注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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腰痛の原因とは?

一般的な腰痛の原因は、腰への負担の増加と筋力低下です。 中腰の作業や重い物を持ち運ぶ仕事、悪い姿勢での長時間のデスクワークなどが、腰を痛める原因となります。体重の増加も負担になりますので、気を付けましょう。 

運動不足や加齢により、腰を真っすぐに伸ばす筋肉や腹筋などが弱くなると、やはり腰痛を発症しやすくなります。近年は、ストレスも腰痛の原因として注目されていますし、内臓が不調の場合もありますので、注意が必要ですね。

また、いわゆる「ぎっくり腰」の代表的な原因は、次の3つです。 

・主に腰を支える筋肉を痛めてしまう、筋・筋膜性腰痛 腰の筋肉に急に力を入れたり、引き延ばされ時に、肉離れがおきてしまった疾患です。

・腰椎をつなぐ関節を痛める、椎間関節性腰痛 腰の5つの骨がつくる関節に、大きな力が加わっておこる捻挫です。

・腰の骨の間にあるクッションを痛める、椎間板ヘルニア 椎間板に負担がかかって、中心部分が飛び出して、神経を圧迫する疾患です。

病気が原因の場合もある!

腰痛は病気や怪我が原因となっている場合もあります。

しつこく激しい腰痛の場合は骨のがん、基礎疾患に悪性腫瘍があれば、骨への転移の可能性もあります。 

消化器や生殖器の疾患が原因の腰痛も、めずらしくありません。上部の痛みは胃や膵臓、肝臓や胆嚢などの疾患に伴う痛みの場合があります。下部の痛みは、卵巣や子宮などの婦人科疾患や腸、腎臓や膀胱のトラブルを疑います。

高齢で尻もちをついた時などは、圧迫骨折の場合があります。特に閉経後の女性で、骨粗鬆症の患者さんに多く見られます。  

成長期に激しいスポーツによって、腰の骨が疲労骨折をおこしてしまう腰椎分離症もよくある疾患ですね。加齢や体重増加で、腰椎分離すべり症に進行するケースも多いです。肥満気味の中年女性は、腰椎すべり症になりやすいです。腹筋が弱く、お腹を突き出して腰を反らせた姿勢が原因になります。

近年MRI検査の普及により、加齢が原因の脊柱管狭窄症の患者さんも激増していますね。骨の変形や軟骨の摩耗、靭帯が厚くなったり骨がずれて、神経の通り道が狭くなった時に発症する疾患です。

腰が痛くなってしまったらどうすればいい?!

受傷直後は、腰が一番楽な姿勢をとります。その姿勢で痛みが悪化しなければ、安静を保って様子を見てもよいでしょう。過去に病院から消炎鎮痛剤が処方されていれば、服用で楽になる場合があります。 

かぶれ易くなければ、冷湿布や塗り薬を使用します。アイシングが有効なケースもあります。

トイレなどで、どうしても動く時は、腰用のコルセットを少しきつめに巻いてゆっくり移動してください。必ずどこかにつかまって動いてくださいね。

寝る姿勢は、横向きが楽な方が多いです。両膝の間にクッションなどをいれてもよいです。強い痛みがある間は、入浴やアルコールは控えてください。

安静をとっていても、だんだん痛みが強くなっていく場合は、重篤な疾患が疑われます。 動くと痛いでしょうが、我慢して整形外科を受診しましょう。激痛で全く動けない時は、救急車も検討してください。

治療は症状によって、手術やブロック注射、電気療法や運動療法、はり・きゅう・マッサージなどさまざまです。軽症意外は、整形外科での検査と診断、治療をおすすめします。 痛みの原因をはっきりさせてから、治療法を検討しましょう。

腰痛への対処法

急性期はいけませんが、筋肉の疲労やこりには、ストレッチが有効でしょう。腰の疲労時や腰痛の予防には、お風呂あがりのストレッチがおすすめです。こわばった筋肉が緩み、血流が改善します。柔軟な筋肉は痛めにくいので、再発防止に役立ちます。気持ちがよければ、ストレス解消になり、自律神経の安定にも役立ちますので、腰痛の軽減が期待できます。 

ストレッチをする際は、痛いのを我慢したり無理はしないで、気持ちのよい痛みを少し感じる程度の強さで、ゆっくり筋肉を伸ばしてください。呼吸は吐きながらのストレッチが基本ですが、姿勢によっては吸いながらの方がよい場合もありますので、お試しください。

腰痛の患者さんは、特にお尻から脚の後側を伸ばすように心掛けるとよいです。あおむけに寝て、膝を両手で抱え込み、10〜20秒保持しましょう。脚を伸ばして床に座り、背中を丸めないように気を付けて、上体を前に倒していきます。腰痛が悪化したり、シビレなどを感じたら中止してください。

痛みが酷い場合は、すぐ病院へ!

安静にしていても痛みが増してくる腰痛は、無理してでも病院にいきましょう。診療科目は、整形外科になります。

内臓性腰痛の場合は、患者さんに思い当たる原因がなく、いつの間にか発症する場合が多いです。症状の特徴は、夜痛くて目が覚める、楽な姿勢がない、痛みがだんだん強くなる、動作による疼痛増悪がみられない、内臓疾患の特徴的な症状を伴っているなどです。思い当たるかたは、整形外科か内科を受診しましょう。

年配の女性が転んで尻もちをつき、腰に強い痛みを感じた時は、圧迫骨折が疑われますので、整形外科に急ぎましょう。骨密度が低下している女性は、ドシンと腰かけただけで、骨折する場合もありますので、十分ご注意ください。

脚の神経が腰部で障害を受けた時、さまざまな症状がでます。脚のシビレや痛み、感覚が鈍く力が入らない、歩くと痛いなどです。神経障害をおこす腰痛が疑われますので、整形外科か神経内科を受診しましょう。特に重度の歩行障害や、排便排尿障害が見られたら大至急病院に急いでください。