【長引く咳完全ガイド】咳が止まらない!咳の原因となる12の病気
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長引く咳は生活の質を下げる
咳はウイルスやほこり、煙、食べ物の異物からハイや気管、気管支を守るために行われる防御反応です。風邪などで咳が生じるのもこの理由からです。咳の原因の多くはかぜですが、咳が止まらずに続いている場合には何らかの病気にかかっている可能性があります。
本記事では、咳の続く期間やたんがからんでいるか、その他の症状が起こっていないかどうかなどから、長引く咳の原因と考えられる病気で代表的なものをなるべくひろくご紹介しています。長引く咳の症状は、呼吸器の専門家でないと誤診をしてしまう可能性もあるので、すでに咳が長引いている方も、そうでない方も一度目を通しておくことをおすすめします。
【咳が長引き、息を吸うときにヒューという音】百日咳
苦しい咳が長く続く、息を吸い込むときにヒューという音がする。そのような咳の症状がある場合は、百日咳 になっている可能性があります。一度の咳の発作で数分から30分ほど続くことがあり、非常につらい病気です。
百日咳は、乳幼児のときに予防接種をするので、大人はほとんどかからないと言われていましたが、大人も予防接種の効果が薄れてかかるケースが増えてきています。
百日ぜきの咳は特徴的で、一度聞けばまず忘れないと言われています。
①短い間隔で咳が連続的に出ます(エホ、エホ、コン、コン、という咳:スタッカートと言います)
②続いて、急に息を吸い込んで、笛の音のような音が聞こえます(ヒュー、という呼吸音:フーピングと言います)
②のフーピングが非常に特徴的で、ぜんそくの咳は息をはくときにヒューという音がしますが、百日咳の場合は、息を吸うときに音がします。
百日咳は乳幼児がかかったときの合併症が怖く、肺炎や脳症にかかることがあり、危篤状態に陥ることもあります。 大人の場合は、重症になることは少ないですが、咳が続くことで眠れなくなるということもあるそうです。また、感染性のある病気なので、重症になりやすい乳幼児のいる家庭は注意したほうがよいでしょう。
症状は期間で変化する
潜伏期
いわゆる潜伏期間と言われているものです。通常は1週間程度、潜伏期間がありこのときはまだ症状がありません。
カタル期
少しずつ症状が表れてきます。鼻水、微熱、軽い咳といった風邪のような症状が続きます。人により違いはありますが、1〜2週間程度継続してこのような症状がでます。
痙咳期(けいがいき)
百日咳の症状がしっかり出始める期間です。2〜3週間に渡り続きます。感染した際の症状として特徴的なものは、「けいれん性の咳発作」です。他にも、短い咳が連続して出たり、息を吸うときに「ひゅーひゅー」という音が起こるようになってきます。嘔吐や微熱をこの時も伴っている場合があります。ここまでくると、風邪ではないかも?と思って、病院へ行く方が多いそうです。しかし、百日咳の診断を受けるには、検査から2〜3週間程度かかるため、その頃には痙咳期も終わりを迎えてしまいます。そのため、百日咳の特徴的な症状が出た場合は、検査結果を待たずに、百日咳の治療を行ってしまうことが多いようです。
