【胸が苦しい・痛い原因となる16の病気】心臓や肺、女性や若い人もかかる病気などを幅広く解説
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胸が痛い時は、危険な病気が潜んでいる可能性が大きい
- 胸に激痛、背中も痛む
- 頭痛や熱が出て風邪かと思ったら胸も痛い
- 長時間移動の後、急に胸が痛い
これらは、胸の痛みの症状のいくつかの例ですが、実はどの症状も 非常に重い病気 による痛みの可能性があります。
胸は、心臓 や 肺 など人間の生命を維持するために、とても重要な機能が詰まっている場所です。また、女性の場合は子供が飲む母乳を作る役割を持つ 乳房 もあります。
本記事では、そんな重要な部位である胸の痛みにフォーカスして、
- どのような病気が原因で生じている痛みなのか
- 痛みが出た際にはどのように対処すればよいか
- 胸が痛くならないよう予防をするにはどうすればよいか
などを、なるべく広い範囲でご紹介します。
なんてことはないと思っていた症状が、悪化すると危険な病だったり する場合もありますし、激痛の際の対処、また女性の胸の痛みなどにも触れていますので、いざという時のために一度ざっと目を通してみることをおすすめします。
胸が痛いと危険な状態も多い心臓の6つの病気
【胸の奥が痛い、背中の痛みや腕のしびれ】狭心症
胸の奥が痛い、胸がしめつけられる・押さえつけられる、胸が焼けつくような感じ
引用元:http://health.goo.ne.jp/
このような胸の症状や、
上腹部(胃のあたり)や背中の痛み、のどの痛み、歯が浮くような感じ、左肩から腕にかけてのしびれ・痛みとして感じることも
引用元:http://health.goo.ne.jp/
このような胸以外での症状があわせてみられる場合は、狭心症 の疑いがあります。
発作がすぐにおさまる場合は数日以内に受診し検査を受ければだいじょうぶですが、発作がすぐにおさまらない場合は 心筋梗塞 の疑いもあり、病状が急変し危険なこともあるので、病院へ行く途中で対処しづらいタクシーや電車などで病院へいくのではなく、救急車 を呼ぶことをお勧めします。
狭心症の原因は?
狭心症の胸の痛みは、血管が狭くなり、心臓の筋肉に十分な血液を送れない時に起こります。血管が狭くなる原因の大多数は、糖尿病 や 高脂血症、高血圧 などによって引き起こされる動脈硬化、つまり動脈が硬くなることによって起こります。
心臓は冠動脈という血管によって栄養を送られています。その冠動脈が狭くなる原因が、動脈硬化なのです。動脈硬化を起こした血管はアテロームとよぼれる脂肪組織を形成し、血管の内腔に堆積していきます。このアテロームによって血流が悪くなってしまうのです。また、アテロームの自然破裂が起きると、決戦と呼ばれる血液の塊が形成されることがあり、さらに血流が悪くなってしまうことがあります。
冠動脈の血流が悪くなると、心臓の筋肉に酸素が行き渡らず、胸の痛みや圧迫感がでるのです。この変化が数分以上続き、数十分程度で終わる一時的な症状が狭心症と言われるものです。 喫煙を控える、塩分・糖分、脂肪分をとりすぎない、適度な運動をする、強いストレスを避けるなどが予防につながりますので、気になる方は生活習慣の改善に努めましょう。
【冷や汗を伴う胸の激痛】急性心筋梗塞
胸に急に 激痛 が走り、それが30分以上続く場合は、急性心筋梗塞 の可能性があります。痛みはあごや首、左腕などに出ることもあります。
呼吸がしづらくなったり、意識がとおのく、吐き気や冷や汗が出る場合は、重症であることが多いと言われています。より危険な場合 心不全 や ショック状態 になる危険性があります。
急性心筋梗塞の原因とは?
