注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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便秘解消法は?

便秘は年齢や性別を問わず、誰でもなる可能性のある症状です。しかし、便秘の原因は様々なので、具体的な対処方法が分からずに困ることが少なくないですよね。たとえば便秘の症状を引き起こす原因の一つと考えられているのがストレスです。ストレスの影響により副交感神経の働きが鈍ることで、大腸のぜん動運動が乱れて便秘が起きると考えられています。また、その他にも加齢や運動不足がなどの影響による腹筋の筋力低下や、生活習慣や食生活の乱れが原因で起きる腸内環境の悪化、あるいは脱水症状や何らかの薬を使用した際の副作用など、様々な原因が考えられます。さらに、知らない間に何らかの病気を発症しており、それが原因で便秘の症状が続いている可能性もあります。

このように便秘を引き起こす原因は数多く存在するため、症状を解消するための方法を簡単に特定できません。しかし、基本的には食事に気をつかって、腸内環境を改善することで便秘を治すことが出来ます。また、身体の各所に存在する便秘解消に効果的なツボを刺激したり、運動によって腸に刺激を与えることなども便秘解消に役立ちます。しかし、便秘の原因が何らかの病気だった場合は、病気を治療しない限りはどのような対処方法を行っても便秘を治すことが出来ません。そのため、もし普段の便秘と様子が違うなど、何らかの違和感を感じた場合は、無理に我慢をせずに病院へ行って診断を受けることが大切です。

食生活を見直そう!

便秘を治すためには、まず食生活を見直すことが大切です。消化器官で発生する問題の多くは普段の生活で口にしている食べ物と深い関係があるため、便秘になった際にまず取り組むべきなのが食生活の改善です。また、食事に気をつかうことで便秘を解消できれば治療薬を使用する必要がないため、副作用の心配をする必要がなく、治療費などもかかりません。便秘を治す上で効果的なのは食物繊維を多く含んでいる食べ物を積極的に摂取することですが、この時に大切なことは水溶性食物繊維、不溶性食物繊維という2種類の食物繊維をバランス良く摂取することです。

水溶性食物繊維を摂取すると腸のなかで柔らかい便が作られるため、便が出やすくなり便秘が改善されます。また、水溶性食物繊維にはビフィズス菌などの善玉菌を増やす作用があるため、腸内環境を改善して便秘を防ぐ効果も発揮します。主に「野菜」や「果物」、「海藻類」などに多く含まれています。また、不溶性食物繊維には腸管を刺激することで腸のぜん動運動を高める効果があり、便が肛門まで運ばれやすくなるため便秘を改善する効果が得られます。不溶性食物繊維は主に「穀類」や「豆類」などに多く含まれています。

そして、「プルーン」にはこれら2種類の食物繊維以外に加えて、便秘薬にも使用されているソルビトールという成分も含まれています。そのため、便秘改善のためにどのような食事をとれば良いのか分からない方は、普段の食事にプルーンを加えることで便秘解消に役立つ高い効果が得られます。その他にも、食物繊維が豊富な上に腸内の悪玉菌を抑制する効果を持っている「バナナ」や、乳酸菌が多く含まれている「ヨーグルト」などの食品も便秘解消に役立つ高い効果を発揮します。

ツボを刺激しよう!

便秘を治すためには、ツボを刺激することも効果的です。人間の身体には数百以上のツボが存在していますが、その中には便秘解消に役立つツボがいくつも存在しています。そのなかでも、とくに高い効果が望めるのがお腹のツボです。その1つが「天枢」と呼ばれるツボで、おへその両側の3cmから4cmほどの場所にあり、このツボを刺激することで内蔵の働きを活性化して、便秘を解消する効果が得られます。

さらに、左右にある「天枢」の3cmから4cmほど下には「大巨(だいこ)」と呼ばれるツボがあり、ここも刺激することによって便秘解消の効果が得られます。便秘の症状が進行している方の場合は「大巨」の周辺が硬くなっている場合がありますが、だからといって力を入れて強引に刺激せずに、適度な刺激を与えることが大切です。

そして便秘解消に効果的なツボは手足にも存在しており、手のツボの中でも特に有名な場所が「合谷(ごうこく)」です。「合谷」は親指と人差し指の付け根の辺り、手を開いたときに水かきになる部分の骨よりの位置にあります。肩こりや眼精疲労などのあらゆる症状に効果を発揮するツボですが、ここを刺激することで便秘解消の効果も得られます。そして足にある便秘解消に効果的なツボが「三陰交(さんいんこう)」です。内側にあるくるぶしの8cmから9cmほど上の場所にあるツボで、ここを刺激することでも便秘解消の効果が得られます。

適度な運動も大事!

便秘を治すためには、食事の改善などに加えて適度な運動を行うことが効果的です。そして、便秘解消に役立つ運動の中でも、もっとも手軽に行えるのが「腹筋運動」です。とくに「弛緩性便秘」の場合は運動不足や加齢などの原因で起きる筋力の低下によって引き起こされている場合が多いため、腹筋を鍛えることで腸のぜん動運動を強化して便秘を解消する効果が得られます。ただし、間違った方法で腹筋を行っても、適切な負荷が加えられずに便秘を解消する効果が得られません。

便秘解消のために腹筋運動を行う場合は、最初に仰向けになってから膝を立て、両手を頭の後ろ側で組みます。そして、腹筋を意識しながらゆっくりと上体を起こします。そして上がりきったら、今度はゆっくりと上体を元の位置に戻します。これを20回程度、1日に2セットから3セットほど行います。また、こうした通常スタイルで行われる腹筋運動と同様に、便秘解消のための運動として利用されているのが「足上げ腹筋運動」です。まず最初に仰向けになって膝を立てて、おへその下付近に手を置きます。そして、両足を床から少し浮かせた姿勢を5秒間ほど維持します。これを10回ほど行います。

解決法を組み合わせて改善しよう!

便秘で悩んでいる場合は、基本的には食事を工夫したり適度な運動を行うなどの方法で症状を治療します。しかし、どれだけこうした方法を行ってもいっこうに便秘の症状に改善する様子がみられない場合は、ただの便秘ではなく何かの病気が関係している場合があります。そして、病気が原因で便秘の症状が起きている場合は、医者の診断を受けずに自己流の便秘対策をいつまでも続けていると、どんどん症状が悪化する危険性があります。そのため、いつもよりも便秘の症状が辛かったり、何らかの違和感があった場合は無理に我慢をせずにすぐ病院へ行くことが大切です。

病院へ行って便秘の原因が生活の乱れだと診断された場合に、生活習慣や食生活の改善、適度な運動といった便秘の解消に役立つ様々な対処方法の指導が行われます。また、便秘薬を処方する場合も患者が抱えている便秘の症状に合わせた最適な治療薬が処方されます。さらに治療薬に含まれる成分や使用する量などは、患者の体質に合わせた最適なものに調整した上で処方してもらえます。そして、便秘の原因が何らかの病気だった場合は、病気を治療しながら便秘解消のための対症療法が行われます。