また、3ヶ月未満の乳幼児の場合、痙咳期では咳が出ず、無呼吸発作や皮膚の色が悪くなるという症状を起こす場合もあります。痙咳期の咳は通常1ヶ月~3ヶ月程度で回復しますが、6ヶ月未満の赤ちゃんの場合は、痙攣性の咳発作によって呼吸困難となり死亡するケースも多いので要注意です。
回復期
時々、発作性の咳が出てしまう程度でこの頃には落ち着いてきます。百日咳という病名のお通り、潜伏期間から回復期間まで合計で約100日程度で完治することが多いようです。かなり長期間な戦いになりますね…。
症状が弱い場合は百日咳と気付かずに回復期を迎える場合もありますし、咳が続いていたとしても、体内の菌が無くなれば回復することも多いです。つまり、自然治癒はします。しかし、合併症を招く可能性もありますし、乳児へ感染すると死亡する可能性もある怖い病気ですので、「様子が変だな」と思った場合は、早めに病院を受診しましょう。
【風邪症状とたんが絡む長引く咳】マイコプラズマ肺炎
マイコプラズマ肺炎とはマイコプラズマと呼ばれる病原性微生物が肺に感染して発症する病気のことを指します。症状として、発熱やしつこい咳などの風邪に似た症状から始まり、どんどん症状がひどくなる病気で、解熱しても咳が1ヶ月ほど続くこともあります。
マイコプラズマ肺炎と通常の風邪を見分ける自覚症状として、マイコプラズマ肺炎は38度以上の発熱、全身の倦怠感、乾いた咳が続く、胸痛などが挙げられます。そしてこのマイコプラズマ肺炎は、数年に一度、大流行すると言われています。
またこの病気自体は軽い症状で終わることもありますが、普通の気管支炎や肺炎を合併することもあり、注意が必要です。
さらにマイコプラズマ肺炎は、感染しても発症しない可能性もある一方で、一度感染して完治した後でも何度も感染する可能性もあります。これはマイコプラズマ肺炎を一度発症もしくは感染しても免疫ができないためだと言われています。そしてこの病気は1年を通して感染・発症されますが、特に秋から冬、春にかけて猛威を振るうと言われています。
学童期の子供がかかりやすく、咳やくしゃみで感染するため集団感染します。成人するまでに97%の人が感染するといわれ、免疫は長くは続きませんから、何度でも感染することがあります。晩秋から早春にかけての感染率が高く、潜伏期間は約2〜3週間で、症状は発熱、全身倦怠、頭痛、とくに咳がひどいのが特徴です。
マイコプラズマ肺炎にかかりやすい人とは?
マイコプラズマ肺炎に感染したことがある人は5歳の段階ですでに65%、成人だと90%近くの人であるとの研究があり、このことからどの年代であってもマイコプラズマ肺炎を発症する可能性があるといえます。
しかしその中でもマイコプラズマ肺炎が発症しやすい年齢は6歳から12歳の子供と言われています。乳幼児にも当然感染することはありますが、5歳以下だと肺炎として発症することは少なく、軽い風邪の症状で済むことが多いようです。
また一般的な病気は免疫力が弱まっている人にかかりやすいと言われていますが、マイコプラズマ肺炎の場合は若くて健康な人ほど発症しやすく、重症化しやすいという研究結果が出ています。その理由として、病原体が体内に侵入すると異物を排除して体を守ろうとする免疫機能が働きますが、若くて健康な人ほどその免疫機能が過剰に働いてしまうことがあり、それによる強い炎症反応がマイコプラズマ肺炎を引き起こし、さらには症状を重症化させることがあるためです。
マイコプラズマ肺炎の症状は?
