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ほくろが気になる人も多いのでは?

目が小さかったり、鼻が低かったりと、人は何かしら自分の顔にコンプレックスを抱えていたりします。そんな顔の気になる場所にほくろがあれば、それをコンプレックスに感じてしまう人もいるものです。他人から見れば、さほど気にならないようなほくろでも、本人にとっては大問題で、人知れず悩んでしまったりもします。顔にあるほくろは、人の印象を左右すると言っていいほど、なかなかの存在感を発揮するものです。

だからこそ、顔にあるほくろの存在が気になり、できることなら取り除いてしまいたいと思う人は多いでしょう。一昔前では、顔のほくろを除去することは、あまり簡単に行われていることでありませんでした。

ですが近年では、美容業界の目覚ましい発展に合わせるように、以前に比べるとほくろを除去する人も、増えてきました。とはいえど、もともと顔にあったものを取り除くのは、少し勇気がいることです。なかなか決心できずに、迷う人もいるでしょう。

まずは、ほくろそのものの正体について知っておくことが大事です。当たり前のように見てきたそのほくろについて、まずは詳しく調べてみましょう。

そもそも、ほくろって何?

そもそもほくろって、その正体はいったいなんなのでしょうか。いつの間にかできていて、いつできたのか、どうしてできたのか、さっぱりわからなかったりします。

ほくろは、メラニン色素を含む細胞が集中し、増殖してできたものです。正式名称を「色素性母斑」や「母斑細胞母斑」と呼び、良性の皮膚病変なのです。そのほとんどが良性のほくろですが、中には、「メラノーマ」と呼ばれる悪性の皮膚がんのものもあります。ほくろの元となるメラニン色素を含む細胞を「メラノサイト」といいますが、これが悪性化して腫瘍となったのが、メラノーマなのです。

このメラノーマはとても悪性度の高い腫瘍で、発生すると非常に進行が早いがんであることからも、注意が必要です。ほくろの元であるメラノサイトは、胎児として母体にいるときから作られます。

また、その時からすでに、その人のほくろができる位置は決定しているとも言われるのです。その後、紫外線などをたくさん浴びることで、ほくろとして私たちの体に存在するようになります。

レーザーを使っての除去

気になるほくろを思い切って除去したいけど、勇気が出ないという人もいることでしょう。ほくろを除去する方法はいくつかあり、自宅で自分でする方法と、皮膚科や美容整形外科といった専門家にお願いする方法があります。ここでは、皮膚科や美容整形外科で取り扱っている除去方法を調べてみましょう。

炭酸ガスレーザー

レーザーを当てることで、ほくろの組織を水蒸気にして蒸散させる方法です。だいたい5o以下で、盛り上がりのあるほくろに適用することが多く、ほくろ周辺の組織に与えるダメージが小さいことがメリットの1つです。出血が少量で済み、傷が完治するまでの期間が短いです。

Qスイッチレーザー

皮膚の黒い組織だけに反応し、色素細胞だけを破壊するというレーザーを当てる方法です。色素を破壊するだけなので、大きいほくろの除去方法としてはむいておらず、小さく平たんなほくろに適しています。こちらも傷が完治するまでの時間が短いことがメリットですが、1回で除去しきれず、数回通院が必要となることもあります。

メスを使っての除去

とても大きなほくろだったり、膨らみが大きいようなほくろで、レーザーによる方法が適しないような場合は、メスを使って除去する方法もあります。手術扱いになれば、保険が適用されることから費用が少なくで済むこともあります。

くりぬき

メスを使い、ほくろより少し大きく皮膚をくりぬく方法です。メスで皮膚を切り取るので、レーザーより出血が見られます。皮膚ごと切り取ることで、ほくろが再発する心配がないことがメリットです。切り取ったことでできる傷口が大きければ、縫合することにもなり、完治まで時間を要することがデメリットです。

切除+縫合

ほくろと一緒に皮膚を切り取る方法でいえば、くりぬき法と同じですが、切除する皮膚の形に少し違いがあります。くりぬきは皮膚を丸く切り抜くのに対し、初めから縫合することが決まっているこの方法は、皮膚をほくろとともに紡錘形に切り取ります。切り取った後は、縫合しますが、元のほくろよりだいぶ大きな傷が残るのがデメリットです。縫合することから、抜糸も必要となり完治まで時間を要します。ですが、ほくろの場所によってはきちんと縫合することで、きれいな状態になることが期待できます。

慎重に検討しよう!

ほくろを除去する方法は、他にもまだいくつかあります。自分で「ほくろ除去クリーム」などを使って除去する方法もありますが、あまりおすすめできる方法とは言えません。中途半端に手を加え、跡が残ってしまったり、細菌や雑菌が侵入し、化膿してしまったりすることもあるからです。

そして何より、そのほくろが悪性腫瘍であるメラノーマの可能性もあるのです。メラノーマは、良性であるほくろとの区別が難しいがんでもあります。またほくろには、メラノーマに限らず良性のほくろと区別がつきにくい病気のほくろもたくさん存在するのです。勝手な自己判断で、そういった病気のほくろを除去しようとしたら大変なことになりかねません。

ほくろを除去する方法や、それに伴う費用、どこで治療を受けるかなど、まずはすべてにおいて詳しく調べるようにしましょう。調べたうえで、本当に除去する方がいいのかどうかも含めて検討することが大事です。特に顔は人の印象を左右しかねない、大事なものです。だからこそ、慎重に判断する必要があるのです。