生理痛をラクにしたい!そのメカニズムと解消方法を徹底紹介!
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そもそも、生理って?
生理とは「生理的出血」をさし、毎月ある子宮からの正常な出血のことをいいます。医学的には月経と呼ばれているものです。
子宮では卵巣から卵子が排卵され、精子と出会って受精した受精卵を待ち受けています。子宮の内側には子宮内膜というのがあり、受精卵を迎えるために厚くなっていきます。しかし、受精卵が来なかったり、うまく着床しなかったりすると、排卵から2週間で、これはいらないものと判断し、子宮内膜を子宮の外に捨てることをします。その時に出血が伴い、それが生理という現象になります。
妊娠すると生理がなくなるのは、ホルモンがもう生理を起こさなくていいという命令を出すからです。
生理の周期はだいたい28日と言われていますが、人によっては30日だったり、35日だったりと違います。しかし排卵日から生理までは14日というのは決まっています。
生理の時に出る血は「経血」と呼ばれるもので、子宮内膜が剥がれて血と一緒に出てきたもので、鼻血などとは違うので、大量に出てもあわてなくて大丈夫です。
生理痛の原因って?
生理痛のひどい人と軽い人がいます。それはどのようなメカニズムで違うのでしょうか? 生理痛の起こる原因を見てみましょう。子宮内膜を外に出すために、子宮が収縮します。その時に、プロスタグランジというホルモンが分泌されます。このホルモンがなんらかの理由により多くなりすぎると子宮が必要以上に収縮し生理痛をひどくするようです。
特に若い女性の場合、子宮が成熟していないため、スムーズに排出させようとし強い子宮の収縮が起こるようです。
またプロスタグランジは子宮だけではなく、全身の血管や筋肉とも関係していて、胃腸などの血流が悪くなるため、消化もしにくくなり、胃まで収縮させてしまい、吐き気まで感じてしまうようになる人もいます。
同じく大腸も収縮を起こすので、下痢になる人もいます。プロスタグランジは炎症があるとその生産が促されることがあり、強い生理痛があると、本来必要以上のホルモンが分泌してしまい、胃や腸まで収縮させてしまいます。特に胃腸の弱い人は、生理痛もひどくなるようです。
月経前症候群って?
本来生理の期間中に下腹部痛や胃腸の働きが悪くなるのはわかるけど、生理でもないのに、生理が来る前はイライラしたり、眠くなるなどの症状が出ることがありませんか?
これは月経前症候群=PMSと呼ばれるものなのです。原因自体はまだはっきりとは確定されていませんが、排卵後に訪れる黄体期に分泌されるエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンの量が関わっているのではないかと言われています。
エステステロンは卵胞ホルモンといい女性らしさを作るホルモンと呼ばれています。プロゲステロンは黄体ホルモンと呼ばれ妊娠を助けるホルモンです。この二つのホルモンが、排卵期を境にいろいろな現象や症状を引き起こします。ホルモンの働きで水分を体から排出しにくくなると、むくみの原因や、それが胸に出たらなんだか乳房が痛いとか、頭であれば頭痛がしたり、体全体がだるくなったりします。また、ホルモンの働きで脳内のセロトニンという物質が低下すると、鬱状態やネガティブ思考など気持ちが不安定になります。イライラしたり、なんでもないのに涙が出たり、気持ちがどうしても落ち込んだり。
PMSは、その人の体質、体調によっていろいろな症状が出るものです。誰にでもあることなんだと気を楽に持つことが大事です。
軽い生理痛はどう対策すればいい??
比較的軽い生理痛の方は、まずは下半身を温めましょう。温めることで子宮の収縮からくる痛みが和らぐことが多いです。冬場は、タイツを履いたり、腹巻もいいでしょう。暖かいお風呂も実はいいのです。家族の最後にお湯に浸かれたら浸かりましょう。そのほかに、ホットジェルなどをお腹に乗せてホットパックもいいです。そして、食べ物はなるべく体を冷やさないようなものを食べることを心がけましょう。お味噌汁など体を温めるものや生姜などを取り入れて、体を冷やさないことが大事です。足湯もいいですね。お風呂に入れないときは、熱いお湯とお水に交互に足を入れるというのも、効果的です。
生理中はしんどいから動かないというのは考えもの。歩くとか、家事とか軽い運動はした方が良いのです。体も温まりますし、食欲もわきます。軽い運動とバランスの良い食事は健康な体にとって一番の薬になります。
軽い生理痛で、薬を飲むほどではないわ、という方は、これらの方法で、1週間乗り切ってください。
ツライ生理はこう乗り切る!!
生理休暇というのが法律的に認められているくらい、実は生理がとても辛い方も多いのです。一番多いのはやはり下腹部痛。締め付けられるように痛くなり、動けない人も。立ちくらみ、めまい、頭痛、吐き気と、重い人は本当に辛いですよね。
やはり貧血にはなりやすいため、めまいなども起こしやすくなっています。
まずは痛みを取るためにも、薬を飲むのが一番楽だと思います。
子宮を収縮させるプロスタグランジの分泌を抑えるような薬がベストです。痛み止めであれば、イブプロフェン入りのものがいいようです。薬局で、生理痛の薬といって相談されるといいでしょう。お薬でだいぶん頭痛や下腹部痛は治ることが多いです。
吐き気などによる食欲不振は、やはり消化の良い食事、バランスがよく、体を冷やさない食事を取るようにしてください。女性の場合、日頃から鉄分不足もあります。サプリメントなどで栄養補給してあげるのも大事です。また、女性の症状には漢方が効くといわれています。速攻性はないけれど、長く効くというので、漢方を飲まれる方も多いです。ピルというのも一つの処方としてあります。ピルは経口避妊薬というイメージがありますが、生理痛の緩和の目的でも使用されています。低用量ピルに含まれているホルモンが、子宮内膜の増殖を抑える働きをするそうです。
あまり重い生理痛の場合、ほかの病気の場合もなきにしもなので、まずは一度病院で診てもらうというのも必要です。そのときに、漢方やピルを含め、いろいろな薬を紹介してもらうといいでしょう。そして体を温めて、気分転換に散歩などの軽い運動をして、美味しくて消化のいいものを食べて、1週間を乗り切りましょう。