高熱
マイコプラズマ肺炎が発症すると、5割~6割以上の患者さんが38℃以上の熱を急に出すと言われています。しかし稀に、微熱で発症する患者さんもいるようです。しかし、どちらの場合でも発熱はマイコプラズマ肺炎を見分ける初期症状(急性期の症状)の特徴であると言えるでしょう。
だるさ
マイコプラズマ肺炎が発症すると全身の倦怠感が現れます。この倦怠感は、発熱とほぼ同時に始まると言われています。マイコプラズマ肺炎の初期症状は風邪症状に非常に似ています。ですから、普通の風邪とマイコプラズマ肺炎を見分けるうえでも、全身の倦怠感が強い場合は、注意したほうがいいかもしれません。
乾いた咳
マイコプラズマ肺炎の初期症状として、特徴的なのが乾いた咳です。この咳は熱が出てから、2日後ほどに始まると言われています。乾いた咳とは、タンが絡んでいない咳のことで、特に夜は咳がひどくなる傾向にあるようです。マイコプラズマ肺炎は、他の肺炎と違い、肺の間質というところに炎症が起こると言われています。肺の間質というのは、肺胞と毛細血管の間の部分のことのようです。ですから、普通の肺炎では初めから痰と咳が出るようですが、マイコプラズマ肺炎では、痰の絡まない乾いた咳が出ると言われています。
時間の経過とともに乾いた咳はどんどん激しくなると言われています。乾いた咳は、数日後にはだんだん痰の絡んだ咳に変わってくるようです。痰が出始めると、粘りのある痰、膿の混じっているような痰が出るようです。稀に血の混ざった痰が出ることもあると言われています。マイコプラズマ肺炎では、咳が激しいのが特徴のようですが喉の痛みや鼻水はそれほど激しくないのが特徴のようです。咽頭痛や鼻水は2、3割程度の患者さんにしか見られないというデータがあるようです。
引用元:http://takamidai-clinic.com
吐き気・嘔吐・下痢
消化器系にも症状が出ることがあるようです。このような症状はノロウイルスや他の病気とも間違いやすくなるため、他の症状と合わせて判断する必要があります。
大人もかかる!
小さい子から若い世代がマイコプラズマ肺炎には良く疾患すると言われていますが、大人もかかることがあるため、要注意です。
人のマイコプラズマ肺炎の症状の特徴は、風邪に似た初期症状から始まることです。体温は38度前後まで上がり、倦怠感と頭痛が伴います。咳が出ない場合も珍しくなく、そのまま仕事を続けて悪化させるのも珍しくないのが特徴です。数日すると乾いた咳が出始め、呼吸困難を伴うこともあります。
大人のマイコプラズマ肺炎は早期に発見し、早期に治療することが基本になります。特に自覚症状なく悪化して気付くことが多いため、風邪気味かと思った場合はまず病院で診察を受けた方が良いのです。特に旅行など外出などで不特定多数の人とすれ違った場合や、職場で風邪にかかって休んでいる人が多い場合は用心した方が良いのです。インフルエンザなども疑って、マスクなどをした上で病院に行くのが正解です。
マイコプラズマ肺炎を放置し重症化すると、脳炎などの別の病気にかかる場合や、障害が残る可能性もあります。他人に感染させる恐れもあるため、非常に危険な病気でもあるのです。少しでも心当たりがあるならまず病院に行く必要があるのです。
詳しくは下記の記事も参考にしてみてください。
マイコプラズマ肺炎は大人もかかる!重症化を防ぐための対処法まとめ
【1ヶ月以上のたんの絡まない咳】咳喘息
咳喘息は、慢性的に咳が続く気管支の病気です。一般的な喘息と同様、気道(呼吸をするときに空気の通る道)が狭くなり、いろいろな刺激に対して過敏になって、炎症や咳の発作が起こります。
かぜは治ったはずなのに、咳はとまらない、そのような状態が数週間続いたら、それは 咳喘息 の可能性があります。咳喘息にかかると、一ヶ月以上、たんの絡まない咳が続きます。ひどい場合には1年以上咳が続くこともあります。 かぜに併発して起こることが多く、かぜをひいたあとに2~3週間以上、咳が続くことがあれば、この病気の可能性があります。女性に多い傾向があり、しばしば再発を繰り返します。
喘息との違いは?