急性心筋梗塞の原因は狭心症と同じで、動脈硬化 によって引き起こされます。予防のためにも生活習慣の改善につとめましょう。また、疑わしい症状が起きた際には、危険な状態なので、すぐに 救急車 を呼んでください。
心筋梗塞は増加している
わが国の心筋梗塞の発症数は、〝魚食から肉食〟へ急速に食生活の西洋化が進んだことや、人口の高齢化によって増加傾向にあります。1979年から30年間の調査では、心筋梗塞の発症数は1979年当時の4倍にも達しています〈図2〉。発症時の平均年齢は男性が65歳、女性が75歳で10歳の違いがあります。女性の発症年齢が遅いのは女性ホルモンの影響と考えられています。中年以上の男性では、特に肥満・高血圧・糖尿病・脂質異常がある場合は、注意しなければならない疾患であるといえます。
【かぜのような症状のあとの胸の痛み、動機】急性心筋炎
「心筋炎」とは、心臓の筋肉(心筋)に炎症が発生した状態のことを指します。正常時に心臓が収縮と弛緩を絶えず繰り返す「心臓のポンプ作用」は、この心筋によって起こります。 この心筋に炎症が及んでしまうと、心臓のポンプ作用が低下し、全身に必要な血液量を送り出すことができなくなる「心不全」や、「心ブロック」、「致死的不整脈」といった生命にかかわるリズム異常を引き起こすことがあります。
悪寒や発熱、頭痛などのかぜのような症状が3〜5日続いたあとに胸の痛みや動機・息切れなどの心不全の徴候、意識が遠のくなどの症状がみられると 急性心筋炎 の可能性が高いです。
より急激な症状の悪化が見られる場合は 劇症型心筋炎 とよばれ、血圧低下、意識障害などのショック状態に陥る場合や、突然死 などの可能性もあるので、気をつけなければならない病気です。
急性心筋炎は心筋に ウイルスなどが感染することで発症します。原因となるウイルスは鼻や喉から体の中に入ることが多いので、日頃から うがい・手洗い をしっかりすることで、予防できると言われています。
心臓はダメージを受けすぎると元には戻らなくなります。風邪は万病の元と言いますが、風邪のような症状を甘く見ずに、風邪症状のあとの胸の違和感を感じた場合は、早急に医者に見てもらうようにしましょう。
【引き裂かれるように胸が痛い、背中も痛む】大動脈解離
胸が突然ひきさかれるように痛む。人によっては背中が痛んだり、手足の激しい痛みを感じる。そんなときは 大動脈解離 が疑われます。
大動脈解離が進行すると動脈の分岐の部分がふさがれてしまい、ふさがれる動脈によって、体の様々な部分に異常が出てきます。
たとえば、脳へ血液を供給する脳動脈がふさがると脳卒中になり、心筋へ血液を供給する冠動脈がふさがると心臓発作が起こります。また、腸へ血液を供給する腸間膜動脈がふさがると突然の腹痛が生じ、腎臓へ血液を供給している腎動脈がふさがると腰痛が起こります。脊髄動脈がふさがると神経が損傷を受けて、異常感覚や手足を動かせなくなる障害が起こります。
引用元:http://merckmanuals.jp
大動脈解離を治療しなければ、約75%もの人が2週間以内になくなってしまう と言われています。
原因は不明ですが、動脈硬化や高血圧が関係しているともいわれています。マルファン症候群などの大動脈の中膜が弱い先天性(生まれつき)の病気との関係も知られています。 中膜に流れ込んだ血液は、新たな血液の流れ道(解離腔または偽腔)をつくり、それによって血管が膨らんだ状態を解離性大動脈瘤(大動脈解離)といいます。外側には外膜一枚しかないため、破裂の危険性を伴います。 引用元:http://www.jsvs.org
大動脈解離を起こす人の約半数は60歳以上と言われていますが、30代や40代にも少なくはなく、特に 高血圧 の方は動脈が硬くなりやすく、血管の異常を起こしやすいので注意が必要です。
【左胸の一部がズキズキチクチク痛い】心臓神経症
左胸の一部が ズキズキ、チクチク痛い。押してみると痛みが強くなる。そんな症状が見られる場合は 心臓神経症 の場合があります。動機、息切れ、呼吸ができない、めまいなど狭心症と同じような症状も出ます。
心臓神経症になりやすい人は、
胸痛、動悸(どうき)、息切れ、呼吸困難、めまいなど、心臓病によくみられる症状を示しているにもかかわらず、心臓を検査しても何も異常が見つからないものを、心臓神経症といいます。これは心臓病というよりはむしろ「こころの病気」というほうが正しいといえます。神経質な人や、子どもから手が離れ、暇な時間ができたために自分の体の状態が気になるようになった女性、親しい人を心臓病で亡くして心臓病に対して不安感を抱いている人
引用元:http://health.goo.ne.jp
などと言われています。
原因としては、ストレスや過労、心臓の病気に対する強い不安 などと言われています。これらの要因によって、心臓の働きを活発にする交感神経が刺激されて、過剰に心臓が働いてしまい、引き起こされるというわけです。
心臓神経症の原因は精神的なものが大きいので、病院に行くと心臓の働きを抑える薬のほかに、精神安定薬を処方されることもあります。狭心症の可能性も十分にありうるのでまずは医者にかかってみることをお勧めします。
検査と診断方法は?
