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肩甲骨はどこにある?

肩甲骨は体のどの部分にあるかご存知ですか?

両手を首の後ろから肩へ回してみてください、そのまま少し下すと肩の下部にちょっとだけ出っ張った骨がありますよね。

三角の形を取っており、この骨は胸の前面にある胸骨と繋がっていて、更に背中の肋骨の上に乗っているような状態ですが、胴体とは繋がっていません。

背中にある僧帽筋、前鋸筋、小胸筋、肩甲挙筋、大菱形筋、小菱形筋という6つの筋肉が肩甲骨を支えているのです。

という事は運動不足で筋力が低下したり、長時間同じ姿勢でいる事から筋肉バランスが崩れると、肩甲骨を上手く支えられなくなります。

筋力が弱まれば血行不良に陥りやすくなるので、そういった事から肩凝りは起こります。

更に筋肉バランスが崩れ肩甲骨の位置がズレる事によって、体が歪み更に姿勢が悪くなる事から、肩凝りも酷くなりやすいのです。

これを放っておくと、強い痛みを伴う五十肩まで悪化する可能性もあります。

意外と恐ろしい肩甲骨、それを鍛えて五十肩予防を行いましょう。

肩甲骨はがしって何?

肩甲骨はがしと聞いて「え!肩甲骨をはがすなんて痛そう!」と思った人もいるでしょう。

しかし名前はちょっとだけ恐ろしくても、実は全然痛くないんですよ。

肩甲骨はがしというものは、言葉の通り「肩甲骨をはがす」のではありません。

「肩甲骨の周囲にある筋肉を解してあげる」、本当にそれだけなのです。

肩凝りが酷い状態の人は、肩甲骨を支えている6つの筋肉が弱っている可能性があります。

その弱っている筋肉を、肩甲骨はがしによりストレッチを行う事で、血行促進から筋力アップへとつなげるのです。

痛みはありませんし、むしろ解す事で凝りが軽減され、筋肉の緊張が解かれるので体が楽になりますよ。

肩甲骨はがしは病院や接骨院、マッサージ店といった所へ行かなくても、自宅で簡単にセルフケアが可能です。

何か特別な道具を用意しなくても大丈夫ですし、1日1分間だけの「隙間時間」があれば肩甲骨はがしが出来ます。

忙しい仕事中のちょっとした休憩の際に、寝る前にと毎日好きなタイミングで肩甲骨はがしを行えるのです。

肩甲骨はがしのやり方

これから肩甲骨はがしのストレッチ方法をいくつかご紹介します。

まず平行の床の上に真っ直ぐ立ちましょう。

足を肩幅まで軽く開き、息を鼻から吸いながら両腕を上へ、肘は伸ばした状態で頭の上で手の平を合わせましょう。

今度は息を口から吐きながら手の平は外側、つまり両手の甲がくっついている状態にします。

そのまま肘を少しだけ後ろへ引き、両手を放して両腕を横に広げたまま、胸の位置まで下します。

平行の床の上へ立ったら、足を肩幅まで開いて両手を腰に当てます。

そうしたら肩だけを、大きく鼻で息を吸いながら上へ、口で息を吐きながら下へと、上下に動かしましょう。

背中の肩甲骨が動いている事を意識しながら行うと、より効果的です。

平行の床に真っ直ぐ立ち、足を肩幅まで開いたら、両腕を腰の横に下したまま、手の平は地面へ向けます。

そこから息を鼻で吸いながら、両手の平を地面へ向けたまま、「前へ倣え」をするように両腕を胸の位置まで上げましょう。

今度は息を口から吐きながら、両肘を地面へ向けるように真っ直ぐに引いてください。

そのまま、また両手の平を地面へ向けた状態の「前へ倣え」のポーズに戻ります。

これら3つの肩甲骨剥がしは、1分間に最低5回、出来れば10回は行うようにしましょう。

ストレッチをしながら大きく深呼吸をする事で、より効果が出ますよ。

肩甲骨はがしの効果

肩甲骨はがしを行う事で、様々な健康&美容効果を得られます。

・肩凝り軽減

肩甲骨の周囲にある筋肉を動かし、肩甲骨のズレを戻す事、そして血行促進効果から肩凝りが改善されます。

肩に負担がかかるような長時間のデスクワーク、または力仕事をしている場合は、肩甲骨はがしが効果的です。

・姿勢矯正で体・顔の歪みを治す

ついつい前のめりになってしまう姿勢、悪化すれば食事の際にまで背中が丸まって、見た目も凄く悪くなってしまいます。

肩甲骨を正しい位置に戻す事で、前のめりだった姿勢も真っ直ぐとした姿勢になり、猫背の改善もできますよ。

姿勢を矯正すれば顔の歪み改善効果もあります。

・スリムな体型に

肩甲骨の周囲には、実は褐色脂肪細胞という細胞が多く存在しています。

これはエネルギー消費を行うと体温を上げる役割を持つ細胞です。

なんと食事で得た余分な栄養素を熱へと変換して外へ放出し、肥満予防が出来る効果があると言われています。

つまり肩甲骨はがしを行う事で、新陳代謝が活発化されより痩せやすい体へと変化するのです。

・バストアップ

肩甲骨の周囲の筋力が低下する事で血行も悪くなり、リンパの流れも不調となります。

しかし肩甲骨はがしにより血行促進ができれば、リンパの流れも良くなります。

重力により下へと垂れやすいバストも上へ持ち上げる事が出来るでしょう。

椅子から立ち上がるのが難しい場合は、ふくらはぎを強弱をつけて揉んだり、靴を脱いで足の指をほぐすようにマッサージするのことも有効です。

肩甲骨はがしの注意点

肩甲骨はがしの注意点は3つあります。

まず1つ目に「無理をしない事」です。

肩甲骨はがしを行っている最中に痛みを感じたら、休息を摂りましょう。

そのまま痛みを我慢して行っていると、逆に肩への負担となってしまう為です。

2つ目に「リラックスした状態で行う事」です。

筋肉が緊張している状態では、筋肉もその分こわばっていますから、肩甲骨はがしを行ってもあまり効果を得られません。

まずは温かい飲み物を飲んだり、深呼吸をしたり、もしくは半身浴をして体を温めてリラックスをしましょう。

そのリラックスした状態で肩甲骨はがしを行う事で、筋肉も解れやすくなります。

3つ目に「個人差がある事」です。

1日1分の肩甲骨はがしストレッチを数日続けただけで肩が楽になる人もいれば、1ヶ月続けてやっと効果が出る人もいます。

これはその人の生活習慣や、どの程度肩が凝っていたか等によっても違いがあります。

そして肩甲骨はがしのコツですが、やはり「毎日続ける事」が大切です。

毎日1分でもいいので、肩甲骨はがしを日常化しましょう。

そうして凝り固まってさび付いてしまった肩甲骨とその周囲の筋肉を動かす事こそ、成功のコツなのです。