咳喘息にかかると、一カ月以上、空咳(からぜき)が続きます。ひどい場合は咳が一年以上続くこともあります。ただし、喘息に見られるゼイゼイ、ヒューヒューといった喘鳴(ぜんめい)や呼吸困難はありません。また、発熱や痰(たん)などの症状はほとんど出ません。夜中から明け方に激しい咳が出たり、寒暖の差や喫煙で咳が出やすくなるのが特徴です。のどにイガイガ感を伴うこともあり、長話をした際、のどが渇いたり枯れたりもします。咳の発作が激しい場合は、胸の痛みを感じたり、嘔吐、失神したりすることもあります。
咳喘息は、喘息と名前が似ていますが症状がことなり、喘息に見られるようなゼイゼイ、ヒューヒューといった呼吸する時の音はせず、呼吸困難にもならないのが特徴です。また、夜中から明け方に激しい咳が出たり、寒暖の差や喫煙で咳が出やすくなる のも特徴と言われています。
咳喘息は アレルギーのある人に多い とされていて、室内外の温度差や、たばこの煙を吸う受動喫煙、運動、飲酒、ストレスなどのほか、ホコリやダニなどのいわゆるハウスダストが発作の要因になるといわれています。これらの要因に対してアレルギー反応が起こり、気道が炎症を起こして発作が起きてしまうのです。
発作がひどいときには、胸が痛んだり、嘔吐、失神したりすることもあります。
咳喘息は再発を繰り返し、放置しておくと本格的な喘息に移行してしまう場合もある ので、そうなる前に治療したり、予防をすることが大事です。予防に有効な手段は下記を参考にしてみてください。
- かぜやインフルエンザに注意
- 喫煙・副流煙(※)に気をつける
- 飲酒を控える
- アレルギーを起こさない環境をつくる
- 気温の変化に気をつける
- ストレスをため込まない
- 食生活に注意する
引用元:http://www.myclinic.ne.jp
【発作的な激しい咳と呼吸時の音】喘息
喘息の人の気道は、症状がないときでも常に炎症をおこしており、健康な人に比べて気道が狭くなって空気が通りにくくなっています。炎症がおこっている気道はとても敏感になっていて、正常な気道ならなんともないホコリやタバコ、ストレスなどのわずかな刺激でも狭くなり、発作がおきてしまいます。 喘息の治療は、発作をおこさないための気道炎症の治療が中心となります。
引用元:http://naruhodo-zensoku.com
発作的に激しい咳が出て、息をはくときにゼーゼー、ヒューヒューという音がする。呼吸困難になる。それは 喘息 の発作が出ている可能性があります。胸の痛みやのどに感じる違和感なども喘息の症状のひとつで、治療せずに放置すると、気道の炎症が悪化してしまい、発作の頻度が増えたり、重症化することがあります。
喘息の症状
喘息の発作は、起こりやすいときがあると言われています。
- 夜間~早朝にかけて
- 季節の変わり目など、気温差がはげしいとき
- 天気がよくないとき、変わりやすいとき
- 疲れているとき
- 風邪をひいたとき
- 発作を引き起こす刺激に触れたとき(タバコの煙、線香の煙、強い臭いなど)
引用元:http://naruhodo-zensoku.com
喘息は大人もかかる!
喘息は子供の病気だと思われていますが、大人がなることも非常に多いです。大人の場合子供のころの喘息が再発することもありますが、大半は成人してから急に喘息になるというケースであると言われています。特に40歳を超えてからの発症が半数以上を占めている そうです。
喘息の方は、気道が炎症を起こしていて敏感になっているため僅かな刺激でも発作が起こってしまいます。喘息になっている方は発作で重篤な状態になりかねないので、下記を参考に発作を予防することが大事です。
- 気道の状態を知っておく
- アレルゲンを減らす
- 風邪に気を付ける
- 気候の変化に注意する
- 激しい運動を控える
- ストレスをためない
引用元:http://www.healthcare.omron.co.jp
【簡単な運動で息切れ、たんが絡む咳が長引く】COPD(慢性閉塞性肺疾患)
特にハードな運動をしたわけではないのに、呼吸が苦しくなって息が切れる。しかし、病気とは考えず「きっと年を取って体力がなくなったせいだろう」と思い込み、不自由を感じながら日々の生活を制限していませんか。生活の質を低下させる息切れ、咳、痰。
引用元:http://www.healthcare.omron.co.jp
このような症状が出ている場合は、COPD(慢性閉塞性肺疾患) と呼ばれる病気の疑いがあります。
COPDの原因は?