まず一般的な心臓病の検査を行い、心臓の病気の有無を判断します。さらに胸膜の病気や食道けいれんなど胸痛の原因となる病気の有無について調べ、それらが除外されて初めて心臓神経症と診断されます。胸痛発作を強く訴える患者さんで、狭心症との区別が難しい場合にはニトログリセリン舌下錠を処方して、胸痛発作が起きた時に服用してもらい、その時の薬の効き具合をみることで診断する場合もあります。
【突然の動機や胸の痛みで集中力が落ちる】心房細動
突然動機が始まったり、胸のモヤモヤ、胸の痛み、めまいなどを感じ、仕事が手につかない、集中できないという場合は、心房細動 の可能性があります。高齢になるほどかかりやすい病気です。
心房細動とは?
心臓は刺激伝導系と呼ばれる電気の伝達によって規則的に収縮し、全身に血液を送り出しています。心房細動は刺激伝導系のスタート地点である洞房結節からの電気信号が発生せず、心房内で不規則な電気信号が発生し、心房全体が震えた状態になる不整脈です。 心房細動は初めのうちは一過性の発作性心房細動を繰り返し、次第に発作の持続時間が長くなり、やがて慢性化すると考えられています。 一過性の発作の時期には、胸の不快感や動悸、息苦しさなどの自覚症状がありますが、慢性化すると自覚症状が乏しくなり、慢性的に心臓から送り出される血液量が減ることによって心不全となることもあります。 引用元:https://www.ishamachi.com
心房細動になると血の塊ができやすく、血の塊は血管に詰まることがあります。血の塊が脳まで達し、脳の血管につまることで、脳卒中 となり重篤な状態になる可能性もあると言われています。心房細動の疑いがある場合は、すぐに病院へいき、脳卒中の予防のための対策をしてもらいましょう。
心房細動は 脈のリズムが崩れる期外収縮 という病気によって引き起こされると言われています。なので、その予防は期外収縮を起こさないこと。
- お酒の飲み過ぎ
- 睡眠不足
- 過労
- ストレス
などが、期外収縮の誘発要因となると言われているので、心房細動を起こさないためにも、生活の改善に努めましょう。
呼吸が苦しくてつらい肺の4つの病気
【唐突に胸が痛い、呼吸困難になる】自然気胸
突然胸が痛み、乾いた咳が出る、呼吸困難になるなどの症状が出る場合は、自然気胸 の可能性があります。
自然気胸は10代後半から30代前半の 若い男性 が多くかかる病気で、やせ型、長身 の方がかかりやすいと言われています。
自然気胸は肺の一部が破れて空気が漏れてしまう病気で、通常は自然に治りますが、漏れた空気が心臓や反対側の肺を圧迫してしまうこともあり、そうすると指先が青白くなったり(チアノーゼ と言います)、不整脈、血圧低下 などもおこり、危険な状態に陥ることもあります。
呼吸が次第に苦しくなる場合は、危険な気胸になっている可能性であるので、早めの受診が必要です。
【長時間移動後の胸の痛み】肺血栓塞栓症
飛行機で長時間旅行したあと、飛行機を降りて歩き始めたとたん、突然はじまる息切れ、胸の痛み、せき
引用元:http://www.ncvc.go.jp
このような症状が出る場合は、肺血栓感染症 の可能性があります。エコノミークラス症候群 という病気を聞いたことがあるかもしれませんが、長時間の飛行機旅行によって引き起こされた肺血栓感染症をそのように呼ぶようです。
血液は流れが遅くなると固まってしまい 血栓 ができやすくなります。その血栓が肺動脈を塞ぐことで起こるのが、肺血栓塞栓症です。小さな血栓であれば、軽症ですむのですが、大きな血栓ができて 肺の動脈をふさいでしまう と、酸素を取り込めなくなった心臓が血液を押し出せなくなり、突然死の原因となることもあります。
