注意:この記事は医師による監修を受けておりません。ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用ください。

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便の色から何が分かる?

便の色は、健康な状態である時は、黄土色をしています。これは胆汁の色で、排便までの体内での働きが正常な時の色です。胆汁とは、肝臓で生成されるアルカリ性の液体で、十二指腸で排泄されるものです。この胆汁の色が、便の色となるのです。自分が食べたものが、体内で正常に消化されているかどうかを知る手がかりが、便の色や硬さです。

健康状態によって、便の色や形は日々変化します。口から入った食べ物が、それぞれの内臓を通過する際どこかに異常が発生していれば、正常な色の便ではなくなります。

そして、いつもと違った色や硬さとなった便が排泄されます。また、体の疲れ具合や、ストレスによっても変化が現れるものです。イマイチ体調が優れないような時、自分の便の色や形で、改めて体調不良を自覚することができたりします。自分の体から発せられるサインをしっかり受け取り、発信してくれているのが便だと言っても過言ではないでしょう。

だからこそ、毎日排便し、毎日その色や硬さなどをセルフチェックすることが大事なのです。このセルフチェックこそが、健康管理でもあります。そんな便の色について、その色からわかる健康状態はどんなものなのか、色別に調べてみましょう。

茶褐色の場合

黄土色から茶褐色の便は健康状態がよく、正常な便の色です。また、便の色は大腸に留まった時間の長さによっても変化します。同じ茶褐色でも大腸を通過する時間が長かった場合、水分が多く吸収されてしまっていることから、濃いめの茶褐色になります。いわゆる、便秘の状態の便の色です。色が濃いければ濃いほど、大腸に留まっていた時間が長いということになり、便秘が疑われる便なのです。

逆に大腸に留まっている時間が短ければ短いほど、明るい茶褐色の色になります。茶褐色の便の色でも、硬さや状態によっては正常とは言えない場合もあります。とても柔らかく、水っぽいような時は、食事の調整などで改善することができますが、時には過敏性腸症候群などの病気が疑われることもあります。細い便は食物繊維不足、コロコロとしたうさぎの糞のような便は、腸の動きが悪い時に出る便です。黄土色や、茶褐色の色の便が出ているからと安心しきってはいけません。色だけでなく、臭いや形、硬さも合わせて観察することが大事です。

灰白色の場合

便の色が灰色や白っぽくなる時は、消化器官に問題が発生している可能性があります。考えられる原因を挙げてみましょう。

消化不良

脂っぽいものを多く摂取した時や、消化不良を起こしている時に便の色が白っぽくなります。脂質の摂り過ぎが影響していることが多いので、脂っぽい食事を控えるようにしましょう。

肝臓の病気

便に色をつける胆汁は、肝臓で生成されるものです。便が白っぽくなるということは、肝臓や胆のうで問題が発生しているかもしれません。肝臓や胆のうで胆汁がしっかり生成されていないことで、便の色が白っぽくなるのです。他にもウィルス性腸炎や、急性肝炎、黄疸などといった病気の可能性もあります。嘔吐や発熱といった、他の症状も合わせ診て、判断されることになります。これらの病気の疑いがあることからも、灰色のような白っぽい便が出た時は、できるだけ早く病院を受診しましょう。

検査用バリウム

健康診断などで、胃のレントゲンを撮影するために服用する、バリウムが影響しています。バリウムが白い液体であることから、便の色も白っぽくなるのです。バリウムがすべて排泄されれば、正常な色に戻るでしょう。

赤色の場合

便が赤い色をしている時は、便に血液が混ざっている可能性があります。同じ赤い色でもその微妙な色の違いにより、出血したおおよその部位を想定することができます。便に血液が混ざったものを血便といいます。血便の赤色が明るめの鮮明な赤である場合は、痔からの出血がほとんどです。少し暗めの赤色の場合は、大腸で出血している可能性があります。大腸に何らかの異常が発生し、出血していると肛門まで到達する間に血液が酸化することで、暗い色の赤色に変色するのです。出血した部位が、肛門から遠い場所であればあるほど、出血後の酸化が進むことで、暗い色の赤に変色していくのです。

大腸の出血で疑われる病気には、

  • 大腸ポリープ
  • 大腸がん
  • 直腸がん
  • 潰瘍性大腸炎

などがあります。実際、血便の多くが痔からの出血と言われますが、その他の症状も合わせ診ることで判断することが大事です。どうせ痔のせいだから、と自己判断するのが1番よくありません。痔の症状があっての出血でも、念のため病院での診察を受けましょう。

黒色

自分の便が黒い色をしていたら、かなりびっくりすることでしょう。他の色の便もびっくりするものですが、黒はさらに驚く色です。黒い色の便は、「タール便」とも言われ、タール便も体の異常を顕著に現している便の色です。赤い色の便で触れたように、出血した血液は時間の経過とともに酸化することで、色が変化していきます。出血から時間が経過すればするほど、暗い赤色になっていくものです。鮮血の度合いが低くなればなるほど、暗い色になっていくわけですが、最終的には、ほぼ黒色に近い色となります。

便が肛門までたどり着き、排便される際に黒っぽい色になっているということは、肛門から遠い部位で出血があったことを訴えるものです。黒い色の便が出た時は、肛門や大腸ではなく、消化器官での出血が疑われます。特に食道や胃、十二指腸などの上部消化管からの出血が強く疑われるものです。黒い色の便が出た場合もすぐに病院で診察を受け、病気の疑いがある内臓の検査を受けましょう。