タバコ
COPDの最大の原因は喫煙で、喫煙者の15~20%がCOPDを発症する と言われています。タバコの煙を吸うことによって、肺の中の気管支に炎症がおきます。炎症が起こると咳や痰が出たり、気管支が細くなることで空気が通りづらくなります。また、気管支の奥にある肺胞という部分が破壊されて、肺気腫という状態になると酸素を取り込んだり二酸化炭素を排出する機能が落ち、運動するとすぐに苦しくなったりします。
遺伝
もうひとつ重要視されているのが遺伝的素因です。現在もっとも解明が進んでいるのがα1-アンチトリプシン欠損症という病気です。この病気があると、肺胞の破壊が促進することがわかっています。また、この病気を持っている人がタバコを吸うと、肺胞の破壊や肺機能低下に陥る速度が増加するといわれています。ただし、日本人ではα1-アンチトリプシン欠損症は非常に稀です。
大気汚染
大気中の汚染物質や、換気の不十分な室内での調理なども原因となることがあります。また、中国で問題となっているPM2.5も原因として挙げられます。PM2.5はCOPDだけでなく、喘息のリスクが増加する原因ともされています。COPDとの合併症で超尿病、心臓病、骨粗しょう症、抑うつなどもあり、このような病気と合併しているときは、COPDが悪化し、死亡のリスクも高まるといわれています。
肺の機能は20台がピーク でそれ以降は衰えるのみです。喫煙をしていると衰えがさらに加速します。喫煙者は40代からは肺のレントゲン検査や肺機能検査を受けましょう。また、検査を受けても異常がいないと言われたとしても、自分から医師にCOPDは大丈夫ですか?と聞くようにして、早期発見に努めましょう。
【乾いた咳が1ヶ月以上続く】アトピー咳嗽(がいそう)
アトピー咳嗽 は、咳だけが慢性的に続く気管の病気で、乾いた咳が1か月以上続いて、喘息のようなヒューヒュー、ゼイゼイといった音がないのが特徴です。咳は 夜から早朝に出ることが多く、タバコやエアコンによって起こることもあります。
アトピーになったことがある人や、親族にアトピーになったことがある人がいる場合はアトピー咳嗽になりやすいです。
アトピー咳嗽は咳喘息とよく似ていて、初診でこの二つの病気を区別することはほぼ不可能 と言われていて、初診のときに処方される薬の効果を見て判断されます。咳で病院に行ったときにもらう薬が多い のはそのためです。
アトピー咳嗽が疑われるときは、薬をしっかり服用し、病院で一度薬をもらっていかなくなるのではなく、その後の経過を見るためにも、しっかり病院へ通うようにしましょう。
【胸焼けやみぞおちの痛みと咳】胃食道逆流症
胸焼けやみぞおちが痛む症状があり、喘息のような咳が出る場合は、胃食道逆流症 の可能性があります。その他の症状としては、下記が挙げられ、無症状の場合もあるのが怖い病気です。
- 胸焼け、みぞおちの痛み、胸痛
- 食事中・後、横になったとき、前屈したときに喉や口に胃酸が逆流する
- 咽頭部・喉の痛み、違和感、不快感、圧迫感、イガイガ感
- 声枯れ
- 耳痛、耳の違和感、耳の閉塞感、副鼻腔炎
- 嘔吐、吐き気、悪心
- 背筋、背中の痛み
- 過度のゲップ
- 酷いと出血
引用元:http://ameblo.jp/yasasii-tabemono
胃食道逆流症は食道が荒れ、食道がんになるリスクが高まるので注意が必要な病気 です。若い人にも多く発症しています。
胃食道逆流症の原因は?