症状が出た場合は、重症になる可能性もあるので、早急に病院へ行きましょう。また、飛行機に乗る際や、長時間同じ姿勢をとったりする際は、予防のためにもときどき足をのばしたり、立ったときに体操するなりして、血行をよくする ことを心がけましょう。
【風邪かなと思ったら胸が痛い、熱も高熱】肺炎
せき、たん、発熱など 風邪かな? とおもったら、胸が痛い。そんなときは、肺炎 になっている可能性があります。肺炎は風邪をこじらせたものと考える方が多いのですが、風邪とは異なります。
- 風邪よりも体温の高い熱
- 黄色、緑色のたん
- 息切れ
- 胸の痛み
などが症状として出ます。
肺炎は、細菌やウイルスなどの病原菌が肺に感染し、炎症を起こすことで起こり、細菌やウイルスの種類によって名称が異なります。中でも 15〜25歳の若い人 に多いのが、マイコプラズマ肺炎 でしつこい乾いた咳が特徴的です。
また、肺炎は死亡の原因として 4番目に多い病気 で、老人がかかると体力が奪われ、また肺炎にかかりやすくなり、また肺炎に。何度も肺炎になるうちに全身が弱っていってしまうという怖い病気です。胸の痛みを伴うひどい風邪になったと思ったら、たかが風邪と思わずに病院へ行きましょう。
風邪、気管支炎、肺炎の違いは?
風邪、気管支炎、肺炎は、どれも細菌やウイルスなどの感染によって呼吸器が炎症を起こしている状態です。空気中の細菌やウイルスなどの多くはのどや鼻の粘膜から侵入し、感染して炎症を引き起こします。これによって鼻水やくしゃみ、発熱などが起こるのが、いわゆる風邪です。これらの細菌やウイルスが気管支まで入って炎症を起こすと気管支炎を発症し、さらに肺まで到達してしまうと、肺そのものが炎症を起こす肺炎になるのです。 引用元:http://www.skincare-univ.com
【深呼吸をすると胸の痛みが増す】胸膜炎
ウイルスや細菌感染によって肺の中に炎症が起こる代表的な病気として、肺炎があります。 胸膜炎は肺炎同様に、ウイルスや細菌感染によって引き起こされ、その炎症が胸膜まで及んだ状態です。よって肺炎と同時または肺炎に引き続いて認められることが多く、両者の症状は非常に似ています。 引用元:https://www.ishamachi.com
胸が痛い、息切れがする、熱がある。深呼吸をすると胸の痛みが増す。このような症状が出ている場合は、胸膜炎 にかかっている可能性があります。
胸膜炎は 水が胸にたまる 病気で、胸に水が溜まった状態を 胸水 と言います。胸にたまる水が多くなればなるほど、動機や息切れなどがひどくなり、呼吸が苦しく なります。
胸膜炎には結核菌によって起こる結核性胸膜炎、細菌性胸膜炎、がん性胸膜炎などがありますが、特に喫煙者の方 で胸膜炎の症状を感じている場合は、悪性腫瘍 によるがん性胸膜炎の可能性が高いので、早めに呼吸器内科で診察を受けましょう。
比較的症状がわかりやすい皮膚や骨の3つの病気
【胸に赤い水ぶくれができて痛い】帯状疱疹
胸のあたりに赤い水ぶくれ(疱疹)がでて痛い。それは 帯状疱疹 の可能性が高いです。
帯状疱疹での胸の痛みは症状の回復とともに、治っていくのが通常ですが、長年痛みが残ってしまう場合もあります。また、免疫力が落ちた時に 再発する恐れ もあります。
帯状疱疹はその 症状が出る前に胸の痛みがある ときがあり、疱疹が出る数日から一週間ほど前から、胸がチクチク、じりじりと痛むと言われています。痛みを感じた際は、帯状疱疹を予期すると良いでしょう。
帯状疱疹の原因は 水痘ウイルス です。この水痘ウイルスは実は ワクチン接種 によって予防することができます。保険のきくワクチンではないようなので、気になる方は予防のために病院でワクチンを打ってもらうと良いでしょう。
