには、片足のみしびれる症状と両足が対称的にしびれる症状に分けられます。片足のみしびれる場合はモートン病や足根管症候群などの病気が原因と考えられ、両足に対称的にしびれが出ている場合は糖尿病やストレス、更年期障害などが原因と考えられます。
足の裏が痛いときに考えられる病気
外反母趾
外反母趾とは足の親指が外側に向いてしまうことで、親指の付け根の関節が変形する病気です。原因として足の指を十分に使わずに歩くことで足の裏の筋肉が刺激不足となってしまうことが挙げられます。女性ではハイヒールなど、指の部分が狭くなっている靴を履くことによって、どうしても足の指を十分に使わない歩き方になってしまうことが多く、外反母趾になりやすくなってしまいます。外反母趾になってしまうと変形してしまった親指が靴を履くことで圧迫され痛みが発生し、症状が進行すると親指が圧迫されていない状態でも痛みが出てしまいます。
足底筋膜炎
先程ご説明した、足の裏にある足底筋膜に炎症が起きて足の裏に痛みが出ている可能性も考えられます。この場合はかかとや土踏まずなどの部位に痛みが出やすく、足の裏の筋肉を刺激した際に痛みが起きやすくなっています。
偏平足
偏平足とは土踏まずが平らになっており、歩行時の衝撃吸収機能が低下することで痛みが発生する病気です。偏平足は老化や体重増加、運動不足が原因とされており、中年以降の女性に特に多いとされていますので一度自身でチェックしてみてはいかがでしょうか。
モートン病
モートン病とは、足のつま先の圧迫される部位に痛みやしびれが起きる神経障害で、特に中指と薬指の付け根あたりが多いとされています。男性もこの病気を発症しますが、多くは女性の、特に30代〜40代に多く発症すると言われており、その原因としてハイヒールや幅の狭い靴を履くことが考えられています。
かかとが痛いときの症状と原因
かかとの痛みを引き起こす原因として、足底筋膜炎やファットパッド症候群、アキレス腱炎などが挙げられます。足底筋膜炎はすでにご説明した通り足の裏の筋肉や腱に炎症が起きる病気で、ファットパッド症候群は運動などでかかとへの荷重が原因といわれています。アキレス腱炎はその名の通りアキレス腱に炎症が起きてかかとに痛みが生じる病気です。
これらの原因として考えられるのがかかとへの過度な負担が挙げられます。激しい、あるいは慣れていないスポーツや長時間の立ち仕事、もしくはサイズの合っていない靴やハイヒールを履くなどです。
治療法としては、かかとへの負担を減らすことが一番有効で、スポーツや立ち仕事を休んだり休憩を入れる、また足を衝撃から守るパッドを靴に入れたり、サイズの合っていない靴やハイヒールの使用を極力減らすなどが挙げられます。
またかかとの疲労骨折も痛みの原因として考えられます。特別大きな衝撃があったわけではなくとも、日常の負担が積み重なり疲労骨折を引き起こしてしまうことも十分にあり得るのです。症状としてはかかと部分の痛みが主で、基本的には歩いたり走ったりなどかかとに衝撃があれば痛むことが多いのですが、症状が進行すると立っているだけで痛むこともあります。
この原因もかかとへの過度な負担の積み重ねなので、かかとへの負担を減らすよう運動を休んだり、靴を負担の少ないものに変えるなどの対策が必要です。
土踏まずが痛いときの症状と原因
土踏まずが痛くなる原因として、偏平足が挙げられます。衝撃を吸収する役割を持つ土踏まずですが、偏平足では土踏まずが平らになってしまうため衝撃の吸収能力が低下してしまうという病気です。これにより足の裏への負担がかかりやすくなり、足の裏の痛みだけでなく、足首やすねなどへの痛みにも繋がってしまいます。また歩くだけでも痛みが出てしまうため無意識のうちに歩き方がおかしくなり、他の部位に負担がかかりやすくなってしまうこともあります。
偏平足の原因として、ハイヒールなどの刺激の強い靴を履いたり過度なスポーツをすることにより足に負担がかかってしまうことが挙げられます。ストレッチや刺激の少ない靴選び、またアーチのある中敷きを靴に入れて強制的に土踏まずを作るなどの対策が必要です。
また土踏まずに痛みが出る原因として痛風も挙げられます。典型的な痛風は足の親指の付け根の関節に痛みが出ることが多いのですが、まれに土踏まずに痛みを感じる場合もあります。
痛風はアルコールやプリン体を多く含む食事を過剰摂取することにより発症する病気ですので、普段の生活習慣、食生活の改善や、尿酸値が高い場合は投薬により炎症を抑えることが必要です。
足の裏の外側が痛いときの症状と原因
足の裏の外側に痛みが起きる原因としてまず挙げられるのが、短腓骨筋腱付着部炎です。これは足の小指の付け根から足の外側の真ん中あたりまで痛みが出てくるもので、足の甲の外側にも痛みが出る場合もあります。最初は我慢しながらも走ったり運動できるほどの痛みですが、症状が進行すると歩くことが困難になるほど痛みが強くなる可能性があります。
この症状の原因として考えられるのが、運動のし過ぎで足の裏への負担が大きく、炎症を起こしてしまうことです。またサイズの合わない靴を履くなども炎症を起こす原因として考えられています。この症状は治ったと思っても再発することが多いため、足の裏への負担を減らし安静にすることが重要です。
また他にも、中足骨の炎症や疲労骨折も足の裏の外側の痛みの原因として考えられます。中足骨とは足骨と同じく5本あり、そのうち外側の中足骨に炎症や疲労骨折が起こることで、足の裏の外側や足の甲に痛みや腫れが出てきてしまいます。この症状は足の裏への強い衝撃を加えすぎることで発症してしまうため、過度な負担をかけないことや靴にパッドを入れる、ストレッチをするなどの対策が必要となります。
総じて足の裏の異変は、運動や立ち仕事、ハイヒールやサイズの合わない靴を履くなど、多くが過度な負担や刺激が原因です。たかが足の裏、されど足の裏と考え、私たちの全体重を支えている足の裏への気配りをもう少し意識してみてはいかがでしょうか。