原因は下記が挙げられています。
- ストレス、過飲過食、飲酒による胃酸過多
- 胃酸増加
- 食後すぐに横になる、前屈するなど
- 食道下部括約筋(胃と食道の間にある弁)の一時的あるいは慢性的な弛緩、喫煙や加齢による機能低下
- 食道裂孔ヘルニア
- 食道の機能低下
- 妊娠、肥満、便秘による腹圧の上昇
- 腹圧を高める衣服の着用
- 非ステロイド系鎮痛剤 NSAID 服用による軽微な炎症の悪化
- 胃液、十二指腸液の逆流
引用元:http://ameblo.jp/yasasii-tabemono
暴飲暴食など、ストレスの影響が非常に大きいので、リラックスし、ストレスを溜め込まないようにすることが大事です。
【特に原因がなく咳が続く】心因性咳嗽
特に原因となる病気がないのに、咳が続く場合は、心因性咳嗽 の可能性があります。心因性の咳は心理的ストレスによって、気道の神経が刺激され起こると言われています。心因性咳嗽はストレスがかかるシーンで咳が悪化するのが特徴的です。
「起きているとき、特に仕事中にせきが止まらなくなるものの、夜間や就寝中には止まるのが特徴。気管支炎や肺炎であれば、夜間でも就寝中でも関係なくせきが出るので、ここが重要なポイント。加えてストレス性のせきは、乾いた“空せき”なので、たんを伴うCOPD(慢性閉塞性肺疾患)とも区別がつきやすい」
何かに集中しているときや、寝ているときは咳が出ないので、他の咳とは区別がつきやすいです。心因性咳嗽は ストレスを減らすことが大事 なので、ストレスを溜め込みすぎないようにしたり、ストレスの原因となるものを特定して避けるようにしてみましょう。
【咳がでて痰の量が多い】気管支拡張症
初めは特に自覚症状もなく、病気に気がつきにくい時期もあります。しかし次第に、咳が続く、痰が絡む、痰に血が混じる、息が苦しいといった症状が出たり、38度以上の熱が出る、体がだるい、痩せてくるなどの症状が見られたりします。
慢性的な咳があり、たんの量が多い。血が混じった痰もでる。そのような場合は、気管支拡張症になっている可能性があります。気管支拡張症は、慢性副鼻腔炎が高確率で合併 して、肺炎や膿胸、肺膿瘍などの肺に菌が入ってしまう病気を合併してしまう場合もあります。
気管支拡張症は、気管支が拡張して元に戻らない病気 で、拡張した部分の気管支の浄化能力が低くなってしまうために膿がまじった痰が出てしまいます。膿がまじった痰や咳が長期間ある場合や、血のまじった痰などが出るようであれば、呼吸器内科を受診しましょう。もし血痰が出ている場合は、肺がんや結核の可能性もある ので、早めに医者にかかるのが得策と言えるでしょう。
【色の濃い鼻水、寝起きの咳】副鼻腔気管支症候群
黄色から緑色の粘り気のある鼻汁、鼻づまり、頭が重い感じがするなどの副鼻腔炎の症状と、咳やたん、微熱がある場合は 副鼻腔気管支症候群 の可能性があります。
副鼻腔炎になっている人の約1割が慢性気管支炎を合併すると言われています。
副鼻腔気管支症候群の症状は?