【皮下出血が起こり、胸が痛い】骨折(肋骨、胸骨)
胸の辺りが痛く、皮下出血 が起こっている。押した時に痛かったり、骨が軋むような音がする。そのような症状がある場合は 肋骨骨折 もしくは 胸骨骨折 をしているかもしれません。
肋骨や胸骨が折れているときは、体内の血管を損傷していたり、心臓や肝臓、脾臓、腎臓などの臓器がダメージを受けている可能性が高く その他の合併症が生じる場合があります。
肋骨や胸骨が折れるのは、スポーツや事故での外傷や暴力などによる強い衝撃によるものが多いですが、ゴルフでのスイングなどで折れたり、老人の場合は骨が弱く軽い衝撃でも折れやすかったりするので、より注意が必要です。
胸に異変を感じた際、特に胸に強い衝撃を受けて強い痛みがある方は、内臓のケアも考えて、早めに医者にかかるようにしましょう。
【最近ストレスフルで胸も痛い】肋間神経痛
肋骨にそってチクチクしたり、強い痛みが現れる。最近ずっとストレスを感じている。そんな方の胸の痛みは 肋間神経痛 の可能性があります。肋間神経痛は 10~30代前半、そして50代に多い 神経痛です。
下記のチェックリストから 3点以上 当てはまる場合は肋間神経痛の可能性が非常に高いと言われています。
1.肋骨に沿ってチクチクしたり、えぐられるような強い痛みが現れることがある。 2.一度の痛みの持続時間は比較的短い 3.痛みと痛みの間には何も感じない 4.些細な刺激によって痛みが引き起こされることがある 5.過去に側弯症(そくわんしょう)と診断されたことがある 6.日ごろから猫背で姿勢が悪い 7.過去に肋骨の骨折を起こしたことがある 8.痛みが現れる前に風邪をひいていた、もしくは喘息で咳をすることが多い 9.寒い日や雨の日には神経痛が強く出ることがある(天候に左右されやすい) 10.月経前後に痛みが現れることがある 11.過去に交通事故等、強い力による外傷を受けたことがある 12.慢性的にストレスを感じることが多い
引用元:http://www.nomuraseikotuin.com
肋間神経痛は ストレスの影響が大きい と言われています。会社でのプレッシャーや家族の人間関係などでの、ストレスが体の緊張をひきおこし、さらには 体を歪ませてしまいます。その歪みが大きくなると歪みが肋間神経痛として現れるというわけです。
ストレスを軽減できるよう、しっかり休み リラックス する時間をとるようにしましょう。また肋間神経痛を感じたときに効く体操も紹介されていたので、肋間神経痛が疑われる方は試してみてはいかがでしょうか。
内臓や女性の3つの病気
【胸のしめつけられるような痛みや胸焼け】逆流性食道炎
胸焼け を感じたり、げっぷをしたと思ったら 胃酸が出てきて すっぱいあじがする。胸が締め付けられるように痛い。そんな症状は 逆流性食道炎 になっている可能性があります。
逆流性食道炎は中高年によく見られた病気ですが、最近では 20〜30代の若い人にもよく見られる病気 のようです。
胃酸が逆流して食道が荒れると 食道がん にかかるリスクが高くなったり、食道がでこぼこすることで狭くなり食べ物が通りづらくなったり、食道に潰瘍ができ出血し、吐血 するなんてこともありえます。
逆流性食道炎は 胃酸の過剰分泌 が原因で、暴飲暴食や早食い、ストレス などによって引き起こされるので、その傾向がある方は食生活に気をつけ、ストレスを抱え込みすぎないようにしましょう。
【生理前になると胸が痛い】 乳腺症
生理前に胸がはる、痛い、しこちらでる。でも生理が終わると症状がやわらぐ。それは 乳腺症 になっている可能性があります。閉経前の 30〜50代 によく見られる病気です。