副鼻腔炎のおもな特徴は、黄色の濃くねばりのある鼻汁、鼻づまり、嗅覚障害などがあげられます。鼻汁はのどにも流れ込むため、このような状態に、せきやたん、発熱などがくわわります。ピーク時には、額や頬に重い痛み、耳の詰まり感などもあります。このような症状に伴い、気管支や肺にも影響を与えるため、咳や喘鳴が慢性的に続くと副鼻腔気管支症候群となります。
副鼻腔炎の方は 後鼻漏 という症状が出ます。鼻水が喉の方に流れてしまう症状です。夜間や早朝に咳が出てしまいがちなのは、寝ている間にのどにたまった後鼻漏を出そうとするから だと言われています。
副鼻腔炎は頭痛を起こすこともあり、放っておくと髄膜炎などの危険な病気を引き起こす可能性もあるので、症状のある方は耳鼻咽喉科を一度受診されることをおすすめします。
【たんのからむ咳が3週間以上、たんに血が絡む】結核
日本では結核の約8割は肺です(肺結核)。結核菌が肺の内部で増えて、結核に特有な様々な炎症が起こります。続いて肺が破壊されていき、呼吸する力が低下します。 肺以外の臓器が冒されることもあり、腎臓、リンパ節、骨、脳など体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります(肺外結核)
痰の絡む咳が3週間以上続く、しかもゴボゴボといった湿った感じの咳が出て、時には血痰が出る。微熱が続き、体調の良い日と悪い日が交互にくる。それは 結核 の症状かもしれません。
下記が特徴的な症状で、最近では、若い人で結核になる人が増えている と言われているので注意が必要な病気です。
- 咳や痰が2週間以上続く
- 微熱が2週間以上続く
- 食欲不振、体重が減少
- 体がだるい
- 痰に血液が混じっている
- 胸が痛む
結核が怖いのは、感染しても自分が結核であると気づかないことにあります。その間に周りの人に感染させてしまうこともあります。また、治療せずに放置していると症状が悪化して、呼吸困難を起こしたり、結核菌が骨や腸、腎臓などの肺以外の臓器に移り機能障害を起こす可能性もあります。
子供は結核予防のためにBCGという予防接種を受けますが、大人はBCGの効果が殆 ほとんどないので、かからないように予防することが重要です。結核は免疫力が落ちるとかかりうるので、しっかり規則正しい食生活を送り、ストレスをためないことが大事です。
【風邪のような症状と血の混じったたん】肺がん
肺がんは、肺の気管、気管支、肺胞の一部の細胞がなんらかの原因でがん化したものです。進行するにつれてまわりの組織を破壊しながら増殖し、血液やリンパの流れにのって広がっていきます。
咳、たん、胸の痛み、発熱など、風邪のような症状があった場合に実は 肺がん にかかっていたということがあります。肺がんの初期症状はわかりづらいので注意が必要です。
下記は肺がんのセルフチェックの一部になります。
- タバコの喫煙歴が長い
- 毎日20本以上タバコを吸う
- タバコを吸い始めた年齢が15歳以下であ
- 一日20本以上タバコを吸う人間が、家族の中にいる(自分以外)
- アスベストやコータールを吸う仕事に就いているor就いていた
- 自宅が排気ガスの多い幹線道路沿いなどにある
- 自宅が光化学スモッグの良く発生する場所にある
- 最近痩せてきた
- 原因不明の発熱がある
- 風邪でもないのに咳や痰が長期間続いている
- 息苦しさを感じる
- 胸の痛みを感じる
- 血の混じった痰が出る
- 最近声が出しにくい、または声が枯れてきた
- ストレスに弱い
- 今まで一度も肺がん検診を受けたことがない
- 痰の細胞診の検査を受けたことがある
- 胸部ヘリカルCT検査を受けたことがある
- 間質性肺炎(肺線維症)塵肺・COPDの経験がある
- 親類に肺がんにかかった人がいる
引用元:http://www.haigan-info.com
がんは早期発見が大事なので、セルフチェックを行って、5つ以上あてはまる ものがある場合には一度肺がん検診を受けた方が良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?長引く咳の原因となる病気はまとめると下記のようになります。
- 百日ぜき
- マイコプラズマ
- 咳喘息
- ぜんそく
- COPD(慢性閉塞性肺疾患)
- アトピー咳嗽(がいそう)
- 胃食道逆流症
- 心因性咳嗽
- 気管支拡張症
- 副鼻腔気管支症候群
- 結核
- 肺がん
様々な要因が考えられ、その症状も様々であることがお分かりいただけたかと思います。長引く咳は日常生活の質を大きく下げてしまう原因となりますし、放っておけば危険な病気に繋がりかねません。
本記事でご紹介しているのは、咳が長引く際に考えられる病気のほんの一部です。自分で判断できるに越したことはないですが、しっかりとした医者に聞くのが一番です。本記事を読んでくださった方の健康に少しでもお役に立てたらうれしいです。