乳腺症は 女性ホルモン と関係が強く生理前に痛みが強くなり、生理後に痛みが弱まる という症状の場合は、乳腺症によるものが多く、経過観察で問題ないと言われています。もし痛みが強い場合には、女性ホルモンを抑える薬 をもらえるので、産婦人科にいってみてもいいでしょう。
気をつけなければならないのは、乳房が張ったり、痛みがある以外に、硬いしこりがあったり、乳頭から分泌液が出たりする場合で、それらは 乳がん と共通する症状なので、専門医の診察をうけて精密検査をしてもらうのがよいでしょう。
【胸が痛くて熱も出る、黄色っぽい母乳】乳腺炎
- おっぱいが熱を持ち、しこりができる
- おっぱいが赤みを帯びる
- おっぱいを押すと痛む
- 熱、寒気、頭痛、関節痛
- 腕を上げる、赤ちゃんを抱っこすると胸のあたりが痛む
- 半透明の白い色ではなく、黄色っぽい母乳が出る
引用元:http://192abc.com
このような症状が見られる方は、乳腺炎 にかかっている可能性があります。
しこりと言われて 乳がん を考える人もいるかと思いますが、乳腺炎のしこり は押したりつまんだりすると動き、弾力性があるのに対し、乳がんのしこり は押しても動かず、石のように硬くゴツゴツしていると言われています。また 乳腺炎のような胸の痛みや発熱もない のが特長です。
乳管がせまい 初産 の方や、授乳をやめたり、子供が授乳から卒業したりして母乳過多になった際に起こりやすく、乳管がつまって、母乳がたまってしまうことで起こる病気です。乳腺炎が慢性化すると腫瘍もできやすくなる ので、早めに 母乳外来か産婦人科 にかかりましょう。
乳腺炎は 高カロリーなものや脂肪分の多いもの の摂取で、母乳がドロドロになることでも起こりやすくなる病気ですので、脂肪分の多いものを食べすぎないようにしましょう。また、乳管をせまくしないよう 胸を圧迫しない ようにする、いろいろな乳腺から母乳が出るように 授乳の体勢を変えてみる なども効果的なので、気になる方は試してみると良いでしょう。
【いきなり総合病院はNG】胸の痛みの原因がわからないときの対処法
これまでお伝えしてきた通り、胸の痛みを感じた際は、心臓 や 肺、消化器 など、様々な体の異変の可能性があります。
もちろん、緊急を要する激痛に襲われる場合は、救急車を呼ぶのがよいと思いますが、そうではなく、異変を感じる部位がある程度、特定出来る場合は、下記を参考に専門の医者にみてもらうといいでしょう。
- 心臓 → 循環器内科
- 肺 → 呼吸器内科
- 骨折 → 整形外科
- 食道 → 胃腸科
- 乳房 → 産婦人科
また、もし部位が特定できない場合は、いきなり総合病院へいくのではなく、まずは 近所の開業医 に見てもらましょう。総合病院に初診でいくと診察料金が高くつく場合もありますし、優先的に診察を受けられる患者が多く待っていますので、数時間待たされることも あります。
近所の開業医にみてもらって 紹介状 をかいてもらうことで、総合病院に行ってもスムーズに専門の科でみてもらうことができますし、紹介状を書いてもらったほうが金額を合計しても 安くなる こともあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
やはり大事な機能がつまっている胸の痛みには、重症化すると危ない病気が潜んでいます。
もしかしたら?と思う症状がある場合もそうですが、ただの風邪だろうと思うものでも、重篤な病につながる可能性もあるので、まずは お近くの開業医 にかかってみることをおすすめします。みなさんの健康に少しでもお力になれれば幸いです。